フィギュアスケート・ジュニアグランプリ(JGP)シリーズも終盤に入って、第6戦ドイツ大会。この大会の結果で、ジュニアグランプリファイナル進出メンバーがかなり決まってくる。
日本からは男子に川原星(チェコ大会3位)、女子に樋口新葉(チェコ大会2位)と木原万莉子(チェコ大会4位)、ペアに須藤澄礼/コンスタンティン・チジコフ(チェコ大会7位)が出場。みんな頑張れ
まずは女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
15 セリーナ・ザオ(カナダ) 51.11(6)
アストル・ピアソラ「Milonga del Angel」「Concerto para Quinteto」♪ トウループの3-3でセカンドに回転不足がついた以外は、大きなミスなくまとめて自己ベスト更新。レイバックスピンに面白い入り方をしたり、ダブルアクセルを跳ぶ前にリストに載らない小さいジャンプを入れるなど、いろいろ工夫している。
17 ルトリチア・ボック(ドイツ) 52.34(4)
映画「パッチ・アダムス」♪ 3回転フリップ+3回転トウループは、セカンドに回転不足がついてもやはり得点源。地元の応援の前で、ほぼミスがない演技ができた。
18 アレクサンドラ・プロクロワ(ロシア) 52.89(3)
「スパイ」♪ 昨季はトータル181点を出したこともあり、ファイナルにも出場している有力選手の登場。キャメルスピンが速いし、ステップは一蹴りがよく伸びている。リプニツカヤ選手を髣髴とさせる、股関節の柔らかさを見せつけるポーズからダブルアクセル。ルッツの回転不足で転倒と、3回転フリップにも回転不足がついて、ちょっと点は伸びなかった。
21 エリザヴェタ・イウシェンコ(ロシア) 51.67(5)
「ラプソディ・イン・ブルー」♪ 最初は「サマータイム」のメロディから。3回転フリップが着氷で乱れてコンビネーションにできなかったけど、スピンの軸が安定していてきれい。ちょっとした仕草が美しいので、見ていて楽しい
22 木原万莉子 44.42(8)
「Tango」「Tormenta」♪ トウループのコンビネーションで、最初のジャンプが2回転になり、セカンドを頑張って3回転跳んだけど転倒。でもその後は立て直し、ターンからのダブルアクセルや、きれいなウィンドミルが入るスピンなどを見せてくれた。ルッツはエッジのeと回転不足の両方で…ここが課題
24 樋口新葉 58.99(1)
「Beloved Czardas」♪ 滑り出した瞬間からスピードが違う! ターンからのダブルアクセル、エッジにeがついたけど3回転フリップ+3回転トウループ、後半の3回転ルッツには0.9も加点 レイバックスピンは手の動きも魅力的だし、ステップは元気いっぱい。時折見せる笑顔も可愛い
ノーミスの演技に、終わってガッツポーズ。キス&クライでは親指を立ててにっこり
28 エリザベト・トゥルジンバエワ(カザフスタン) 55.31(2)
Bioの情報が更新されてないけど、聴けばみんなが知っている「サユリ」♪ こらえて下りた3回転ループ+3回転トウループは、やっぱり回転不足がついてしまった。ダブルアクセルはスパイラル姿勢から、しっかり加点。機敏によく動くステップはレベル4で、片手でエッジをホールドしつつ、もう一方の手を上げている足に添える、独特のビールマンもきれいだった。
樋口新葉が堂々トップに立った。6位までが50点以上で、表彰台のチャンスがありそう。そしてファイナルの行方は・・・フリーはこのあと
アジア大会バレー男子決勝を横目で見ながら^^;
フィギュアスケートのISUチャレンジャーシリーズ、オンドレイ・ネペラ・トロフィー2014、今アイスダンスのショートダンスが行われている。
日本代表は出場してないが、日本人はいる! 小松原美里/アンドレア・ファブリ組がイタリア代表として出場。このあと登場する。
Live Streamingで見なくちゃ
<追記>
小松原選手は、世界ジュニア2011に水谷心選手と組んで出場、予選14位だった。2012/2013シーズンは辻馨選手と組んで4位。日本でじっくり組めるパートナーが見つからなかったのか、イタリアへ渡っていたとは
まだ22歳、アイスダンサーとしてはこれから。いずれNHK杯などで日本へ“凱旋”する日もあるかな