フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2015、第1戦スケートアメリカ男子。
宇野昌磨、頑張った 見事、表彰台
2位
優勝のマックス・アーロンとは1.42点差。あと少しで優勝だった~。フリーは1位で、技術点はトップ、演技構成点も2番目。もう、世界のトップを狙える選手といっていい。
アーロン、3位ジェイソン・ブラウンとがっちりハグして立った、シニアの表彰台から見る景色はどうだったかな
このあと、テレビ朝日で放送があるけど、夜Eurosportsで放送されるので、イギリスの有名解説者たちがどんな評価をするか、そっちが見たい
フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2015、第1戦スケートアメリカ、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
1 ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:65.41(11)
「Blue Drag」「Boilemaker Jazz Band」♪ いつのまにかジュニアを卒業してた^^; そして4回転トウループにトリプルアクセルまで跳べる選手になってた! キャメルスピンでバランスを崩して無効になり、ルッツをコンビネーションにできず。というあたりは、まだ修行が必要
可愛げのある表情をするので、人気は出そう。
2 ロス・マイナー(アメリカ) SP:78.96(7)
「ニューヨークの想い」ビリー・ジョエル♪ 4回転はSPに入れないが、その分内容は濃い。3回転フリップ、トリプルアクセル、3回転ルッツ+3回転トウループと4回転なしで最も基礎点が高くなる組み合わせをきっちりこなし、滑らかなスケーティングのステップでレベル4。
終盤バレエジャンプを下りてそのままイーグル、ぞくぞくするくらい素敵
3 フローラン・アモディオ(フランス) SP:71.96(9)
「Happy」ファレル・ウィリアムズ♪ そこらじゅうでよく聴く曲、昨季のエキシビションで滑っていたプログラムがSPになった。冒頭4回転予定のサルコウは3回転に。トリプルアクセルでがっちり加点を稼いだが、ルッツ・トウが3-2はもったいない。踊りまくるステップは、レベルは2どまり、、、レベルを上げながら彼らしい振付って、できないのかな
4 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:50.68(12)
「All Alone」♪ 髪を短くしてちょっとイメチェン。冒頭のトリプルアクセルで転倒、続く4回転トウループも乱れる。どこか痛めたのか、コンビネーションは2-1になってしまい、フライングキャメルスピンは入りでミスして無効に。
フリーでちゃんと滑れるといいんだけど・・・
5 マックス・アーロン(アメリカ) SP:86.67(1)
「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」歌唱ルチアーノ・パヴァロッティ♪ いつも筋肉ムキムキの体を強調するような、ピタピタの衣装が多いんだけど、今回は普通。4回転サルコウ+3回転トウループ、トリプルアクセルと素晴らしい高さ! 後半のルッツなんか軽い。
以前は勢いにまかせてガンガン跳んでいたが、アイスホッケーで培ったスピードをうまくコントロールして、表現に活かすことができるようになった。今季は凄いことになるかも
(世界ランクがあまり高くなくて前半の滑走だったせいか、これだけの得点と順位なのに地上波では放送がなかった)
6 アディアン・ピトケーエフ(ロシア) SP:79.90(5)
「Pain」はまたけし/「Appassionata」シークレット・ガーデン♪ シニアに上がって2年目、だいぶ背が伸びたけど、まだ少年っぽさが残る。4回転トウループをなんとか下り、トリプルアクセルとルッツ・トウ3-3を後半に決める。
なんとなく地味な感じのプログラムだが、ステップをじっくり見せて終わるのは意外といい。ちゃんと自己ベスト更新。
7 閻涵(Han YAN)(中国) SP:86.53(2)
「シング・シング・シング」♪ 衣装はシンプルに白いシャツ。鮮やかな4回転トウループ、すごい飛距離のトリプルアクセル だらんと腕を垂らしたり、膝を曲げたイーグルでぐらぐら揺らしたり、軽妙な振付はお手のもの。
音と動作がよく合っていて、演技構成点はほぼ8点台にのせた。
8 宇野昌磨 SP:80.78(4)
「Legends」♪ ジュニアグランプリファイナル、世界ジュニア2冠で待望のシニアGPSデビュー。トリプルアクセルを雄大に決め、スピンでも惹きつける。後半4回転トウループは惜しくも転倒したが、回転は足りていた(ここ重要)。
わかりやすいタイプではない曲で、複雑な動きがたっぷり入っているステップだが、レベルは3。コンビネーションスピンも2姿勢とされたのは想定外?
「やる気がありすぎたのか、スタート前から胸が高まりすぎて」とコメント。やる気をうまく集中力に変えて、フリーで弾けて
9 コンスタンティン・メンショフ(ロシア) SP:86.15(3)
「Rotting Romance」♪ 32歳にして現役。というだけでも凄いのに、4回転トウループ+3回転トウループ、4回転サルコウって ジャンプばっかりと思われがちだが、ステップもレベル4獲得と、しっかり進化を続けていた。
これだけ続けられるって、やっぱり体が頑健なんだろうな
10 無良崇人 SP:71.66(10)
「黒い瞳」♪ 無良に後を託して引退していった町田樹のプログラムが印象に残る曲。得意の4回転は両足着氷、ダウングレード判定になってしまった。トリプルアクセルは高さがあったが、流れが止まりかかってあまり加点がつかず。コンビネーションのセカンドが回転不足と、稼ぐはずのジャンプでミスが痛かった。
キャメルスピンもレベル2どまりが多いし、スピード感があったステップもレベル2。チャーリー・ホワイトに鍛えてもらったけど、効果が点になって現れるまではまたかかるか。
11 ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:78.64(8)
「Love is Blindness」♪ 燕尾服風の衣装は、襟をちょいと引っ張ったりする小道具になる。トリプルアクセルがきれいに入ったのに、コンビネーションのセカンドが1回転に スピンやステップは全部レベル4で、ほとんどI字姿勢になるくらい高く足を上げたキャメルスピンに会場が沸く。スプリットジャンプなんかも豪快
4回転なしだと、ノーミス演技でなければ上位には残れない。人気者のこれからの課題。
12 デニス・テン(カザフスタン) SP:79.02(6)
「ミサ・タンゴ」♪ スペイン語で歌われるタンゴ調のミサ曲。4回転トウループで転倒したが、トリプルアクセルは問題なし。コンビネーションのセカンドで回転不足がちょっと響いた。
神に訴えかけるような表現のステップでレベル4。最後のスピンでちょっと手をついてしまった。
美しいスケーティングだけでも、この選手は見る価値がある。
結果、マックス・アーロンがトップに立ち、2位閻涵、3位メンショフの3人が86点台。4位宇野、5位ピトケーエフ、6位テン。8位ブラウンまでの差は大きくない。
無良は10位、フリーでどこまで巻き返せるか。宇野は表彰台に届くか?
みんな頑張れ~
なんか番組タイトルをパクっちゃった^^;
フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2015スケートアメリカ、女子の宮原知子が銅メダル
もちろん、優勝を狙ってたからちょっぴり口惜しいけど ジャンプで転倒と回転不足があった分、だけの差ではなかったかな。
演技構成点5項目:スケーティング技術、つなぎ、パフォーマンス(全体の出来)、振付、曲の解釈。ほかの選手たちよりは明らかに高い評価をもらってるけど、1位2位の二人には差をつけられた。
スピードが最後まであるか、スケートの一歩が伸びるか、音と振付や動作がぴったり合うか、曲想と振付が合っているか・・・今日は、ジャパンオープンのときほど完璧にはいかなかったかも。
ISU自己ベスト更新はできなかったけど、宮原選手の国際大会で2番目にいい点だった。毎年着実に一つずつ上のレベルに上がってきているのが、何より素晴らしい。一試合ごとに、よりよいものにしていければいい。
表彰式で真ん中にエフゲニア・メドヴェーヂェワ(ロシア)、右(2位)にグレイシー・ゴールド、左(3位)に宮原知子。この3人が並ぶと、左からド・ミ・ソって感じで^^; グレイシーはけっこう背が高かった
ほぼ9、10cmずつの差。
身長があると一歩が大きくなるし、ジャンプも高くなるし、、、やっぱり得じゃない この差は努力でどうにかできるわけじゃないから、、、ムムム
なんてことは、選手本人は考えずに頑張ってるだけかな。ファンは応援だけ頑張ろう
フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2015、第1戦スケートアメリカ開幕
女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
1 中塩美悠 SP:57.01(8)
「Gopher Mambo」♪ 元気ハツラツ トウループ3-3を勢いよく決め、フリップはややこらえた。キャメルスピンで少しふらついたのは「足が痛くてあまり練習できなかった」からだとか。股関節を痛めていたという。
とはいえ、ソプラノのボーカルに合わせて歌うような顔の動きなど、細かいところまで楽しみながら表現していた。ISUパーソナルベスト更新。
2 マライア・ベル(アメリカ) SP:52.73(11)
「Storm Cry」♪ 中塩美悠が練習に行ってたリンクのトレーニングメイト。リバーダンスの曲で、キレのいい動きを披露した。転倒したルッツがエッジエラーeでダウングレードと大きな減点になったが、全体としては悪くなかった。
3 カレン・チェン(アメリカ) SP:62.28(4)
「誰も寝てはならぬ」♪ 「トゥーランドット」で主にオーケストラの編曲。ルッツ・トウ3-3決まった!と思ったが、トウループが回転不足判定。レイバックスピンの姿勢が美しい。
自己ベスト更新はならず。
4 パク・ソヨン(韓国) SP:53.78(10)
「黒いオルフェ」♪ 曲のとおり、黒系の衣装でちょっと大人っぽく。サルコウからのコンビネーションが3-2になったのと、フライングキャメルスピンでVがついたのが、ちょっと惜しいミス。
ちょうど18歳の誕生日だった
5 ニコル・ライチョヴァ(スロバキア) SP:50.33(12)
「Feeling Good」♪ マイケル・ブーブレで有名な曲だけど、女性ボーカルで。トウ・トウ3-3を決め、得意のループではなくルッツに挑戦したが2回転に レイバックスピンはビールマンをしない分、レベルが取りづらいかな^^;
6 エリザベト・トゥルシンバエワ(カザフスタン) SP:59.26(7)
「Send In the Clowns」♪ 2月に15歳になったばかりの141cm。ハイウェストの2枚重ねスカートがふんわりと、お人形のよう。ルッツ、フリップ・トウ3-3と高難度の構成だったが、トウループの回転不足などで自己ベストにわずかに届かず。
スピンの姿勢やスケーティングがきれいなので、着実に伸びそう
7 今井遥 SP:56.52(9)
「マラゲーニャ」♪ 昨季と同じ女性ボーカル曲で。赤紫に黒レースをあしらった衣装で、パスクワーレ・カメレンゴの振付を情熱的に踊る。ダブルアクセル、サルコウ・トウ3-3まではよかったのに、フリップで手をつく。「緊張してスタートで震えてた。ジャンプ2つ決まってよかったと思ったらミスして口惜しい」とコメントしたとおり、ミスらしいのはこれだけ。
力強さが出てきた一方で、もう少しスピードや伸びやかさがあるとよかったのかな。
8 アレーン・シャルトラン(カナダ) SP:59.40(6)
「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」♪ ペアのサフチェンコ/ゾルコビーなど、多くのスケーターが使っている曲。きびきびした動きで、コンテンポラリー・ダンサーの一生を表現する。ルッツ・トウ3-3はトウループがダウングレードになってしまったが、ステップでレベル4は成長の証。
9 エフゲニア・メドヴェーヂェワ(ロシア) SP:70.92(1)
「白夜の調べ」♪ ジュニアグランプリファイナル、世界ジュニア2冠を達成してシニアに上がってきた。髪を結って少し大人びた雰囲気。足を前から高く上げて抱え、そのままターン。昨季より長くなった手足を伸ばしてスピン。じっくり時間をかけた丁寧なステップはレベル4。
全部後半に跳ぶジャンプは、3回転フリップ(片手上げ)+3回転トウループ、ダブルアクセル(片手上げ)、高さのある3回転ループ。見事なビールマンでしめくくった。
いきなり70点台を出してにっこり まもなく16歳だが、厳しく体形管理しているように見える。このままうまく大人の体形になれるか。
10 ユリア・リプニツカヤ(ロシア) SP:62.24(5)
「Can't Help Falling In Love」「(You're the) Devil in Disguise」エルビス・プレスリー♪ こちらはソチ五輪の頃に比べるとかなりふっくら。そういうお年頃 カラフルな衣装でポップにイメチェン。
トウ・トウ3-3、フリップ、ダブルアクセルとまずジャンプを片付けた(笑)。SPで後半ジャンプの基礎点1.1倍が採用される前みたいな構成だが、前半に跳んでしまわないと体力に不安があるのかも。
可愛らしく踊るステップはなかなかいい。得意のキャンドルスピンはもちろん披露したが、前より回転数が減ってるかも…
演技構成点が以前のように出ないのは、スピードがやや落ちてるのか。フリーがどのくらいできるか、注目したい。
11 グレイシー・ゴールド(アメリカ) SP:65.39(2)
「エル・チョクロ」♪ 黒いドレスで、スカート裏の赤が艶めかしい。ルッツ・トウ3-3を軽々と下り、ジャパンオープンの不調が嘘のよう。と思ったらフリップが2回転になって無効に しかしレベル4のステップは、エッジのきれいな軌跡がくっきりと氷に残るほど。
ミスがあっても十分補えるGOE加点と、全体でトップの演技構成点、さすが。
12 宮原知子 SP:65.12(3)
「リバーダンス」より「ファイアーダンス」♪ 真紅のドレスできりっと見つめる視線。ルッツ・トウ3-3を決め、レイバックからビールマンスピンをじっくり見せる。妖艶な仕草から入るステップは、途中止まって腕を差し出すところにドキドキ フリップが回転不足になったのが惜しかったが、フラメンコのリズムを刻んでいく動きに引き込まれた。
このプログラム、カッコいい 今シーズン、何度でも見たい
結果、トップに立ったのはシニアデビューのメドヴェーヂェワ、2位ゴールド、3位宮原、4位チェン、5位リプニツカヤ。中塩が8位、今井が9位。
表彰台の真ん中に立つのは誰か? みんな頑張れ~