つれあいとフィギュアスケートの話をすると、議論(ケンカの一歩手前)になってしまい 元々「フィギュアスケートはスポーツではない」とぬかす奴なので まあ、よーいドンで1番を決めるレース系、距離や高さの記録系、相手を倒す対戦系と違って、フィギュアスケートや体操やシンクロナイズドスイミング等の演技系は、完璧に客観的な優劣をつけるのは難しい部分はあるが
録画してた全日本フィギュア選手権のペアを見ていて、ちょっと五輪出場枠の話になった。どういう流れか忘れたが「世界選手権で1人出場の場合、1位か2位なら3枠」と言ったら、「なんで1人しか出てないのに2枠も3枠も取れるの?」という。大会なりランキングなりで上位〇人中に入った人数分、1国当たりの上限までというのが、他のスポーツで一般的だそうで。例えば、上位20人中5位9位17位なら3枠、8位13位なら2枠という形だ。
フィギュアスケートの場合は、
出場1人/組:1位2位で3枠/10位以内で2枠
出場2~3人/組:上位2人/組の順位合計13以下で3枠/28以下で2枠
(フリー進出16位以下は16、フリーに進めなかったのは18で計算)
日本女子は世界選手権2017で5位+11位=16で2枠になった。つれあいの言う方式なら5位11位16位だから3枠 逆に6位7位で3枠獲得したアメリカ男子は、2人しか出てないんだから2枠
つれあいの言い分だと、「1人だけ強い選手がいても、ほかの選手が(陸上でいう)B標準クリアがやっとだったら、無条件であと2人も出られるのは不公平。予選に出る必要もないなんて」。
人数分しか取れないと、世界選手権に1人しか出られなかった国は絶対に1枠しか取れないことになる。すると「最終予選があるなら、追加を取りに出られるようにすればいい」。各国3枠までなら、あと2人最終予選に出て、上位に入れば枠を与えればいい そのパターンでやるなら、世界選手権では30枠(男女シングル)中20枠・最終予選で10枠くらいが妥当かしら
そもそも、フィギュアスケートの「次回大会の出場枠決め」はオリンピックだけでなく、毎年の世界選手権・ヨーロッパ選手権で行われている。その方式をオリンピックにも応用しているだけとも言えるわけで、なぜこの方式になったのか? いつから? よくわからない。
考えてみると、、、1人しか出ない国の選手が1位2位になった場合に3枠というのは、今まで強くなかったが急速に成長した選手の国にチャンスを与え、競技をより世界的に普及させるという意味があったのかな、と思う。いつも同じ国の選手が上位を独占し続けて、若干飽きられた時代というのがあったんじゃないだろうか。
それで3枠のチャンスを与えられて強化が進めばよし、そう簡単に新たな選手が出てこなければ、翌年2枠に減ることになる。ご褒美的な贔屓は1年限りというわけで、他の強豪国から文句は出なさそう。
それに、1人しか出ない=強い選手が1人しかいない、とも限らない。エントリー時は3人だったのに、直前に怪我して欠場、演技中に怪我して棄権ということもある。補欠登録はしてあっても、交代が可能なのは滑走順抽選の24時間前まで等の規定があるので、急には間に合わない。1人で3枠は、そういう“本来の強豪国”に対する救済もできるシステムかもしれない。
一方で、日本女子が2枠になったように、強豪国が軒並みずらっと3枠を取っていってしまうのを防ぐ要素もある。最終予選に出られるなら+1も可能だが、現状は出られないわけで・・・。参加する国の数を多くするという目的はあるだろう。
毎年なので、2枠に減っても翌年そろって上位に入れば3枠に戻せる。それなりの調整機能があって、選手権については大きな問題なく運用されてきたのだと思う。
この方式をオリンピックの出場資格の与え方にそのまま応用するのがいいのか、オリンピックは少し違う形のほうがいいのか? つれあいは「(1人で2枠3枠が)おかしいと思わないのがおかしい」と言うが、長年おかしいと思ったことがなかった オリンピックだけ違う方式を採るなら、数年前から議論して決定して周知しておく必要がある。フィギュアスケートファンの意見を聞いてみたい。