グランプリシリーズ最後の大会・NHK杯が終わった。海外の有力選手が出なかったので、男女とも日本選手が表彰台独占したのは想定の範囲内だが、初めてのことだからそれはそれでめでたい
女子シングル、放送のときに見られなくてさっき見た。中野はなんだか点数が出ないタイプというか^^;ジャッジの目で見るとレベルが低いのかもしれないが、スケートそのものはきれいなので惜しい。村主は表現の部分とジャンプやスピンなどの技の部分がうまくかみ合っていてよかった。浅田はすごい点数だと聞いてたのでどんなすごい演技かと思ったが、昨年のほうがスピード出てた? ただ、持っている技術のもともとのレベルが高いので、点数はしっかり出る。スピンやステップがもっとレベルアップしたら、金妍児にも勝てるんじゃないだろうか。
男子シングルは、超ハイレベルな戦い。織田が次々ジャンプを降りて、スピンでも盛り上がったので、これは高橋も追いつかないか?と思ったのだが、、、スケートアメリカのときより、衣装も似合ってたし、細かい振りが音楽とぴったり合っていた。高橋は4回転を降りたことでギアがトップに入った感じ。ストレートラインステップに入るときは明らかに息あがってたが、やはりもともと持っている技術で押し切った。お互いに高得点のパーソナルベスト、買っても負けても文句はない。
高橋のダイナミックさも魅力だが、どっちかというと織田のスタイルのほうが私は好みかも。そして小塚! 惚れ惚れする美しいスケーティングだ。世界ジュニアのとき解説の佐藤有香さんが「足元だけ見てると大人の選手みたいですね」と評したが、ほんとに滑らかで伸びがある。実は3人並ぶと一番背が高く、体の線もわりときれい。バンクーバー五輪が楽しみ。
バンクーバー五輪といえば、男子シングルに出たカナダのパトリック・チャン、15歳。地元開催の五輪を19歳で迎える。Chanという綴りから察するに、広東(香港)系の陳姓か。小塚ほどのレベルではないがきれいなスケーティングでわりと可愛かった(そこが重要か^^;)ので、覚えておこうっと。(27歳の中国・李成江選手とは一回り違いか・・・)
エキシビションも楽しかった。織田のシナトラ、半袖から見える腕の太さがちょっぴり大人を感じさせる。村主の「イパネマの娘」は名盤「ゲッツ・ジルベルト」から。ジョアン・ジルベルトのささやくようなボーカル、アストラッド・ジルベルトの甘い声、スタン・ゲッツの艶っぽいサックスが全部聴けて、村主の仕草もキュート
小塚はちゃんと衣装もプログラムも用意してあったところをみると、順位にかかわらず滑る予定だったんだろう。打ち込みに渋い男性ボーカルの「踊り明かそう」カッコいい。氷の上に寝転んで、立ち上がると氷のかけらが舞い散る、意外と派手な振付? 世界ジュニアのとき「以前は“踊る”のが苦手だったが、アメリカ(orカナダ)に来たらジュニアの選手もしっかり踊っているので、がんばって少し踊れるようになった」という話が出ていた。今回もがんばって踊ってたが、ちょっぴり照れてるところが可愛い
ペア1位の申雪・趙宏博の曲「My Way」はイタリア語で男性コーラスだったが、IL DIVOかな? アイスダンスの木戸も側転なんかしちゃって、楽しそうだった。
ひとつ残念に思うのは、シングルでこれほど強い日本から、ペアとアイスダンスの若手が出てないことだ。世界ジュニアで好成績をあげてシニアに参戦してくるカップルが、グランプリシリーズに何組もいるのに。シングルでは日本代表になるほうが大変なんだから、ペアやアイスダンスで代表目指したらオリンピック出られる!なんて転向する若手、いないのかな~。指導者が少なくて大変かもしれないが。
そうそう、相変わらず織田は指輪していた(と思う)。やっぱり彼女にもらった?
さて、次はグランプリファイナル。またまた楽しみ