フィギュアスケート・ジュニアグランプリ(JGP)シリーズ第7戦、クロアチア大会。男子フリー(ジャッジスコア)。昌磨、さらに凄い・・・
10 鎌田英嗣 SP:49.08(17) FS:103.14(13) 合計:152.22(15)
「K 20」♪ ドラマチックに意欲的に滑り出す。スローパートではしっとりした雰囲気が出せて、また曲が激しくなるとしっかり強さを見せた。ジャンプはダウングレードが1つ、3回転予定で2回転になったのが(たぶん)2つ、フリップのエッジにe。また修正していけばいいプログラムになる。
17 イワン・パヴロフ(ウクライナ) SP:58.43(7) FS:118.64(4) 合計:177.07(5)
「La Leyenda del Beso」♪ わりと姿勢のきれいな、なめらかな滑走。もうすぐトリプルにできそうなダブルアクセル、3回転ルッツ+3回転トウループなどジャンプも安定している。バランスがとれている選手だ。
得点を見て拍手して喜んでいた
21 ネイサン・チェン(アメリカ) SP:72.57(2) FS:135.59(2) 合計:208.16(2)
ショパン「ピアノ協奏曲第1番」♪ 繊細なピアノの音の一つ一つを表すような動き。流れるスケーティング。あとはジャンプ…冒頭のシングルアクセルはトリプルの予定だったか。次はトリプルを跳んでステップアウト。でもその後のジャンプは問題なかった。
ステップの途中で一瞬つまずきかけて、レベル3で少しだけGOEマイナス。スピンも2つがレベル3だった。シーズン後半にむけて、ブラッシュアップしていけるだろう。
22 宇野昌磨 SP:74.82(1) FS:152.69(1) 合計:227.51(1)
「ドン・フアン・デ・マルコ」♪ 登場からもう、大歓声 ただいまファン激増中
堂々とスピードに乗って滑り出し、4回転トウループ!片手をついたが、次は4回転トウループ+2回転トウループ決めた! 音をダイナミックな体の動きで表現している。ステップは一歩ごとにどんどんスピードを増し、レベル4に加点1.30
技術点80.25、演技構成点72.44。一人だけ次元の違うところにいた。
23 イ・ジュンヒョン(韓国) SP:68.52(3) FS:135.40(3) 合計:203.92(3)
「オペラ座の怪人」♪ 今季流行の曲だけど、若者のオペラ座もまた良し。スムーズなトリプルアクセルからしっかりジャンプを決めていく。じっくりと心情を描くようなステップはレベル4獲得。唯一のミスはループのステップアウト。ルッツのエッジeは今後の課題だけど、ちょっとだけ合計の自己ベストを更新した。
25 ムラド・クルバノフ(ロシア) SP:64.98(4) FS:117.80(5) 合計:182.78(4)
「パール・ハーバー」♪ 最初のジャンプが明らかに回転抜けの2回転、4回転の予定だったのかな? 動じることなくほかのジャンプを決めていった。3回転フリップ+1回転ループ+3回転サルコウで、サルコウが回転不足で手をついてしまったが、全体としてはまとまっていた。
結果、優勝は宇野昌磨、2位ネイサン・チェン、3位イ・ジュンヒョン。ドイツ大会優勝のアンドレイ・ラズキン(ロシア)は169.96の8位だった。
ファイナル進出は2位+1位で28ポイントの宇野昌磨、1位+3位で26ポイントのイ・ジュンヒョン。1位+4位で24ポイントだったロマン・サドフスキーも進出。
それにしても、ジュニア男子の得点レベルは高くなっている。7大会のうち、優勝スコアが200点未満だったのは、チェコ大会だけ(192.08でサドフスキー)。180点台では、表彰台にも乗れない。2、3年前なら、180点台で優勝するケースもあったのに
ファイナルはまた高レベルの戦いになる みんな、怪我なく練習を積んで出てこられますように