フィギュアスケート・グランプリファイナル2017、アイスダンス・ショートダンス(ジャッジスコア)。
アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:74.24(6)
「Kaboom」「Skip to the Bip」「1008 Samba」♪ あまり落ち着いて見られなかったんだけど、スピード感あった。
マディソン・ハベル/ザカリー・ドノヒュー(アメリカ) SD:74.81(4)
「Le Serpent」「Cuando Calienta El Sol」「Sambando」♪ 紫系、女性は大きく背中が空いているセクシーな衣装。今日もダイナミックに滑っていた。
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) SD:74.36(5)
「Aguanile」「Que Lio」「Vivir Mi Vida」♪ 黒に緑のフリンジ。スピードを保ちつつ、細かいところも丁寧にしている。シーズンベスト。
アイスダンスは1グループ最大5組なので、ここまでが前半。3組とも74点台って
マイア・シブタニ/アレックス・シブタニ(アメリカ) SD:78.09(3)
「Mambo No.5」「Cherry Pink And Apple Blossom White」「Mambo Jambo/Mambo No. 8」ペレス・プラド♪ ピンク、ベージュ。ゆったりムーディーな前半でそろったステップを見せ、アップテンポになるところで得意のツイズル。
アレックスの、ちょっと昭和な感じが妙にマンボとマッチしていて、このプログラム好き。
テッサ・ヴァーチュー/スコット・モイヤー(カナダ) SD:81.53(2)
ヒョウ柄風。スコットが少しオッサン体型になってきた気がするが 動きのキレはいいのでよしとしよう
ローリングストーンズでツイズル、イーグルスでルンバ、選曲が面白い。リフトに上がるところでテッサが1回転ジャンプ、それを受け止めて持ち上げる感じ。
ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス) SD:82.07(1)
「Shape of You」「Thinking Out Loud」♪ グリーン系のセパレート風、男性は黒タンクトップ。完璧なルンバのパターンダンスから、見ているほうは何か要素をやっていると気づかないうちにさりげなくこなしてるので、あっという間。少しずつよじ登る感じのリフトが面白い。
今日は本当にキレがあるな~と思ったら、自己ベスト更新
結果、パパダキス/シゼロンがトップ、0.44点差で2位にヴァーチュー/モイヤー、3位シブタニ兄妹は3点以上の差を追う。4・5・6位がみんな74点台、3点以上の差を逆転しての表彰台はあるか?
明日はジュニアのアイスダンスSDから、ジュニアのペア、男子とフリー。女子SP、男子フリーと続く。今日のように、みんないい演技が続くといいな
フィギュアスケート・グランプリファイナル2017、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:89.02(4)
「The Room Where It Happens」♪ 白シャツにワインカラーのベスト。今日も軽やかな身のこなしで、映画の世界を存分に表現してくれる。トリプルアクセル、めっちゃきれいに入った 3回転ルッツ安定、フリップ・トウ3-3は少しオーバーターン。
"The Room Where It Happens"のフレーズが繰り返される終盤、ステップで盛り上がる。終わって満面の笑顔、日本で滑るの楽しいのね
アダム・リッポン(アメリカ) SP:86.19(6)
「Let Me Think About It」♪ ワインカラーに黒をあしらう。切れのいい動き、しなやか! フリップ・トウ3-3を決め、トリプルアクセルは少し軸がふらついたが上手く下りた。3回転ルッツは抑え気味?でやや姿勢が後ろに傾いたが大丈夫。
ステップの躍動感で会場を一つにしてくれた。
セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア) SP:87.77(5)
「アディオス・ノニーノ」アストル・ピアソラ🎵 黒・グレー・赤の幾何学デザイン。軸の細いトウ・トウ4-3、跳んだ 3回転ルッツは余裕、トリプルアクセルで惜しいステップアウト。
気持ちをこめてタンゴのステップを踏んでいく。スピン途中のジャンプが高い 終わって少しだけ悔しそうに苦笑い。
ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:99.22(3)
モーツァルト「ピアノ協奏曲第23番」/タンゴ🎵 黒と白、背中の白は翼のよう。冒頭で4回転ルッツに挑み、ほとんど立てそうだったんだけど転倒。トウ・トウ4-3はしっかり決めてきた。トリプルアクセルはダブル?と思うほど軽々と。本当にジャンプは高い。
クラシックにタンゴを組み合わせるこの曲、意外と違和感なく聞ける。転倒があっても高得点で、少しほっとしたキス&クライ
宇野昌磨 SP:101.51(2)
ヴィヴァルディ「四季」より「冬」♪ グレー。会場いっぱいの日の丸の中へ飛び出していく。氷をしっかり捉えながら、リンクいっぱいに滑っていって、4回転フリップ決まった 氷に吸い付いているかのようにターンをしていくステップ、今日もレベル4。トリプルアクセル、こらえられるか、、、つるっと滑って転倒になってしまった。苦笑いしながらスピンに入り、フィニッシュで思わず舌を出す。
それでも100点越え 転倒のほか、時間オーバーの減点がもったいない
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:103.32(1)
「Nemesis」♪ 黒シャツ。4回転ルッツで少し傾いたが、3回転トウループでうまく修正 4回転フリップはこらえたが大丈夫、トリプルアクセルも今日はばっちり。
バレエ系が得意な選手だけど、こういうスタイリッシュなプログラムも似合う。滑り込んで自分のものになってきている。
結果、4回転ルッツとフリップにトリプルアクセルを下りたチェンがトップに立ち、宇野が1.81点差で2位。トリプルアクセルでこらえていれば、、、だけど僅差だから、フリーで巻き返そう 3位コリヤダも1位との差は4点ちょっと、フリー次第で順位が変わりそう。
上位3人と4位以下はちょっと差が大きい・・・4回転は(たぶん)跳ばないブラウンより、4回転2本決まったヴォロノフのほうが上がれるかも。リッポンは4回転ルッツが決まったら、ジャンプアップするかな
フリーは明日の夜。そしてテレビ朝日は残念なディレイ放送 ネタバレになるけど、アップしちゃいますよ~
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2017、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
紀平梨花 SP:66.82(4)
「カンフー・ピアノ」♪ シャンパンゴールド。笑顔で滑り出し、きれいなサイドウェイズリーニングからヘアカッター、ビールマンと速さを増すレイバックスピン。イナバウアーからのダブルアクセルは片手を上げて流れる着氷。カンフーらしい動きを織り込んだステップでレベル4獲得、片手上げの3回転ルッツ、フリップ・トウ3-3とばっちり。
自信を持って楽しんで滑れていたと思う。少しだけベスト更新
アナスタシア・タラカノワ(ロシア) SP:67.90(3)
「Fly」「Experience」♪ ブルー系。最初からスピードにのっていく。フリップ・トウ3-3を余裕をもって決め、3回転ルッツは両手上げで下りてそのままキャッチフット。ダブルアクセルも片手を上げて下りてそのままイーグル、振付の一部として自然にやっている感じがいい。
この子もめっちゃ強い ベスト更新。
ダリア・パネンコワ(ロシア) SP:65.65(5)
「While the Trees Sleep」「I Dreamed a Dream」♪ グリーン系。「夢破れて」のボーカルで、柔らかなステップ。フリップ・トウ3-3はどちらも両手上げ、3回転ルッツも両手上げ。脚を高く上げてからカウンターターン、そのままダブルアクセルは片手上げ。
ドラマチックな表現が得意。
アリョーナ・コストルナヤ(ロシア) SP:71.65(2)
「Dos Cadencias」♪ 赤に色とりどりのストーン。ピアノがメインのタンゴをきりっと踊る。ジャンプは後半に、フリップ・トウ(両手上げ)3-3、3回転ルッツ、イナバウアーからのダブルアクセルとどれも着氷がきれいで、振付の一部のように自然。
高い技術点でベスト更新
ソフィア・サモドゥロワ(ロシア) SP:65.01(6)
「Hava Nagila」♪ 白に黒ベスト、青いスカートは民族衣装風。中央アジアあたりと思しき曲で、リズミカルな振付で踊る。フリップ・トウ3-3は共に片手上げで。3回転ルッツは両手上げ、キックしてからのダブルアクセルは普通に、全部違う姿勢で跳んだ。
肩や首の動かし方も曲に合わせてキュート。
アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア) SP:73.25(1)
「Big Spender」「Jumpin' Jack」♪ 黒にパールたくさん。小柄な体で跳ねまくる スピン、ステップに時間をかけて後半にジャンプ、フリップ・ループ3-3に、クリムキンイーグルから両手上げ3回転ルッツ。ダブルアクセルはそのまま大きなスプリットジャンプにつなげる。
体が小さいから跳べるのではなく、しっかりした技術と筋力がある感じ。まだ13歳6か月なので、今後の成長期にどうなるかわからないが、、、
ベストを大きく更新してきた
結果、トゥルソワがトップに立ち、2位にコストルナヤ、3位にタラカノワ、4位紀平。1位とは6点以上差があるが、3位とは1点ちょっと、紀平にも十分メダルの可能性がある。
どの選手もいい演技でよかった。得点の差はGOEとかエッジのアテンションなど細かいところだった。
フリーも楽しみ
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2017、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。6分間練習中、一人ずつブームアップしながら、予定要素も画面表示している。
アンドリュー・トーガシェフ(アメリカ) SP:64.73(6)
「月光ソナタ」♪ ブルーからグレー。じっくりと助走を取ったトリプルアクセルはステップアウト、3回転ルッツはきれいに決まった。3回転フリップで手をついてしまったが、なんとか2回転トウループをつける(コンビネーションと認められず)。情熱的なステップはなかなかいい。
キス&クライに並んで座るコーチはお父さんらしい。よく似てる
マカル・イグナトフ(ロシア) SP:75.78(4)
「Per Te」ジョシュ・グローバン🎵 長身をゆったりと動かしながら、雄大に滑っていく。トリプルアクセル、ルッツときれいに決める。フリップ・トウ3-3は少し着氷で乱れて片手をつく。切ないボーカル曲をしっとりと表現して、キャメルですらっと伸びた足がきれい。
ベスト更新
須本光希 SP:77.10(3)
「雨に唄えば」♪ グレーのジャケット。会場を埋め尽くす日の丸の中に登場、すいすいとスピードにのって滑り出し、トリプルアクセルをスムーズに決める。ルッツもきっちり、フリップ・トウ3-3を決めるとガッツポーズ。手拍子にのって楽し気なステップからしっとりとスピンでフィニッシュ。
自己ベスト大きく更新
カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:70.90(5)
「Fix You」コールドプレイ♪ ブルーのカットソー。素晴らしい高さのトリプルアクセルで惹きつける。3回転フリップでやや乱れてセカンドは2回転トウループに。3回転ルッツは着氷後も大きな振付につなげる。
キャメルスピンでややふらついたが、全体に雰囲気があってカッコいい ベスト更新に笑顔
アレクセイ・クラスノジョン(アメリカ) SP:81.33(1)
「コロブシュカ」♪ 赤のルパシカ。ウォーレイから3回転ルッツ、トリプルアクセルは構えが短いのに十分な高さで安定している。ステップでは民族舞踊らしさを存分に見せて、フリップ・ループ3-3を決めた 満足な出来に思いっきりドヤ顔のフィニッシュ
ベスト更新も当然
アレクセイ・エローホフ(ロシア) SP:78.39(2)
「Lighthouse」♪ 透ける生地のブルー。無駄な力が入ってないきれいなジャンプを跳ぶ。トリプルアクセルにはGOE+2がついた。後半に跳んだフリップ・トウ3-3、ルッツと問題なし。全体に所作と姿勢がきれい。
結果、クラスノジョンがトップ、2位にエローホフ、須本が3位につけた。4位イグナトフまでは表彰台が狙えそう。5位にプルキネン、6位トーガシェフはちょっと苦戦している感じ。
次は女子SP、紀平梨花ちゃんガンバ!
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2017、ペア・ショートプログラム(ジャッジスコア)。
高誉萌(Yumeng GAO)/解众Zhong XIE(中国) SP:59.47(4)
「シカゴ」♪ ピンクと黒。世界ジュニアメダリストも、今季は6番目でのファイナル進出。しかし今日の出来はよく、ジャズらしくきびきびと踊った。終わってからも映画のように所作をしてからご挨拶。
アレクサンドラ・ボイコワ/ドミトリ・コズロフスキー(ロシア) SP:55.92(6)
「ソチ・サラバンダ」♪ パープル系のつなぎ。ソロジャンプは両手上げで決め、リフトの下ろし方がすごく複雑でびっくり。スロージャンプはほぼ下りていたが尻もち
アナスタシア・ボルイアノワ/ドミトリ・ソポト(ロシア) SP:57.28(5)
「Gabriel's Realm」♪ ピンクと赤。技術的にしっかりしているペア。3回転ツイスト、飛距離のあるスロー3回転ループ、ポジションを変えながら下りてくるリフト。ベスト更新だが、もっと出ると思ったかも。
エカテリーナ・アレクサンドロフスカヤ/ハーリー・ウィンザー(オーストラリア) SP:60.26(2)
「Paint It Black」♪ 黒とグレー。スロージャンプはややこらえる着氷になったが、3回転ツイストやペアスピンできっちりレベル4を取ってきた。渋い楽曲でじわじわくるタイプのプログラム。
アポリナリヤ・パンフィロワ/ドミトリ・リロフ(ロシア) SP:60.81(1)
「Black Velvet」♪ グレーに赤のフリルスカート、赤チェックシャツ。軽快な曲にのって、ツイストもスローも回転の速くてシャープ。片手で上げる、女性が逆さまでキャッチフットの難しいリフトをさらっとこなした。ベストを5点近く更新
ダリア・パヴリュチェンコ/デニス・コディキン(ロシア) SP:59.51(3)
「Cloud Atlas」♪ ブルー系のVネック、白とグレー。印象的なダンスリフトから入り、見事な3回転ツイスト。デススパイラルもリフトもレベル4を取れたが、スロージャンプで転倒。それでもベストに近い点が出て笑顔
結果、パンフィロワ/リロフがトップ、2位にアレクサンドロスカヤ/ウィンザー、3位にパヴリュチェンコ/コディキンがつけた。高/解は僅差で4位。1位から4位までの差が1.34、6位までも5点以内と接戦になっている。
ペアは男子が20歳までOKなので、シングルに比べると全体に大人っぽい。平日の昼間でまだ空席が目立つけど、見ている人はたくさん拍手してくれる日本の会場の雰囲気を楽しめてるかな?
得点経過の表示に、要素名・基礎点・GOE・累計・暫定1位の技術点と出るようになっている。これはありがたい
このあとはジュニア男子、須本くん頑張って~~~
見られる? 見られない?
今日から始まる、フィギュアスケート・グランプリファイナル2017。シニアとジュニアが同時開催で、14:10からのジュニア・ペアSPで幕を開ける。
例年、ジュニアに関してはYouTubeのISU Junior Grand Prixチャンネルでライブストリーミングがあるんだけど、今年はなかなか「今後のライブストリーム」に上がってこない。もうやらないのかな?と思ってたら、こちらのブログに「ジオブロック(見られない地域)がある」との情報。あらら、、、10日(日)16:00からBS朝日でジュニアグランプリファイナルの放送があるので、その関係だろうか。
ちょっと仮想空間で旅をして(笑)、なんとか見られそう。あらためてISU Junior Grand Prixチャンネルをチェックしたら、女子フリー、アイスダンス・フリーは「今後のライブストリーム」にアップされている。アイスダンスは日本勢が出場しないから、ストリーミングOKにしたのかな。でも女子フリーは? 紀平梨花が出るんだけど 結局ブロックなし、ってことにならないかな~
ロシアが平昌五輪に国として出場できないことになって、ファイナルに出場する選手たちも複雑な気持ちだろう。個人では出られる可能性があるけれど、どうなるだろうか。不透明な状況だけど、この大会に集中して、満足できる演技を見せてほしい