最近は非常に忙しいので簡潔にいきます。
ヒメジ科のホウライヒメジ。今年はヒメジ科はオジサンが多く、ほかのヒメジ類は少なかった。コバンヒメジなどはほとんど見ていない。そういえばこのポイントでは昔初めて来たときに見られたフタスジヒメジやリュウキュウヒメジ、オオスジヒメジなどは最近見ていないような気がする。毎年来る魚は変わるが、オジサンやこのホウライヒメジはやや大きいものも生息しているので越冬しているのは間違いないだろう。高知県西部ではヒメジ類を「メンドリ」とよび重要な食用魚となっている。
最近は非常に忙しいので簡潔にいきます。
ヒメジ科のホウライヒメジ。今年はヒメジ科はオジサンが多く、ほかのヒメジ類は少なかった。コバンヒメジなどはほとんど見ていない。そういえばこのポイントでは昔初めて来たときに見られたフタスジヒメジやリュウキュウヒメジ、オオスジヒメジなどは最近見ていないような気がする。毎年来る魚は変わるが、オジサンやこのホウライヒメジはやや大きいものも生息しているので越冬しているのは間違いないだろう。高知県西部ではヒメジ類を「メンドリ」とよび重要な食用魚となっている。
今回も記事のネタがないので、昔の写真を。ヨウジウオ科・タツノオトシゴ亜科・タツノオトシゴ属のタツノオトシゴ。
ヨウジウオ科は大きく分けてヨウジウオ亜科とタツノオトシゴ亜科に分けられる。タツノオトシゴ属はもちろん後者である。この亜科は尾鰭がなく、尾部が物に巻きつくことができるようになっている。ほかにこの亜科にはスミツキヨウジやトゲヨウジなどの種もいるが、やはり尾は海底の岩やサンゴなどに巻きつくことができるようになっている。
タツノオトシゴの後頭部には大きなトサカのような突起がある。これを頂冠というのだが、本種はその頂冠が目立ち大きく、頂冠が後方に屈曲するのが特徴。なお、タツノオトシゴによく似たものにヒメタツというのがいる。これはタツノオトシゴよりも頭部にある頂冠が若干小さいらしいが、あまり詳しくは追えていない。近年に報告されたもので、従来はタツノオトシゴと同種とされていたよう。体は骨板からできた体輪と呼ばれるものに覆われていて、イバラタツなど、種類によっては体輪部に鋭く長い棘を持つような種もいる。ただし水中写真からの同定が難しい種も多い。
タツノオトシゴの尾部。尾部は先述のように尾鰭がなく、自由に物に巻きつくことができる。本州~九州の浅場にはサンゴタツと呼ばれる種もいるのだが、サンゴタツは尾部が著しく細長いためタツノオトシゴとの見分けは難しくない。食用にはならないが漢方薬の原料などとしての需要があるようで、ワシントン条約の付属書Ⅱにより、国際的な取引には制限がある。そのため現在はブリードも盛んにおこなわれており、国内でも複数種において繁殖の成功例があり、個人のアクアリストが繁殖に成功した例もある。なお、野生個体はなかなか冷凍餌に餌付かない傾向があるようで、生き餌に頼るしかなく、混泳魚の制限もあり(スズメダイやクマノミなどとの混泳は避けるべき)、あまり飼育しやすい魚ではない。なお本種は磯採集オフ会の際に同行者に写真を撮らせてもらったもので、私が採集したものではない。
あまりにもネタがないので、甲殻類ネタもボチボチ上げていきます。以前「ヘンテコ深海魚便」の中に入っていた甲殻類の一種。最初はテッポウエビの仲間かと思われましたが、FacebookでHirayama Shoさんに見て頂きますとアナエビ科のAcanthaxius属の一種だそうです。Hirayama Shoさん、ありがとうございます。なお、この属は日本には5種いるとのことだが、どの種かは不明のよう。
今日はスズキ目・ハタ科のアズキハタ。またもハタ科でごめんなさい。
アズキハタはやや細長い体をしていて、体側には白いとぎれとぎれの縦線が入る。また体側全体に名前の由来にもなっている赤褐色斑があるのも特徴的であるが、このような赤い点があるハタの仲間は何種か知られているが、大体はこの白い縦線があることにより見分けることができるだろう。ただし、個体によってはこの白い縦線を欠くことがあるので注意が必要である。ちなみにこの白い線はベラの仲間の幼魚に擬態しているためともいわれているが、何かメリットがあるのあろうか。ベラの仲間の幼魚と一緒に暮らしていて、仲間だと思わせておいて、いつのまにかアズキハタのご飯になっている、とか...
一方こちらはキジハタ。キジハタは写真のように白く太い横帯が入ることはあるが、縦線は入らないので見分けることができる。本種は「アズキマス」なる地方名があるが、たまに「アズキハタ」と呼ばれ、種標準和名アズキハタと勘違いされることがあるが、キジハタとアズキハタは体形が大きく異なり、先述したような模様の違いもあるため見分けられる。そもそも種標準和名アズキハタのほうはめったに九州以北の市場に出回ることはなく、いけすの中を泳ぐこともない。
アズキハタは「沖縄さかな図鑑」によれば、まれにシガテラ毒をもつことがあり、市場価値はやや低いとされている。ただし、個人的にはアズキハタはこれまで姿を見たことがなく、あまりいないのかもしれない。分布域は小笠原諸島、沖縄諸島以南の琉球列島であり、海外ではインドー太平洋に生息している。体側にある大きな傷は突き漁で採集されたことをしめす。このように体側を突くと、大きな傷がつくが、その分耳石は安全に採取することができるのである。さすがプロの技である。
石垣島の市場に水揚げされていたアズキハタ
アズキハタは独自属であるアズキハタ属Anyperodonとされることもあるが、ほとんどアカハタ属とは違いがなく、今ではアカハタ属とされていることも多い。同じようにクロハタ属(クロハタのみ)、タテスジハタ属(タテスジハタとミナミハタ)、タマカイ属(タマカイ)はそれぞれユカタハタ属や当時のマハタ属に入れられていることが多い。しかしマハタ属のように逆に独立したものもある。ハタ科の分類については落ち着くまでかなり時間がかかるのかもしれない。
今回のアズキハタは石垣島の大濱優真さんより。ありがとうございました!
日本には魚類を扱う低品質サイトが「暮ら〇~の」など多数あるが、海外の低品質サイトもすさまじいほどにたくさんある。
海外系のサイトは日本では見る機会が少ないかと思われた。しかし最近は商業系サイトの下部に「レコメンドウィジェット広告」と呼ばれる広告が表示されることがあり、この中で海外系のサイトが表示されることがある。このような海外系のサイトでは、一見クリックしたくなる写真や、興味をそそるような文字を組み合わせて、クリックしたら「次へ」を何十回もクリックしないと結末へたどり着けないような仕掛けがされていることがある。「P〇stfun」などのサイトである。これらのサイトは日本のそれよりも明らかに金儲けに特化している。何回もクリックさせ、結果的に滞在時間を長引かせようという試みであるが、大半は飽きられるし、そもそもまだ見るにたえるようなサイトであればまだしも、怪しげな情報を、ページを分割しながらまき散らすゴミの塊でしかない。いっときこのような「次へ」をつなげて一つのページにしようとしている「ワンページマン」という人物がもてはやされた。ありがたいところだが、これも俯瞰してみると、ただのごみをつなぎ合わせただけのものである。彼がひとつにまとめた「地球上でもっとも危険な生物とは?」という記事をみて、ああ、やはりゴミの塊なんだなあ、と思わせた。
ほかにもKu〇ezなどもひどい。このサイトは分割はされていないものの、分割されていないだけでゴミはゴミ。さらにこの会社はいくつもサイトを持っているが、どれもまともな内容のものがないよう。中国系?低品質サイトは「Omosra」などがあるが、これも分割されたもので品質が極めて低いゴミの塊。ほかにも「Mairaku」やら「Dazzllin」「Iconike」など運営元が全く同じゴミサイトが多数ある。
●いちサイトの中身
このなかで「Omosra」の中にある「世界の危険な生物」の紹介ページを見てみた。あまりにも内容がひどすぎるため、食事中や飲み物を飲んで見るのはおすすめしない。私は飲んでいた紅茶が変なところに入ってしまい危ないところであった。一応リンクは貼っておいたので、中身を見て判断してほしいと思うが、正直、とても見るに堪える内容のものではない。しかし、この手のサイトはしばしばOutbrainやpopinなどへとリンクが貼られている。こんなフェイクサイトへの誘導を行う業者はつぶれるべきである。
●日本語がある海外低品質サイトも
海外の低品質サイトの中には日本語を用意しているところがあるが、日本語の記事はおおむね少ない。だが日本語の記事を置くことにより、そのサイトに日本語版があるように錯覚を起こさせる効果がある。もっとも、日本語があるといっても、日本語で書かれた優良なサイトは多数あるし、私が糾弾している国内低品質サイトもまだ海外の低品質サイトよりはマシである。そして何よりも肝心の内容についても、海外の低レベルなものを機械翻訳したものであるので、見る価値はない。