第27回冬季ユニバーシアード(2015年)、フィギュアスケート競技は男子・ペア・アイスダンスまで終わった。
ISU公認の大会になるので、ここで出した技術点は選手権出場のミニマムテクニカルスコアとして認められる。3月の世界選手権、来季のヨーロッパや四大陸につなげたい選手もいることだろう。
日本勢は、男子で小塚崇彦が2位、日野龍樹が8位。(男子フリー/ジャッジスコア/予定要素)
小塚はSPで1位だったが、フリーでは140.55の3位にとどまり、合計217.70の2位。ちょっと惜しかった。
冒頭の4回転トウループ転倒。予定では次はトリプルアクセルだったが、もう一度4回転を跳ぼうとして2回転になってしまった模様。トリプルアクセルがきれいに入り、氷に吸い付くような足捌きのステップで魅了する。しかし後半に入ってのトリプルアクセルで転倒、スムーズに起き上がれなかった 3回転ルッツ+3回転トウループは決まったが、結局コンビネーションはそれだけ。
小塚選手の美しいスケーティングを生かすプログラムだけに、ジャンプをなんとか“はめて”いきたい・・・
日野龍樹はSPで58.92の11位。フリーでは127.38で8位、合計186.30で8位に順位を上げた。
予定では冒頭のジャンプが4回転だったが、回避してフリップに。ステップアウトの着氷になり、SP同様にエッジエラーがついてしまった 次はトリプルアクセルの予定がダブルに、きれいに決まったのでGOEはプラス。後半にまたトリプルアクセル予定がダブルに、このままでは得点が稼げないと、次のサルコウ、さらにフリップをトリプルアクセルに変更して見事成功!2本目をちゃんとコンビネーションにした
惜しかったのは最後のルッツ、転倒で3連続コンビネーションにできなかったところ。しかし全体ではかなり頑張った。
日野選手のジャンプは、幅が短くてぴょんと垂直に跳ぶ感じ。NHKの番組で羽生結弦のジャンプを特集したとき、羽生のジャンプは高さより幅が出る「幅跳び型」といってたが、日野のジャンプは完全に「高跳び型」だ。軸は細くて質はいいが、下りた後もう少し流れるときれいなんだけど・・・
演技構成点は項目平均6点台に乗った。腕や身体の使い方は以前に比べると上手くなっている。あとは動きに大小強弱のめりはりがついてくるといいと思う。音と所作がぴたっと合う場面を確実に作っていきたいところ。
優勝は怪我から復帰したペーター・リーベルス(ドイツ)、3位にアルトゥール・ガチンスキー(ロシア)。個人的に応援しているロナルド・ラム(香港)が6位、フリーで世界選手権のミニマムテクニカルスコアをクリアしたのが嬉しい
アイスダンスでは、西村桂/鈴木健太郎組が12位。(アイスダンス・フリー/ジャッジスコア)
全日本選手権が終了した時点では、村本哉中/野口博一組が出場予定だったが、どちらかに怪我などがあったんだろうか? 深刻なものでないといいんだけど。
SDは34.04で12位、フリー60.80で12位(動画は映像と音が若干ずれているかも^^;)、合計94.84で12位。ビリじゃなくてよかった 初めての国際大会を大きなミスなく乗り切った。片手で女性をホールドして上下に動かしながら回転するリフトが得意。女性の身体の線がなかなかきれいだと思う。
優勝はヨーロッパ選手権6位のシャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア)。2位は同5位のサラ・ウルタド/アドリア・ディアス(スペイン)、地元で優勝はならず。3位は同8位のフェデリカ・テスタ/ルーカス・チョリー(スロバキア)。
余談だが、孫文茜/王濶(SUN Wenqian/WANG Kuo)(中国)がSDで使った「Volare」。ジプシー・キングスのバージョンで、一応今季課題のスパニッシュ・リズムの一つであるフラメンコに合致しているんだろうけど、、、サビの部分の歌詞はイタリア語。
スペイン語部分も流れてたけど、グラナダの観客としてはどうなんだろう 元の曲がカンツォーネ(ドメニコ・モドゥーニョが歌った)なのは知られてるし、ジャッジも“スパニッシュ”なムードが十分とは感じにくいんじゃないかしら^^;(って、余計なおせっかい
)
女子の西野友毬、大庭雅も頑張って~