2013年のフィギュアスケート・グランプリシリーズがいよいよ開幕
フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ2013、第1戦スケートアメリカ。男子ショートプログラム(ジャッジスコア)から始まった。
滑走順は、現時点でのワールドスタンディング(いわゆる世界ランク)で下位の選手から。そうすると日本勢3人が最後に連続となる 今大会は残念ながら、ブライアン・ジュベール(フランス)とデニス・テン(カザフスタン)が直前で棄権となった。テン選手は体調不良だそうで、中国杯にはエントリーできそう。ジュベール選手はなんだかフランスのスケート連盟と揉めてるようで・・・ソチ五輪出場に影響がないといいけれど。
では滑走順に。
<前半>
マックス・アーロン(米)・・・なんと曲はあの「ある恋の物語」 例によってスピードびゅんびゅん。4回転は転倒、ほかのジャンプは決めた。75.91。
アダム・リッポン(米)・・・曲は「カルメン」。「闘牛士の歌」にのったステップはカッコよくて手拍子いっぱい。冒頭の4回転はルッツだった(ジャッジスコアを見て初めてわかった^^;) ほぼノーミスでガッツポーズ。80.26。
アルトゥール・ガチンスキー(ロシア)・・・フラメンコの切ないストリングスで、シックなプログラム。冒頭のジャンプで転倒、コンビネーションも両手をついて転倒扱いになってしまった。69.81。
アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン)・・・ロシア民謡の曲で、だんだん速くなるリズムのステップで魅せる。冒頭の4回転は転倒したがほかはまとめた。74.97。
<後半>
ジェイソン・ブラウン(米)・・・シニアに上がって初めてのGP、曲は昨季と同じ。見事なトリプルアクセルに、安定した3回転+3回転と片手上げ3回転、しなやかな体の表現で歓声上がりまくり。ご挨拶でろくにお辞儀せずににこにこ手を振って戻ってしまった 83.78。
小塚崇彦・・・黒に身頃だけ白の衣装が大人っぽい。冒頭の4回転決まった!と思ったら、コンビネーションにできず 77.75。
町田樹・・・「エデンの東」にのって、冒頭から4回転+3回転 トリプルアクセルはもちろん、スピンが美しい。ルッツが決まって盛り上がりながらはいっていくステップ、素敵 終わってガッツポーズも当然の91.18。
高橋大輔・・・前立てと袖口のラメがきれいな黒の衣装。冒頭の4回転は転倒、トリプルアクセルがぎりぎり、コンビネーションはセカンドが2回転とジャンプが・・・。曲の表現は見事なんだけど、曲が強いだけにジャンプを決めてぐっと引きつけたいところ。77.09。
フリーは高橋大輔が前半で滑ることになった。地上波放送を見てからまた。
<追記>
いささか呆れた・・・午後6時半~7時54分の枠で、放送したのはアイスダンスのリード組と、男子5人だけ・・・
なんで昨シーズンの映像を30分以上流さなくちゃいけないんだろうか???
独自編集のBSやCSの放送に視聴者を引き付ける目的もあったりして、、、なんて邪推
「アメリカが舞台の『エデンの東』プログラムを、ここアメリカで初披露できて幸せ」「(4回転には)絶対の自信があった」という町田樹。ブレイクした昨シーズンよりもさらに強くなっているのは間違いない。
英語解説で「What a performance!」とほめられ、演技後の挨拶を「ダンサーのようにお辞儀している」と言われてた。彼はそこまで演技の一部として演出するようになっている。
小塚崇彦の昨シーズンの怪我が、「手術をするかどうか」検討するほど深刻なものだったとは知らなかった。ソチ五輪に間に合わせるために手術は見送ると決めて、「とことんやる」という。コンビネーションでミスが出てしまったが、体の動き全体が悪いわけではないので、フリーで巻き返してほしい。
高橋大輔は、出場8人中、技術点が一番下で、演技構成点が一番上という結果になった。ジャンプの調子が上がってくるといいんだけど。
フリーでは、4回転の出来が最終順位に大きく影響しそう。SP2位のジェイソン・ブラウンは4回転入れてるかな? トリプルアクセルがやっと昨季跳べるようになったんだけど、1本くらいは跳べるようになってるかしら。
SP6位でも、4回転次第でマックス・アーロンも順位を上げる可能性がある。昨年のこの大会のような、日本勢の表彰台独占はあるのか 明日のお楽しみ