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悲しかったから

2020年08月02日 03時36分47秒 | スポーツ

 先日書いた2021年世界選手権出場枠の話、なんだかずっと心に引っかかり、もやもやした気持ちが何日か続いてしまった。すっきりしたくて、つれあいに話を振ってみた。
 例によって「1人出場で3枠取れること自体がおかしい」という持論は変わらないが、そこは置いといてもらって 「使えない枠があるのはもったいない、強い選手がいる国にというのはファン心理としておかしくない。」その辺は私も理解できる。
 「(現状では使わない枠を他国に振り分けるルールがないけど)ISUが措置をとるべき」という意見については、「最終決定権がISUにあるとルールに明言されているなら、振り分けた理由を説明してISUが決定するのもありだろう。」なるほど、、、
 あれこれ話しているうちに、「エントリーを締め切った時点で使いきれない枠があったら振り分ける」システムを作ればいいのでは?という考えが浮かんできた。
 例年3月後半に開催される世界選手権のエントリー締め切りは、その21日前の2月末あたり。それまでのテクニカルスコア(技術点)かシーズベストスコアで、3枠を持っている国の選手を除外したリストを作っておく。(テクニカルスコアを使う場合は、SP/RDとFS/FDの合計で)
 エントリーが確定して使われない枠があることがわかったら、リストの1番上の選手の国に+1枠を割り当てる。+1をもらった国は、リスト一番上の選手をエントリーさせてもいいし、ほかにミニマムをクリアしている選手がいれば、そちらを出してもいい。(国内選手権では他の選手のほうが上位だった場合など)
 余った枠すべてをこの方式で割り当てる。+1をもらったが、その時点でエントリーできる選手がいない(高得点を出していた選手が怪我しているとか)場合は、リストで次の順番の選手がいる国に割り当てていく。
 仮に2020年大会の開催前にこのシステムで余った枠を振り分けたとする。カザフスタン女子の余り2枠は、どちらのリストでも韓国(ユ・ヨン)とアメリカ(ブレイディ・テネル)が1番目と2番目になって、両国に1枠ずつプラスになると思われる。
 ミニマムクリアが1人だったチェコ男子、3人いたが1人しかエントリーしなかった中国男子の分は、テクニカルだとロシアとイタリアに、シーズンベストだとフランスとロシアになる。(コメント主さんが推してたカナダは、どちらも当てはまらなかった。)
 前回大会で全部の枠が決まらないのが微妙だが、複数枠を得た国には1年間ミニマムをクリアする時間を与え、それでもダメだったら客観的に成績が上位の選手がいる国に振り分けるので、公平性が損なわれることはないだろう。前回大会の順位で3枠を取った国からしても、+1がもらえる国がずるいという感じはないと思う。
 +1がもらえそうな国は、補欠を指定しておいて、もらえたらエントリーに昇格させる等の段取りを決めておけば、選手側の準備もできるだろう。ISUとしても全体の出場数はコントロールできて、ファンの要望にも応えられて、悪くない

 私がもう一つ引っ掛かっていたのは、コメント主さんが使った「ペナルティー」という単語だった。一般にペナルティーは「何らかのルールを犯した場合に与えられる罰」という解釈だろう。「もらった枠は必ず使わなければいけない、というルールがあるなら、ペナルティー」とつれあい。現在「必ず使わなければいけない」ルールはないので、やはり「ペナルティー」は穏当ではない気がする…
 この単語に私が感じたのは、「ミニマムクリアできる選手が1人しかいないような弱小国の分際で、3枠をキープするなんて許せない」みたいな、凄まじい上から目線。それがひどく悲しかったから、ずっと引っ掛かってしまったのだった。日本の男子女子もそのくらいのレベルだった時代があり、ペアとアイスダンスは今もその状況だから。

 枠決めの方法は長年使われているが、実態を反映しきれなくなっている部分もある。といって、つれあいが主張する「~位以内に入った順位どおりに枠」だと、下の方に3人入っても3枠になるのに(例えば20位以内で18・19・20位で3枠とか)違和感がある。そのレベルの選手を3人見るなら、他の国の選手が見たい 単なる刷り込みかもしれないが やっぱり3枠なら1人くらいはメダルに絡むくらいのレベルがいてほしいのだ。
 オリンピック出場枠の決め方は改正があったが、世界選手権についても今後変化があるのか。今の方法が絶対という思い込みに囚われないようにしないといけないかな

  

コメント
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