フィギュアスケート・グランプリファイナル&ジュニアグランプリファイナル2015、エキシビション
オープニングで出演する選手たちが顔を見せた。
<前半>
Team Fusion(開催国シンクロナイズド・スケーティング)
ラテン・メドレー♪ 男性が2人含まれているチーム。2人ずつになってペアスピンをしたり、3人が1人をリフトしたり。人数多くてカメラに全員が入りきらない^^;
セリア・ロブレド/ルイス・フェネロ(開催国アイスダンス)
「Por el Amor de Amar」♪ 地元の若手カップル。スケートカナダオータムクラシックに出場していた。黒のドレスと白シャツでシックに、しっとりと。技術的にも基礎はちゃんとしている感じ。
ポリーナ・ツルスカヤ(ジュニア女子1位、ロシア)
魔女みたいなマントで登場。ポケットから何かを取り出してまたしまい、、、暗転中にマントを脱いだら真っ赤なドレス。「I put spell on you」、魔法をかけたわけね ダブルアクセル+3回転トウループなんか、この子には余裕。
氷に転がった玉のようなものは、りんご
ロレイン・マクナマラ/クイン・カーペンター(ジュニア・アイスダンス1位、アメリカ)
「I want it that way」♪ 胸にハートの女の子が男の子を誘う。ポップに踊って、腕と脚を持ってぐるぐる、なども。最後は女の子が髪をほどいて、デートは完了
宮原知子(女子2位、日本)
「翼をください」♪ 白いドレスの袖が翼のよう。滑らかに、次第にスピードを増して、最後は翼を広げるように。なんだかうるっときた。
エカテリーナ・ボリソワ/ドミトリー・ソポト(ジュニア・ペア1位、ロシア)
「Crazy in love」♪ Tシャツにジーンズで。リフトでおへそが見えちゃう^^; ペアで女子がジーンズだと、リフトの姿勢などがはっきりして技量がよくわかる。その場回転リフトなど、大人顔負けの技術を見せた。
金博洋(Boyang JIN)(男子5位、中国)
「Chimes」♪ 黄色のTシャツに革パンツ。ゴムボールを両手に持って登場。4回転ルッツ!トリプルアクセル! ボールを拾い上げて踊りながら、観客席に投げ入れる。また4回転跳んだ! 宇野昌磨みたいなクリムキン・イーグルをやって転んだ(笑) 煽りながら踊って、大歓声
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アイスダンス2位、アメリカ)
「Haunted」ビヨンセ♪ このカップルがロックな曲、珍しいかも。氷に横たわる振付がセクシー リフトで一つ一つの姿勢を長めに保てると迫力が増す。こういうのもカッコいい。
エレーナ・ラジオノワ(女子3位、ロシア)
「Imagine」♪ 黄金のガウンから抜け出ると空色のドレス。想像の世界で自由に舞うかのよう。M字イーグル、パールからのビールマンスピン。最後はまたガウンの中に入ってフィニッシュ。
メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード(ペア2位、カナダ)
「Smile」♪ 二人が足並みをそろえて滑るだけで、何かムードが醸し出される。スロージャンプもきれいだけど、ダンスリフトが素敵。アクロバティックなことをやってもしっとり見えるって、相当息が合ってないとできないことだと思う。
リンクサイドにハヴィエル・フェルナンデスが登場。そして紹介したのは、、、安藤美姫
安藤美姫
「マラゲーニャ」♪ 赤いドレス。3回転サルコウは転倒しちゃったけど、ダブルアクセルが決まって拍手。情熱的な踊りに手拍子が鳴り止まない。少し日焼けしたのかな? 体のラインも美しい。
ハヴィエル・フェルナンデス(男子2位、スペイン)
ハヴィのエアロビクス♪ ジャンプ軽々、立ったりしゃがんだりスピン、そしてスーパーマン、腕立て伏せ、、、おなじみの動きを楽しげに。今日の水かけ係りはエリック・ラドフォード。
久しぶりにこのナンバー、地元スペインの観客も大喜び
Team Paradise(シンクロナイズド・スケーティング1位、ロシア)
「タイスの瞑想曲」♪ 隊列がすーっと交差すると、おお!という感じの拍手。4人グループから6人グループ、また4人ずつと次々体形を変えていく滑らかさ、細かい動きまできれいにそろう緻密さ。シンクロならではの魅力
<後半>
アレクス・ガバラ(開催国ジュニア男子)
「パリの空の下」♪ 椅子に座ってスケッチする画家、少女にあげるとお礼に花をもらう。もっと拍手して、と煽りながら 最後はベンチに置いてあったフランス国旗を掲げて、パリ同時多発テロの犠牲者に捧げる。
たしか、昨年もこの大会のエキシビションで滑ってたような・・・今季はジュニアグランプリシリーズで14位と7位。世界ジュニアで見られるかな
エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロヴィエフ(アイスダンス5位、ロシア)
「Blue canary」♪ ピエロに扮する二人。虹色に何枚も重なったスカートがひらひらする。ノリノリで踊ってみせる男性と、ドン引きする女性の対象が面白い。コミカルなプログラム、大人気
アシュリー・ワグナー(女子4位、アメリカ)
「One last night」♪ 髪をおろして、ブルーのドレスで。しっとり切なく、視線の使い方まで大人。
川口悠子/アレクサンデル・スミルノフ(ペア3位、ロシア)
「ハバネラ」♪ 闘牛士とカルメン 脚を持って逆立ちから。えびぞりリフト! その場回転リフト、背中に乗せるスパイラル、ダンスリフトからスロージャンプ、I字姿勢リフト、、、アクロバティックな技が、どれも音楽にぴったりはまっていて、観客が熱狂
ネイサン・チェン(ジュニア男子1位、アメリカ)
「Dream On」♪ 渋いグレーのシャツ。ジャンプもさることながら、バタフライやバレエジャンプ、イーグルなどでも魅了した。躍動してる
アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(アイスダンス3位、イタリア)
「Dance at the hours」♪ 立ったまま寝た状態から目覚めて登場。リフトしながら伸びをしたりあくびしたり^^; 毛布を取り合って、ぐるんぐるん このプログラム、何度見ても面白い。
(新婚のカッペリーニ、家庭では、、、普通かな)
宇野昌磨(男子3位、日本)
「ヴァイオリンソナタ第9番(クロイツェルソナタ)」♪ 昨年のジュニアグランプリファイナル、ショートプログラムで滑った曲。観客の中には覚えている人もいたことだろう。
トリプルアクセルが決まって拍手。華麗なステップにクリムキンイーグル。なんといっても、スペインではいい名前、Uno(1)
ジュリアン・セガン/シャルリ・ビロドー(ペア4位、カナダ)
「If you've only got a moustache」♪ 西部劇風、バンダナで顔半分隠して登場。バンダナをとると立派なお髭! おしりをペン、ほっぺをピシャ、飛び越えたりまたいだり、いろいろ楽しい。最後は髭をぺりっと剥がしてフィニッシュ。
パトリック・チャン(男子4位、カナダ)
「Dear Prudence」「Blackbird」♪ 白いシャツにブルーのベスト。ステップの一部のようにふわり、ふわりと跳ぶ。空を悠然と舞うような滑り。
ケイトリン・ウィーヴァー/アンドルー・ポジェ(アイスダンス1位、カナダ)
「Kissing you」♪ 離れたところから、同じ動きをしながらゆっくりと近づいて。ロミオとジュリエットになりきって、美しいドラマを演じた。ダンスの選手が単独でバタフライなどを見せるのは、エキシビションならでは。
エフゲニア・メドヴェージェワ(女子1位、ロシア)
「Corpse Bride」♪ 花嫁だけどゾンビ^^; 3-3-1なんか跳んじゃう。片足にはめたガーターがセクシー。最後は鶏の声にがばっと起きてフィニッシュ。
クセニア・ストルボワ/フョードル・クリモフ(ペア1位、ロシア)
「Hello」アデル♪ 高得点で競技を制しただけあって、体のキレがいい。エキシビションでサイドバイサイドジャンプをぴたっと決めるって、見事。女性がきれいなレイバックスピンも見せる。ペアスピンから離れながら余韻を残して終わる。
羽生結弦(男子1位、日本)
「Requiem of Heaven & Earth(天と地のレクイエム)」♪ 東日本大震災鎮魂歌、苦しみや哀しみの中に見出す希望と祈り。ハイドロブレーディングから起き上がるときの視線一つにも、込める気持ちがある。
4回転ジャンプはちょっとオーバーターン、アクセルは最初ダブルになってしまい、すぐトリプルを跳び直す。これもオーバーターンっぽくなったが、スピニングムーブメントのように繋げた。
大会を締めくくるに相応しいプログラム。
フィナーレ
三々五々、選手たちが出てきて位置につく。中央にゲストスケーターたち。続いて女子たちがスパイラルやスピンを見せる。ペアがデススパイラル、シンクロチームのスパイラル、男子はジャンプ合戦にスピン、アイスダンスのリフト、それぞれ得意技を見せていく。
最後は全員で、「Thank you」「Gracies」の文字を持って。
浅田真央の出演辞退の影響で、若干出演順が変更になった模様。
多くの選手たちが引き上げた後も、フェルナンデスや羽生がジャンプ合戦をやっていた。フェルナンデスのきれいな4回転に、羽生がひれ伏す真似 羽生は4回転ループを着氷したかな?
無事に大会が終了したことに、何より感謝
フィギュアスケート・グランプリファイナル2015、男子フリー(ジャッジスコア)。
1 パトリック・チャン(カナダ) SP:70.61(6) FS:192.84(3) 合計:263.45(4)
ショパン・メドレー♪ 今日はスピードとパワーがあった。トウ・トウ4-3を冒頭に下りると、トリプルアクセルもややこらえながら着氷。後半の3-2-2などジャンプはノーミス。
となれば、つなぎの動きなどで本領発揮。フリーのシーズンベスト更新。
2 村上大介 SP:83.47(5) FS:152.02(6) 合計:235.49(6)
「Anniversary」YOSHIKI♪ 柔らかな動きで滑り出す。4回転サルコウは両足着氷と転倒、トリプルアクセル1本目はオーバーターン。しかし2本目は2回転トウループをつけてきれいに決める。後半のジャンプは乱れがなかった。
つなぎで見せるイーグルやイナバウアー、コレオシークエンスのバレエジャンプなども、この人の魅力。
3 宇野昌磨 SP:86.47(4) FS:190.32(4) 合計:276.79(3)
「トゥーランドット」「誰も寝てはならぬ」プッチーニ、歌唱:ポール・ボッツ♪ 気合の入った顔で滑り出す。トウ・トウ4-2、来た トリプルアクセル+3回転トウループ、入った 2本目のトリプルアクセルも鮮やか。緩急をつけたステップも音によく合っている。
"Nessum dorma,,,"から一段ギアが上がって、2本目の4回転トウループ、決まった ルッツにはエッジエラーeがついてしまったが、ダブルアクセル+1回転ループ+3回転フリップを完璧に下りると、あとはクリムキン・イーグルのコレオシークエンスで魅了するだけ。技術点は100点を超えていた。
1年前、ジュニア最高得点を同じリンクで出した若者が、成長して帰ってきた。バルセロナの観客がスタンディングオーベーションで迎える
4 金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:86.95(3) FS:176.50(5) 合計:263.45(5)
「ヒックとドラゴン2」♪ ぴっと腕を伸ばして位置につく。冒頭の4回転ルッツはややこらえて単独に。4回転サルコウでオーバーターン、トリプルアクセルで転倒。しかしめげずに、後半トウ・トウ4-2、4回転トウループをきれいに下りる。さらにトリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウも着氷。
やや余裕がなかったせいか、ステップのレベルや演技構成点は伸ばせなかったが、技術点は101.86。お見事
Current Leaderの部屋(?!)でぼ~っと座ってた宇野くん、映ってるのに気づいて手を振り、金くんが手を振り返し この時点で宇野の表彰台確定。
5 ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン) SP:91.52(2) FS:201.43(2) 合計:292.95(2)
「Guys and Dolls」フランク・シナトラ♪ 軽快ながらパワーがあって、しっかりコントロールできているスケーティング。冒頭の4回転トウループは着氷でやや傾いたが、次のサルコウ・トウは4-3でばっちり。後半にも4回転サルコウが決まり、フリップ・ループ・サルコウ3-1-3、3回転ルッツ+片手上げ2回転トウループなど、ほぼノーミス。
ミュージカルのダンスのような振付を小粋にこなして、地元スペインの観客を夢中にさせる。レベル4に加点1.90のステップも素晴らしい。技術点104.65、羽生結弦に続いてフリー200点越えの選手となった もちろん自己ベスト更新。
6 羽生結弦 SP:110.95(1) FS:219.48(1) 合計:330.48(1)
「SEIMEI(「陰陽師」より)」♪ 180点も出せば優勝できる状況で登場。いい演技と高得点が出ている中で、気持ちに火が付いただろうか。
4回転サルコウ、完璧。4回転トウループ、これも完璧。ステップの一部のようにフリップを跳び、スピンのビールマン姿勢に会場が沸く。太鼓の音で踏むステップが終わると後半。
トウ・トウ4-3、またしても決まった トリプルアクセル+両手上げ2回転トウループ、これも完璧。トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウ、余裕。最後のルッツ、この間まで苦手だったのが嘘のよう・・・
手拍子にのって活き活きと、コレオシークエンスのハイドロブレーディングにイナバウアー。きっちりスピンを回って、笑顔でフィニッシュ。
技術点が、120点を超えていた。
キス&クライで得点を見て、ちょっと泣きそうに顔を覆った。またしても、歴代最高得点を更新
結果、優勝は羽生結弦。前人未到のグランプリファイナル3連覇を成し遂げた。2位は地元の大会で素晴らしい演技をしたフェルナンデス、3位に初出場の宇野昌磨。
パトリック・チャンと金博洋はトータルスコアが同点だったが、フリー3位だったチャンが4位、金が5位となった。村上大介は6位。
実に6人中4人が技術点で100点台を出すという、ハイレベルな戦いだった男子フリー。語り継がれる大会になりそう。
疲れた~~~ 選手の皆さん、お疲れ様~~~
フィギュアスケート・グランプリファイナル2015、女子フリー(ジャッジスコア)。
1 アシュリー・ワグナー(アメリカ) SP:60.04(6) FS:139.77 合計:199.81
「ムーラン・ルージュ」♪ 想定外の第1滑走もかまわず、力強く滑り出す。ぴたりと音に合わせてダブルアクセルを下りると、ループ・ループ・サルコウ3-1-3等全てのジャンプを着氷。迫力のコレオシークエンス、終わると喜びの涙を浮かべた。
フリーの自己ベスト更新 やっぱり逆転のワグナー
2 グレイシー・ゴールド(アメリカ) SP:66.52(5) FS:128.27 合計:194.79
「火の鳥」ストラヴィンスキー♪ 今日は羽ばたけるか。ルッツ・トウ3-3はセカンドで手をついたが着氷。軽やかでしっかりエッジを使うステップはばっちり。ダブルアクセル+3回転トウループで両手をつき、フリップが1回転になってしまったが、終盤サルコウ・トウ・トウ3-2-2を根性で決めた。スパイラルやバレエジャンプのコレオシークエンスは、何度見てもカッコいい。
3 宮原知子 SP:68.76(4) FS:140.09 合計:208.85
「ため息」リスト♪ 柔らかなスパイラルから滑り出す。冒頭のルッツ・トウ・ループ3-2-2が決まると、次々高さと安定感のあるジャンプを決めていく。ステップの細かな動きの一つ一つ、バッククロスの一蹴り一蹴りが、恋する乙女の息遣いのよう。後半ダブルアクセル+3回転トウループ2つを決め、美しいスパイラルからノーミスで最後のビールマンスピンを回ってフィニッシュすると、会場が一体となって喝采を送った。
自己ベスト大幅更新の得点に大喜びするコーチと、はにかみながら笑顔を見せる“さっとん”。
4 浅田真央 SP:69.13(3) FS:125.19 合計:194.32
「蝶々夫人」プッチーニ♪ 遠くを見る表情から。トリプルアクセルはステップアウト、続くフリップが2回転に。後半ダブルアクセルからのコンビネーションで、セカンドのトウループが2回転に。どうもジャンプが・・・。しかし、ルッツでエッジエラーも回転不足もなかったのは収穫。
ステップでレベル4、GOE2.0をもらえたのもよかった。プログラム自体の方向性は間違ってない。
5 エレーナ・ラジオノワ(ロシア) SP:69.43(2) FS:131.70 合計:201.13
「タイタニック」♪ ぐんぐんスピードにのって、3回転ルッツ、3回転フリップ、ルッツ・トウ3-3と立て続けに下りる。丁寧なステップのあと、フリップ・ループ・サルコウ3-1-3を決めたが、ループで惜しくも転倒。リンクの端から端まで一気に駆け抜けるコレオシークエンスで、映画のクライマックスを表現した。
6 エフゲニア・メドヴェージェワ(ロシア) SP:74.58(1) FS:147.96 合計:222.54
映画「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」♪ 耳を塞いだポーズから、手を離すとボリュームが増し、また塞ぐとボリュームが落ちる、という振付でスタート。最初からスピードに乗り、軸の細い高さのあるジャンプを跳んでいく。フリップ・トウ3-3、ルッツ、後半ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転トウループ、サルコウ・トウ3-3等々。フリップ、ルッツ、ダブルアクセルは片手を上げて跳ぶ。
ステップの中の動きや、腕をぴっと開いたりきゅっと曲げたりする動きをよく音に合わせ、演技構成点も高得点。堂々の演技だった。
結果、優勝はシニア1年目のメドヴェージェワ、2位宮原知子、3位ラジオノワ。ワグナーが4位に順位を上げ、5位ゴールド、浅田真央が6位。
・・・見ごたえのあるフリーだった・・・
フィギュアスケート・グランプリファイナル2015、アイスダンス・フリー(ジャッジスコア)。
1 エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロヴィエフ(ロシア) SD:65.43(6) FD:101.30(5) 合計:166.73(5)
「アンナ・カレーニナ」♪ うっかりしていてLive Streamingに間に合わず 後で動画見ます
2 マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) SD:66.21(5) FD:96.99(6) 合計:163.20(6)
「弦楽のためのアダージョ」♪ 女性の袖が翼のよう。見事なツイズルでさっそく大歓声、男性がイーグルで靴の上に立つリフト。その後なんと男性が転倒 しかしすぐ立ち直った。
ちょっと画像が乱れて^^; こちらも後で動画見ます
3 マイア・シブタニ/アレックス・シブタニ(アメリカ) SD:69.11(4) FD:105.81(4) 合計:174.92(4)
「Fix You」コールドプレイ♪ 黒と紫のシンプルな衣装。男性の腰のあたりに片足で立つリフトから。イーグルで膝の上に立つリフトもスムーズ。どんどんスピードを増すツイズルには悲鳴のような歓声、姿勢変化の速さと回転の速さでわくわくさせるローテーショナルリフト。
見入ってしまって、最後まであっという間だった。終わってマイアが涙ぐみ、アレックスは力を出し尽くした顔。
トータルのシーズンベスト更新。
4 アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:70.14(3) FD:106.23(2) 合計:176.37(3)
「甘い生活」「フェリーニのアマルコルド」「カビリアの夜」「8 1/2」ニーノ・ロータ♪ ストーンがきらきら光るグレーのドレスが素敵。鮮やかなツイズルから、女性の靴をホールドして持ち上げるリフト。
曲の変わり目に止まってコミカルな振付、緩急があって楽しいプログラムを、高い完成度で見せた。
5 マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) SD:71.64(2) FD:105.91(3) 合計:177.55(2)
「協奏曲第2番」ラフマニノフ♪ ワインカラーでアシンメトリーなスカートがおしゃれ。女性が飛び上がって乗るリフトから。ツイズルで女性がバランスを崩すが立て直した。ペアスピンの姿勢がきれい。
曲と振付がぴったり合っていて、細かく音に動きをはめていくと自然に盛り上がっていく。これもいいプログラムで、シーズンベスト更新。
得点に微妙な反応の会場は、カッペリーニ/ラノッテのほうが上だと思ったかな。実際フリーはそうだったが、SDの点差でかわした形になった。
6 ケイトリン・ウィーヴァー/アンドルー・ポジェ(カナダ) SD:72.75(1) FD:109.91(1) 合計:182.66(1)
「On the Nature of Daylight」「Run」♪ グレーの衣装で、跪いた姿勢から。ツイズルがきれいにそろって終わった瞬間に、歌詞の"Yes,"が聞こえたのがなんだか象徴的。
要素から要素へ、豊富なつなぎの動きを入れながら、滑らかに移っていく。ステップシークエンスでは笑顔が見え、イーグルの膝に立つ雄大なカーブリフト、最後は女性を逆さまに脚と腕をホールドしてのスピニングムーブメント
国別対抗戦で出した自己ベストに迫る得点で、ファイナル2連覇
結果、優勝はウィーヴァー/ポジェ、2位チョック/ベイツ、3位カッペリーニ/ラノッテ。4位シブタニ兄妹、5位ボブロワ/ソロヴィエフ、6位ハベル/ドナヒュー。
やっぱり、アイスダンスは美しいスケーティングが、見ていてひたすら気持ちいい このあとは女子フリー男子フリー
フィギュアスケート・グランプリファイナル2015、アイスダンス・ショートダンス(ジャッジスコア)。
1 エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロヴィエフ(ロシア) SD:65.43(6)
「仮面舞踏会」ハチャトゥリアン/「モンタギュー家とキャピュレット家」(「ロミオとジュリエット」より)プロコフィエフ♪ 女性の花をモチーフにしたドレスが素敵。ツイズルをうまく合わせ、力強くパターンダンスを踊る。ローテーショナルリフトのスピードと姿勢変化もよかった。
曲が変わってから、がらりと雰囲気を変えてドラマチックに表現。男性が長身で動きが映える。
2 マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) SD:66.21(5)
「ハレルヤ」「ハレルヤ・マーチ」♪ 深紫の衣装。最初の数歩から美しいエッジ使いに拍手が起こる。パターンダンスからそのままの流れで完璧なツイズル。マーチに変わったところでパーシャルステップシークエンス、またワルツに戻って男性の靴の上に女性が片足で立つリフト。
洗練されたプログラム
3 マイア・シブタニ/アレックス・シブタニ(アメリカ) SD:69.11(4)
「コッペリア」♪ お人形になって登場するマイアをアレックスが動かしていく。この二人が組んで滑るだけで端正な雰囲気が醸し出される。ツイズルの速さと長さ、見事なシンクロぶりに大歓声。
ところどころに挟んだコミカルな動きがまた可愛らしい。スピードのあるローテーショナルリフトで締めくくった。シーズンベスト更新。
4 アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:70.14(3)
「メリー・ウィドウ」レハール♪ 紫のドレスに濃紺の軍服風。ツイズルの最初の部分で2人の回転数がずれたが、続く部分からは合わせた。パターンダンスも、曲が変わってからのパーシャルステップシークエンスも、スピード感があって一歩が大きい。盛り上ってローテーショナルリフト、肩まで上がってからスプリットポジションがきれいだった。
シーズンベストに喜ぶ。
5 マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) SD:71.64(2)
「モア」アンドレア・ボチェッリ/「アンチェインド・メロディ」イル・ディーヴォ♪ ブルーのチューブドレス、男性は長い燕尾服。変化に富んだパーシャルステップシークエンスから、二人の距離感がまったく変わらずに一体となったツイズル。後半ますますスピードに乗り、迫力のあるカーブリフトでフィニッシュ。
こちらもシーズンベスト
6 ケイトリン・ウィーヴァー/アンドルー・ポジェ(カナダ) SD:72.75(1)
「美しく青きドナウ」「アンネンポルカ」ヨハン・シュトラウス♪ パールをちりばめたドレスと燕尾服で。男性が初めから片足滑走で女性が膝の上に立つ難しいリフトをこなす。これぞワルツというパターンダンス、音楽に溶け込んだツイズル。ポルカは手拍子に乗って、華麗で優雅なパーシャルステップシークエンスを見せた。
結果、滑走順の通りの順位 ウィーヴァー/ポジェがトップ、2位チョック/ベイツ、3位カッペリーニ/ラノッテ。4位シブタニ兄妹、5位ハベル/ドナヒュー、6位ボブロワ/ソロヴィエフ。
フリーもこのとおりになるのか
朝起きられず 夜のテレビ放送で見た
フィギュアスケート・グランプリファイナル2015、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
1 アシュリー・ワグナー(アメリカ) SP:60.04(6)
「Hip Hip Chin Chin」♪ 冒頭のフリップでステップアウト、コンビネーションにできなかった。後半のループに頑張って3回転ループをつけようとして転倒。ジャンプはミスがあったが、イーグルしながら肩をきゅきゅっと動かしたり、ステップ途中の身のこなし等、おしゃれにセクシー
ステップがレベル2どまりだったのは、全米や世界選手権にむけて修正したいところか。
2 エレーナ・ラジオノワ(ロシア) SP:69.43(2)
「Je t'aime」ララ・ファビアン♪ サーモンピンクの衣装がきれい。冒頭のルッツは単独にとどめる。ループに3回転トウループをつけてリカバリー。
スピンの中での腕の使い方がうまい。身長が伸びた分、ステップの一歩が大きくなってスピード感が増した。ウィンドミルから入るレイバックスピン、パール姿勢からビールマンときれいな姿勢。終わってほっとした笑顔。
3 浅田真央 SP:69.13(3)
「素敵なあなた」♪ 衣装の色が少し変わった? ピンクというより紫、さらに大人っぽくなったかも。冒頭のトリプルアクセル、軽やかに鮮やかに決まった フリップ・ループ3-3着氷 ただルッツが1回転に・・・
視線の動き、上半身の動きで魅惑的な振付。ステップの途中から一気にスピードアップするあたりの上手さ。
フリップ、ループともに回転不足判定。トリプルアクセルのGOEが1.71。口惜しいけど満足できる部分もある演技になったかな。
4 宮原知子 SP:68.76(4)
「ファイアーダンス」♪ 小さな火の玉のような真紅の衣装で滑り出す。ルッツ・トウ3-3がうまく入ると、きれいな姿勢のレイバックスピン、キャメルスピンにも拍手。腕を上げてくいっと跳ぶ振付に歓声
勢いにのってフラメンコのステップを踏み、フリップ、ダブルアクセルと安定して決まる。逆回転スピンも明確な姿勢で魅せた。
フリップはエッジエラーe判定。得点に会場からブーイング、日本から駆けつけたファンだけでなく、地元スペインの観客も、このプログラムは素敵だと認めてくれた。
5 エフゲニア・メドヴェージェワ(ロシア) SP:74.58(1)
映画「白夜の調べ」♪ 前半はコンビネーションスピンとステップだけで、ジャンプは3つとも後半。たっぷり時間をかけるステップでしっとりと表現。片手上げフリップ・トウ3-3、片手上げダブルアクセル、3回転ループとどれも余裕をもって決めた。
全体にのびのびと滑れていた。3点以上自己ベスト更新。
6 グレイシー・ゴールド(アメリカ) SP:66.52(5)
「エル・チョクロ」♪ 黒に赤の裏地のスカートが情熱的な衣装。ルッツ・トウ3-3は少し詰まってしまって、GOEが-0.3に。後半のフリップが2回転で無効になってしまったが、ダブルアクセルは落ち着いて決める。
シャープな動きの中にタンゴのリズムを刻むステップは、レベル4でGOE2.0って、ほぼ満点 プログラムの素晴らしさは発揮した。
結果、メドヴェージェワが2位に5点差をつけてトップ、2位にラジオノワ、3位に0.30差で浅田真央。4位宮原も僅差だ。5位ゴールド、6位ワグナーとアメリカ勢が出遅れた形になった。
2位から4位までが1点以内という接戦、フリーで順位は大きく入れ替わるかも。ドキドキ
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2015、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
1 アナスタシア・ポルイアノワ/ステパン・コロトコフ(ロシア) SP:45.89(6) FS:99.38(5) 合計:145.27(6)
「ボヘミアン・ラプソディ」♪ ポップスの名曲だが、ピアノとオーケストラでクラシックの趣。3回転ツイスト、スロー3回転ループが決まり、サイドバイサイドのダブルアクセルも入る。キャリーリフトはなかなか迫力があり、後半のスロー3回転サルコウも丁寧だった。
サイドバイサイドのコンビネーションジャンプはそろえられなかったけど、それ以外は大きなミスなく滑りきった。自己ベストを大きく更新
2 レナータ・オガネシアン/マーク・バルデイ(ウクライナ) SP:52.54(5) FS:97.33(6) 合計:149.87(5)
「Interview with the Vampire」♪ 最初にサイドバイサイドジャンプを片付ける^^; 3回転サルコウはやや乱れたが、ダブルアクセル+ダブルアクセルのシークエンスはそろった。ツイストは高く、リフトに上げ方下ろし方に工夫がある。スロージャンプはループで転倒したがサルコウは決まった。
終盤、サイドバイサイドスピンに入るところで女性が転倒、男性一人で懸命に回る姿に拍手。
3 アナスタシア・グバノワ/アレクセイ・シンツォフ(ロシア) SP:54.88(4) FS:102.21(4) 合計:157.09(4)
「Earth Song」マイケル・ジャクソン♪ きれいな水色のドレスと、同じ色を黒にあしらった衣装。ツイストから入り、珍しいループ・ループ2-2のサイドバイサイドジャンプを跳んだ。スロー3回転ループとフリップ、女性の姿勢がしっかりしているリフトとなかなかいい。
こちらも自己ベストを大きく更新
4 アナ・ドゥスコヴァ/マルティン・ビダル(チェコ) SP:55.78(3) FS:106.55(2) 合計:162.33(2)
「La leyenda del beso」「ある恋の物語」♪ 女性のピンクのレースの衣装が可愛い。3回転ツイストをキャッチしてそのまま女性がイーグル姿勢になる工夫。ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転トウループがぴたっとそろって大喝采。
スロー3回転サルコウとルッツもきれいに決まった。ペアスピンで男性が女性のエッジをホールドするなど、細かいところもよかった。
得点を見て男性が感激の顔。自己ベスト更新
5 アミナ・アタハノワ/イリア・スピリドノフ(ロシア) SP:58.58(2) FS:103.42(3) 合計:162.00(3)
アメリカン・ミュージカル・メドレー♪ オレンジの長手袋の女性とブラックタイの男性、オーソドックスなムードで登場。トウ・トウ・ループ3-2-2がいきなり決まって一気に盛り上がり、ツイスト、スロー3回転ループにサルコウとばっちり。後ろ向きジャンプで入るサイドバイサイドスピンにびっくり
リフトもよかったが、下ろすときにちょこっと引っかかったミスが響いたか、トップに立てず。
6 エカテリーナ・ボリソワ/ドミトリー・ソポト(ロシア) SP:60.29(1) FS:111.57(1) 合計:171.86(1)
「アラビアのロレンス」♪ グレー系の衣装。3回転ツイストから入り、ダブルアクセルは男性が片手をついたが着氷。スロージャンプの距離が凄い これオシークエンスのスパイラルからダンスリフト、ペアスピンへといい流れ。
勢いを最後まで保ってほぼノーミスの演技に、トータルで自己ベストを10点以上更新する得点が出た
結果、ボリソワ/ソポトがSP・フリーともに1位の完全優勝、2位にドゥスコヴァ/ビダル、3位に僅差でアタハノワ/スピリドノフ。4位グバノワ/シンツォフ、5位オガネシアン/バルデイ、6位ポルイアノワ/コロトコフ。
昨季ここに出場したペアが一組もなく、完全にメンバーが入れ替わっていた。ここから世界ジュニアだけでなく、ヨーロッパ選手権や世界選手権にも出てくるかもしれない。楽しみ