10日の参院選で、「指示政党なし」という政党があると知ってびっくりしてたんだけど、けっこうな数の票を集めていたという記事
議席獲得には至らなかったが、「新党改革」の約58万票を上回る、64万7071票を獲得。「政策は一切なし」で、法案ごとにネットで有権者に賛否を尋ね、国会での投票に反映させるという。
変わった党名だが、公職選挙法で認められない「他の政党や政治団体と類似した党名」ではないので、「法律にのっとって受理された」そうな。
無党派層が間違って投票する可能性が指摘され、ネットでは「ずるい」「詐欺」という声もあったとか。しかし、ちゃんと考えて投票した人の「法案ごとにネットで賛否を問う手法に「国会で論じられている法案に、選挙による委任以外の手段でアクセスできる可能性がある。既成政党への『ダメ出し』にもなる」という主張、ちょっと頷ける。
日本大学の岩井奉信教授(政治学)も「「間違えて投票したにしては64万票は多すぎる」とも感じているとか。「間接民主主義への一つの批判であり、議会制民主主義は曲がり角に来ているのかもしれない」・・・それ、ある
選挙公約で主張していたことを、当選してからいつのまにか変えている議員も少なくない。人間なので、「考えが変わった」というのを止めることはできない。有権者は次の選挙で投票しないという選択肢があるが、その前に反対してほしい法案に賛成してしまうかもしれない
「議員は民意をダイレクトに伝える使者にすぎない」と言い切るこの政党、今後も要チェックかも