18時半からの「ジャパンオープン2015」テレビ放送の後、オンドレイ・ネペラ・トロフィーのLive配信を見ているうちに寝落ちして 目が覚めたら、ラグビーワールドカップ2015で日本がサモアに勝ってるし
JGPスペイン大会も終わったが、見るのも書くのも追いつけるのか
会場で観戦していた友人から宇野昌磨選手が素晴らしい演技だったと聞いて、U.S.インターナショナルクラシックのフリー演技を思い出した。後半転倒があってノーミスではないが、最近男子で使う選手が多い「トゥーランドット」を、この曲はこう滑るんだと見せつけるようなプログラムだった。
テノールで「Nessun dorma,,,Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)」と歌い出すところの動きが、なんともいえず風格があって、そこに王子が降臨したような気分 もっとバージョンアップして見られると期待して放送を見た。
いや、お見事 惚れ惚れ
U.S.インターナショナルクラシックでは、4回転トウループ2本を冒頭と2つ目に、トリプルアクセル2本のうち1本を後半に跳んでいた。後半のトリプルアクセルで着氷が乱れてコンビネーションにできず、+REPで基礎点が70%に下がってしまった。
その反省を踏まえてか、今回トリプルアクセルは前半に2本、1本は3回転トウループをつけるコンビネーション。4回転トウループの2本目(コンビネーション)を後半に持ってきた。これがばっちり 彼にとっては、トリプルアクセルより4回転トウループのほうが、後半でも自信を持って跳べるジャンプなんだろう。
技術点は基礎点ですでに86.42、全ての要素がGOEプラスで99.48 昨季この技術点を上回ったのは、グランプリファイナルの羽生結弦(103.30)、四大陸選手権のデニス・テン(100.45)だけ。さらに上げる要素があるとしたら、ステップのレベル3を4にするくらい。
GPシリーズ出場選手の会見で「守らず」を目標として挙げたそうだが、このスコアを超えるつもりで、攻めていってほしい
村上大介選手のプログラムも、悪くはなかった。4回転サルコウ2本決めたし、パンクしたアクセルがちゃんと入れば、けっこう高得点になるはずの構成。ただ、フライングキャメルでVがついたり、ルッツにエッジエラーeがついたりしている。「4回転を3本にしたい」と言ってるが、細かいところで取りこぼさないことも大事。修正できるといいんだけど。
フランツ・リスト「ため息」、タイトルからして大人の雰囲気の曲が、こんなに似合うレディになった宮原知子。回転不足判定になることが多かった3-3コンビネーションを、加点付きで決める。後半に3連続コンビネーションを持ってくれば、それだけ基礎点から高くできる。
視線の使い方、身のこなし、動き全体がしっとりと曲を表現できるようになってきた。こういう演技を続けていけば、演技構成点ももっと上がっていくはず。GPシリーズが楽しみ
そして、浅田真央。
夕方の特番のみならず、18時半からの放送も上村愛子との対談から始まり、、、どれだけ取り上げるのか 世界中が注目する復帰戦ではあるけれど、フリーだけだし^^; まるでこの試合が運命を決めるみたいな注目しなくても、と思っていたが。。。
すっ、とトリプルアクセルを跳んだ。フリップ・ループは公式練習で3-3を跳んでいる映像があったが、3-2に。でも乱れたわけではなく、ダブルアクセル+3回転トウループなど問題なく跳んでいく。ミスらしいミスは後半のフリップ・ループでループが1回転になってしまったくらい。
終始、気持ちよく滑り、「蝶々夫人」を演じていた。シーズンを通してどんなふうに洗練されていくだろうか。
「ジャンプの着氷で足首をひねる癖が気にならなくなった」(スポニチアネックス【岡崎真の目】)という指摘は、技術面の進歩として非常にいい材料。佐藤コーチは以前ほど細部の指示をせず自主性にまかせていて、「自分のやりたいようにやって、スケートを楽しんでいるというのはあると思います。演技で感情が出るようになったのもそういうことがつながってきているのかなと思います」(スポーツナビ)。精神的に、本当に大人になったのだな、と思う。
GPシリーズ中国杯で、今度はショートとフリー、2本きっちり滑りきれるかが試される。競技者としての戦いが本格的に再開する。
・・・それにしても、「ジャパンオープンで惨敗したら引退か」なんて記事も見かけたけど、そこまで心配だったのか 仮に多少ミスが出たとしても、シーズン初めだし、そんなに気にするところじゃない。そのくらいで「やっぱり引退」なんていう程度の覚悟で復帰してないだろうし
1年以上休養して、トップレベルまで戻った例が女子ではほとんどないので、マスコミは想像がつかないのかな(安藤美姫はよく頑張ったが、代表になれるレベルに戻すには時間が足りなかったか)。
北米&ヨーロッパ選手たちのプログラムは、あんまり印象に残らなくて^^; ハヴィエル・フェルナンデスのプログラムはなかなか素敵だったかな。あとはGPシリーズでゆっくり見ることにしよう。
その前に、JGPが気になって、、、それはまた。