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口パク禁止!

2005年07月30日 00時29分21秒 | 香港
 香港の新聞が今日伝えたところによると、中国政府が近々「歌手は口パクしてはいけない」という条例を出すという。今年9月1日から2年間に2回以上口パクしたら、歌手、興行会社共にその後大陸での営業を禁じるそうだ。“疑いがある”歌手の中に大物歌手の名前もあったりして、さっそくコメントを求められたりしている。“経理人”(日本なら事務所の社長や幹部)たちは、一応自信ありげな反応。蘇永康のところの黄柏高は「うちの歌手は歌える人ばかりだから問題ない。じゃなきゃ(マネージメント)契約してないよ」と言っている。 詳しくはこちら
 音響機材や技術の問題で口パクせざるを得ないこともあるし、ライブで歌わせるための手間(音合わせやリハーサル、あるいはライブ用のアレンジ等)を惜しむ場合もある(これは日本でもあることらしい)。歌唱力のなさをごまかすためばかりではないのだが、生で歌う機会が少なければ当然パフォーマンス力はなかなか上がらない。日本のアイドル歌手たちがデビュー当時下手クソでもあっという間に上手くなるのは、仕事で毎日生で歌うからだ。口パクが禁止されれば、香港歌手たちにとっては実力アップにつながるかも?!
 もっとも、ファンも“納得ずくで”口パクを許してきた部分もある。激しいダンスが売りのコンサートなど、「歌いながら踊ることでダンスがおろそかになるくらいなら、歌は録音でいいからダンスをバッチリ決めてほしい(そのために高いお金を払ってる、わざわざ会場に見に来ている)」というファンも少なくなかったからだ。(聞くところによると、韓国でも似たようなことはあるとか)
 けれども、洋楽や日本・韓国ポップスに音楽市場を奪われつつある今、このままではまずい・・・という認識はあったようだ。その動きの一つが、香港では昨年から始まったTVBの歌番組「勁歌金曲」の生放送。出るところを間違えても、音をはずしても、そのまんま流れるとあって、最初歌手たちはかなり緊張したらしいが、今ではすっかり定着した。やればできるんだから、やればいいのだ!
 中国でこの条例が出るのは、ここ数年の間に、昔は有名歌手のコンサートなんかなかったような地方都市に、数多くの歌手が行くようになったからじゃないだろうか。それこそ一生の思い出に近い感じで出かけたコンサートで聞かされたのが口パクだったら、その落胆はいつでも行ける人の何十倍にもなるだろう。機材や技術面での向上もねらいの一つと思われる。生で歌わせるだけの安定した音響をどこでもできるようにするのは、地方都市ではまだまだ大変なのかもしれないが、頑張ってほしい。
 条例では口パク禁止のほか、チャリティと銘打って商業的コンサートをすることや、公的機関が商業的コンサートのスポンサーになる(××市の偉い人が「誰それの歌が生で聴きたい~」と思って、「××市でコンサートをするなら市のお金を出すよ~」と言って呼んじゃう、みたいな)ことも禁止されるということだ。

 以前はテレビを見ていても「これ、生?録音?」と疑いながら見ていた。CDを聴いたことがある曲だと、少しでもCDと違うところがないかどうか注意して、あると「生だ!」と喜んでいた^^;(CDと寸分違わず歌えることが必要条件の日本の歌手と、なんと違うことか!) 「CDと同じみたいだから録音だろう」と思っていたら、つけてるアクセサリーの出す雑音が聞こえて、生だとわかったこともあった^^; この条例が香港での営業に適用されるわけではないが、とりあえず、できるだけ・いつも・生で歌うようになってほしい。香港の歌手がヘタなのは生で歌う機会が少ないほかにもいろいろ理由があるのだが、場数を踏んでいけば進歩はするはずだから
 ほんこんからさぶかるるにも詳しいことが出てます。

<追記>
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コメント
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