すっかり寝坊して、先に結果を見て 動画を見ながらざっとまとめよう。
フィギュアスケート・グランプリファイナル2018、女子フリー(ジャッジスコア)。
ソフィア・サモドゥロワ(ロシア) SP:68.24(5) FS:136.09(5) 合計:204.33(5)
「バーレスク」♪ 切れのいい動きで、フリップ・トウ3-3やルッツ、軽々とジャンプを決めていく。片手上げの姿勢が美しいかどうかは別にしてスムーズで無理がない。ステップ、スピンもレベル4を揃えた。
勢いと伸びしろを感じさせるプログラムで、SPフリー合計全てで自己ベスト更新、初の200点越え。手ごたえ十分の大会になった。
宮原知子 SP:67.52 FS:133.79(6) 合計:201.31(6)
「ブエノスアイレスの冬」♪ 黒のアシンメトリー。動き出した瞬間から虜になる美しい動き、、、音と一体化した要素と振付。強さとしなやかさにため息が出る。
ジャンプも全て決まったように見えたが、ルッツ・トウ3-3のルッツとフリップ・トウ・ループ3-2-2のフリップが回転不足、単独ルッツがダウングレード。技術点でこれだけ引かれると厳しかった
坂本花織 SP:70.23(4) FS:141.45(4) 合計:211.68(4)
「ピアノ・レッスン」♪ 白からグレー黒。しっかりとエッジに乗って加速していく。フリップ・トウ3-3から入り、ダブルアクセル下りて片手を伸ばしていくところ、素敵 丁寧なステップの流れからサルコウ。ダブルアクセル+3回転トウループを下りたところで少しバランスを崩し、頑張って2回転トウループをつけたら転倒
それでもフリップ・トウ3-2を問題なく下り、雄大なスパイラル連続のコレオで大きな拍手をもらった。
全体としては素晴らしい出来で、心に響くプログラム。終わって嬉しさと悔しさの入り混じった表情。
アリーナ・ザギトワ(ロシア) SP:77.93(2) FS:148.60(2) 合計:226.53(2)
ビゼー「カルメン組曲」♪ 黒レースに赤スカート。やや緊張した面持ちでスタート。きりっとダブルアクセルを下りたが、片手上げルッツでわずかに乱れ、トウループが1回転になってしまった。しかし後半ルッツ・ループ3-3、フリップ・トウ・ループ3-2-2などきっちり決めてくる。
これでもかとたたみかけるコレオ、終盤のステップでレベル4が取れるのは立派。本人は満足できていない顔だが、トップには立った。
エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:70.65(3) FS:144.67(3) 合計:215.32(3)
「You Don't Love Me」「Petite Fleur」♪ 黒のフリンジスカート、黒手袋。妖艶な表情を振りまきながら、トリプルアクセル!オーバーターンしたがしっかり回って下りた。ルッツ・トウ3-3を両方片手上げで豪快に、3回転サルコウ+ダブルアクセルのシークエンスもスムーズ。後半ダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループが決まって、コレオはクリムキンイーグルではっちゃけた
得点以上に本人も会場全体も楽しんだプログラム 技術点でザギトワを上回った。
紀平梨花 SP:82.51(1) FS:150.61(1) 合計:233.12(1)
「Beautiful Storm」♪ 黒系。冒頭のトリプルアクセル、ずるっと下りた感じで両手をついた(転倒扱いにはならず)。ここで挫けず、トリプルアクセル+2回転トウループ、決まった もうあとはジャンプノーミス。ルッツ・トウ3-3、後半ルッツ・トウ・ループ3-2-2、両手上げや片手上げを交えながら、ぴしっと跳んでいく。
全身を活き活きと動かしながら足元がしっかりしているステップ。ビールマン姿勢に自然に持っていけるレイバックスピン、音と共鳴するようにポーズを決めながら動いていくコレオ、最後に3回転サルコウを決めると観客の興奮は最高潮
見事としか言いようがない
結果、紀平梨花がグランプリファイナル初出場で初優勝を果たし、ザギトワが2位、トゥクタミシェワが3位。坂本花織が4位、転倒がなければ3位になれてたかも 5位サモドゥロワ、宮原は6位だった。
さすが選りすぐりの6人、みんな素晴らしい演技でよかった
フィギュアスケート・グランプリファイナル2018、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
ダリア・パヴリウチェンコ/デニス・コディキン(ロシア) SP:61.24(6) FS:125.57(5) 合計:186.81(6)
「グレート・ギャツビー」♪ ピンク、黒。3回転フリップは2人のタイミングがずれたがそれぞれ下りる。トウ・トウ・トウ3-2-2はばっちり。スロー3回転フリップとループは高さと幅が見事。
お金をばらまくとか時計を見るとか、ちょっとした振付で映画の世界を表現。男性はギャツビーにしては少し優しすぎる感じ?!
フリーの自己ベスト更新。
ヴァネッサ・ジェームズ/モルガン・シプレ」(フランス) SP:71.51(4) FS:148.37(1) 合計:219.88(1)
「Wicked Game」「The Last Feeling」♪ グレー系、女性はつなぎ。高々と宙に舞う3回転ツイスト、トウ・トウ・トウ3-2-2、重なるイーグルから3回転サルコウ、息をのむ鮮やかさ。イーグルでのキャリーリフト、スロー3回転フリップとサルコウも頑張った。コレオで女性を逆さまにするダンスリフトで歓声が起こる。
ダンスのスピニングムーブメントのように女性を回しながら入るデススパイラル。最後はバックワードラッソーリフト、女性が後ろ向きのまま持ち上げられ、キャリーした男性がゆっくり膝をついてそのままフィニッシュ。
あまりに完成度に観客が熱狂した。フリーの自己ベスト更新。いいものを見た
ニコーレ・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:69.77(5) FS:117.86(6) 合計:187.63(5)
「トリスタンとイゾルデ」♪ 紫系、茶と紫。冒頭のサルコウで女性が2回転になり、3回転トウループでは転倒。スロー3回転ループでも転倒と、ジャンプ系が不調だった。それでもスロー3回転サルコウはきれいに着氷してイーグルにつなげる。
直前のペアが良すぎただけに、プログラム全体が古風に見えてしまった それでもパヴリウチェンコ/コディキンよりは上位に。
エフゲニア・タラソワ/ヴラディーミル・モロゾフ(ロシア) SP:74.04(3) FS:140.16(3) 合計:214.20(3)
「The Winter」♪ 白からシルバー、グレー。静かな曲調でじわじわと盛り上げる。冒頭の3回転サルコウがぴったりと揃った。トウループ3連続は3-1-2に。スロー3回転フリップの着氷でステップアウト、お尻をつきそうになったがこらえる。スロー3回転ループは美しかった。
リフトで持ち上げてすぐ男性が片手、女性が手を離すのがダイナミック。得点には残念そう。
ナタリア・ザビアコ/アレクサンデル・エンベルト(ロシア) SP:75.18(2) FS:125.89(4) 合計:201.07(4)
「Toi et Moi」♪ 黒。切ない男女ボーカルで滑る。ツイスト、トウ・トウ・ループ3-2-2がきれいに決まったが、3回転サルコウで女性が少し乱れた。スロー3回転フリップでわずかに片手が氷に触れたが大丈夫。3回転ループはばっちり。
コレオシークエンスからそのままの流れでアクセルラッソーリフトに入ろうとして上がらず、やり直したが無効0点となってしまったのは痛かった
彭程(Cheng PENG)/金楊(Yang JIN)(中国) SP:75.69(1) FS:141.21(2) 合計:216.90(2)
「ラ・ヴィ・アン・ローズ」♪ 赤紫、黒。3回転予定のサルコウはあえて?2回転にした模様。トウ・トウ3-2を揃えた。スロー3回転ループ、サルコウと余裕があって着氷が柔らかい。スロージャンプの着氷の流れからそのまま入るデススパイラル。
コレオのダンスリフト、つなぎの中で肩に手を添える動きなどが、曲と合っていいムードを醸し出していた。フィニッシュではもう男性がガッツポーズ。
自己ベスト更新でファイナル初メダル
結果、優勝はSP4位から逆転で、意外にもファイナル初出場のジェームズ/シプレ 2位に彭/金、3位タラソワ/モロゾフ。4位ザビアコ/エンベルト、5位デラモニカ/グアリゼ、6位パヴリウチェンコ/コディキン。
ヴァネッサ・ジェームズは、実はカナダ生まれ。こんな形で故郷に錦を飾るって、いいな 表彰式で「ラ・マルセイエーズ」を歌う彼女、嬉しそうだった。
さて、女子フリーを動画で見よう
フィギュアスケート・グランプリファイナル2018、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。
ケイトリン・ハワイエク/ジャン-ルック・ベイカー(アメリカ) RD:71.33(6) FD:112.71(5) 合計:184.04(6)
「Trampoline Theme」♪ グレー系。丁寧に情感を込めつつ、スピード感を保っていた。大きなミスなく手ごたえを感じたフィニッシュ。自己ベストにあと少し。
アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア) RD:77.20(4) FD:119.52(4) 合計:196.72(4)
「Am I The One」♪ 黒系。ロッカバラードのボーカルとリズムにぐいぐい乗って行く。動きの強さと曲の強さがシンクロして、めっちゃカッコいい。会場大盛り上がり。
ティファニー・ザゴルスキー/ジョナサン・ゲレイロ(ロシア) RD:72.98(5) FD:111.39(6) 合計:184.37(5)
「ブルース・フォー・クルック」♪ 黒系。日本ファンには思い入れのある曲で、クールに滑る。イーグルの膝に乗って片足を高く上げるカーブリフトから、首に片足だけ引っ掛けてホールドのローテ―ショナルリフトにつなげるのが、なかなか迫力。
自己ベスト更新。
ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア) RD:77.33(3) FD:124.04(2) 合計:201.37(2)
バッハ「G線上のアリア」♪ オフホワイト、黒。止まることのない流れがきれい。低い姿勢で男性が片足のローテ―ショナルリフト、立ち上がりながら持ち上げてから下ろすのは見事。曲調が変わって激しさを増していく盛り上がりもいい。
こちらもシーズンベスト更新。
マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) RD:80.53(1) FD:124.82(1) 合計:205.35(1)
「ロミオとジュリエット」♪ グレー、黒。一気に物語の世界に引き込む。バタフライのような動きから抱え上げて低い姿勢と高い姿勢のリフト、滑らか。低い姿勢のカーブリフトもきれい。
「I'm Kissing You」のメロディーで語るようなステップ。細かいピアノの音とシンクロするツイズル。完成度の高さが光った。
シーズンベストでファイナル初のメダル確定。
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:78.30(2) FD:120.35(3) 合計:198.65(3)
「ラ・ラ・ランド」♪ 緑、グレーのタイとベスト。こちらも隙がない完成度で、楽しませてくれる。ワンフットステップの伸びやかさ、女性が男性の背中に乗って降りてからツイズルに入ったりの工夫。女性が男性の靴に片手を乗せて横に体を伸ばすリフトは、女性に相当な体力を必要とする。
フリーの自己ベストを4点更新、女性は喜びのあまり涙 ファイナル初出場で表彰台確定。
結果、優勝はハベル/ドナヒュー、2位シニツィナ/カツァラポフ、3位ギニャール/ファブリ。4位ステパノワ/ブキン、5位ザゴルスキー/ゲレイロ、6位ハワイエク/ベイカー。
ハベル/ドナヒューが強かったが、フリーの技術点ではシニツィナ/カツァラポフがトップだった。
それぞれ力を出しきった素晴らしい演技だったので、点数なんかどうでもいい感じで楽しかった。ここにはいない世界王者、パパダキス/シゼロンにこれからどう迫っていくのか? シーズン後半も楽しみ