魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ニシキゴイの輸出

2022年12月04日 20時10分45秒 | 環境問題

【独自】「重点品目」にニシキゴイ追加へ 農水産物の輸出拡大戦略 (FNNプライムオンライン)※リンク先はYahoo!ニュース

ニシキゴイといえば、泳ぐ宝石と呼ばれる高級魚である。評価が高く「日本産」のブランドが生きるものであるため、政府はこの円安の中でニシキゴイを重点品目にしたいのだろう。自民党は2019年ごろに「ニシキゴイ議連」なるものを作っており、浜田元防衛相が「輸出に弾みをつけたい」と述べている(2019年2月7日「産經ニュース」より)。

一方懸念材料も多い。ニシキゴイは高級魚であるのだが、高価なものは高価だが、卵から産まれてくる数百、数千もの数の魚がそのように高級魚とされるような「素質」があるものではない。ではそのコイはどうなるのかというと、安価な値段で観賞魚店に並んだり、肉食魚の餌になる。そのように利用されるのであればよいのだが、実際には河川や野池に放たれてしまうのだ。コイは底生生物などを捕食し、底をヘドロのように変えてしまうのである。水草も食べたりするので、アメリカザリガニなどとともに死の河川、死の池に変えてしまう危険がある。上記のようなことが広まればさまざまな国でコイの輸入に大きな制限が課されるように思う。さらに魚の輸出入については「病気や寄生虫」というリスクもつきまとう。輸出拡大はいいのだが、このようなリスクもあるということを考えなければならないだろう。

 

 

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