フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2019、男子フリー(ジャッジスコア)。
ダニエル・グラッスル(イタリア) SP:71.95(5) FS:123.71(6) 合計:195.66(5)
「A Single Man」「Nocturnal Animals」♪ 白シャツ、左胸に赤い模様。冒頭の4ルッツで軸が大きく傾いて転倒。次のループは3回転にした。3フリップ+3トウは決まる。3アクセル乱れ、3ルッツ転倒。もう1本3アクセルを跳ぼうとしたが2回転で乱れた。
ジャンプが決まらなかったので、いつもの豊かな芸術性も十分に発揮できず。解説で「ブーツのトラブル」とか言ってたので、靴に何かあったようだ。今日は残念だったが、ヨーロッパ選手権や世界ジュニアを期待しよう。
鍵山優真 SP:71.19(6) FS:155.90(3) 合計:227.09(4)
「タッカー」♪ 白シャツ赤サスペンダー。最初の振付からしっかり引き込む。4トウ+2トウ、鮮やか!ステップの一部のように3フリップ、単独4トウがほぼ下りてたのに惜しい転倒 3アクセル+オイラーの後のサルコウは2回転に。後半3フリップ+3トウ、3ルッツ、3ループは余裕を持って決まった。
丁寧なステップにはグルーブ感がある。終わって曲調が変わる瞬間にきゅっと振り向いて、一気に加速するあたり、実にいい。スピードに乗った気持ちいいスケーティングで観客を魅了した
ペトル・グメンニク(ロシア) SP:72.16(4) FS:140.46(5) 合計:212.62(5)
「オペラ座の怪人」♪ グレーと赤。冒頭の4ルッツは転倒したが、4サルコウを決める。3アクセルはなんとかこらえた。後半両手上げ3ルッツ+3トウ、両手上げ3ルッツ+3ループ、さらに3フリップ+2トウ+2ループと頑張った。
ステップはただ一人レベル4獲得。仮面をぐいっと剥がす振付でフィニッシュ。思ったより得点が出なかったのは、回転不足が多かったから
ダニール・サムソノフ(ロシア) SP:77.75(2) FS:152.44(4) 合計:230.19(3)
「Per Te」ジョシュ・グローバン🎵 白の上に透ける黒。冒頭の3アクセルはオーバーターンしそうになるのをこらえて単独に。4ルッツはあまり流れなかったがしっかり回った。2本目の3アクセルで両手をついてコンビネーションにできず。3ルッツ+3ループは跳べなかったが、後半3ルッツ+3トウでリカバリー。
なにぶんまだ140cmと小柄なので、一歩の伸びはもう一つ。しかし豊かな表現力で高得点。
佐藤駿 SP:77.25(3) FS:177.86(1) 合計:255.11(1)
「ロミオとジュリエット」♪ ブルーのベスト。見事な髙さの4ルッツ 4トウ+3トウ、単独4トウと危なげない。3アクセル+2トウ、単独3アクセルと滑らか。3フリップ+オイラー+3サルコウも決まる。
表情にも余裕を持って、大きくゆったりと表現するステップ。最後の3ループも決まり、高速スピンから跪いて高々と手を差し伸べてフィニッシュ。
大きくガッツポーズ そして得点にコーチが先に跳び上がって、ぎゅうぎゅう抱きしめた
ジュニア男子世界最高得点
アンドレイ・モザレフ(ロシア) SP:82.45(1) FS:159.03(2) 合計:241.48(2)
「Step Up」♪ 黒に飾りファスナー。4トウ+2トウ、単独4トウとスムーズ。3アクセル+3トウはステップアウト。2本目の3アクセルで転倒したが、3ルッツ+オイラー+3サルコウをしっかり決める。
端正で無理のないスケーティングが、今後も活躍できそうな期待を抱かせる。
結果、優勝はぶっちぎりで佐藤駿。荒川静香が金メダルを獲得した会場で、羽生結弦も使った曲で優勝、仙台の偉大な先輩たちに続く快挙 2位にモザレフ、3位サムソノフ。4位に順位を上げた鍵山優真、2本目の4トウが決まっているか、コンビネーションのサルコウが3回転になっていれば3位だったかも
5位グメンニク、地元イタリアのグラッスルは6位だった。
優勝インタビューで憧れの選手を聞かれ「羽生結弦選手です」、会場が沸く。「羽生選手はプーさんがお気に入りだけど、何かお気に入りの物はある?」「・・・恥ずかしいんですけど、、、あそこにパンダを置いてあるんですけど、パンダが好きです」今後の試合ではパンダがたくさんもらえるかな
表彰台に立つと、身長が銀メダルのモザレフ→金メダル佐藤→銅メダルのサムソノフの順で、ソ・ミ・ドという感じだった
この後はジュニアのダンスFD、シニアのダンスFD、女子フリーと続く。起きていられるかな
フィギュアスケート・グランプリファイナル2019、男子フリー(ジャッジスコア)。
金博洋(ジン・ボーヤン Boyang JIN)(中国) SP:80.67(6) FS:160.77(5) 合計:241.44(5)
「The Path of Silence」「Yellow Moon」♪ 黒系。4ルッツ、きれいに上がったように見えたが転倒。「軸が少し後ろに傾いた」と解説・織田信成氏。4トウ+2トウはきちんと下りたが2本目の4トウで痛そうな転倒。しかし3アクセル+オイラー+3サルコウ以降はしっかり決めてきた。
終盤のステップで手拍子をもらいながら丁寧に滑る。全体に真摯な表現だった。
ドミトリー・アリエフ(ロシア) SP:88.78(4) FS:131.26(6) 合計:220.04(6)
「サウンド・オブ・サイレンス」♪ 黒。4ルッツはとてもスムーズに決まったが、4トウ転倒、2本目は2回転に。3フリップでまた転倒して痛めたか、フライングキャメルスピンがちゃんと回り切れない
気を取り直してコレオを柔らかに演じ、3アクセルを片手をつきながらこらえる。3ルッツ+3トウ、3ループ+オイラー+3サルコウと見事に決めた。最後のスピンの途中でまた転倒があり、、、終わって涙をこらえて
アレクサンデル・サマリン(ロシア) SP:81.32(5) FS:167.51(4) 合計:248.83(4)
「Good News」♪ 黒の背中に仮面のプリント。幅のある4ルッツに3トウをつけてスタート。4フリップはステップアウト、4トウは2回転に。3アクセル+2トウを2回、2トウが3回になってしまって最後のは無効に。3ルッツは両手上げの単独で。3ループもきちっと入った。
すごく表現力があるわけではないが、腕や肩の動きを音に合わせることで見せている。
ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:96.71(3) FS:178.92(3) 合計:275.63(3)
「Lighthouse」♪ 紺、袖にストーン。スムーズに4トウ+3トウが決まり、2本目はほぼ下りていたが着氷で「かかとが引っ掛かりましたね」(解説・織田さん)転倒。しかしミスはそれだけで、3アクセル+2トウ、片足ターンからの3ループ、イナバウアーからの3アクセルと完璧。3ルッツ+オイラー+3サルコウ、両足で前向きに滑ってすぐ振り返っての3フリップと、素晴らしいジャンプが続いた。
随所に見せるイーグルやイナバウアー、片足滑走の美しさ。コレオの片足ピボットでの大きな動き、魅力あふれる。
得点を見てうれし涙にくれた
羽生結弦 SP:97.43(2) FS:194.00(2) 合計:291.43(2)
「Origin」♪ 紫系。かがんだ姿勢からすっと立ち上がって滑り出し、嘘みたいに滑らかに4ループを決める。そして4ルッツ、高さも着氷も完璧 丁寧にステップを踏んでいく。3ルッツは難なく、4サルコウはわずかにステップアウト。
後半の怒涛の構成、、、4トウ+オイラー+3フリップ、耐えた! 昨日ミスした4トウ+2トウ、入った アクセルが1回転に
(予定では3アクセル+3アクセル)
・・・力を使いきったフィニッシュ。気迫のプログラムに、どきどきしながら引き込まれた。
得点には納得しつつ悔しさをにじませる。。。
インタビューで「早く練習したい」「旧採点時代の得点も抜かれて口惜しい」といいつつ、「最後まで怪我しなかった」「ループとルッツを一つのプログラムで跳べた」と収穫も感じる羽生。「これが世界最高に行くための道なんだ」「楽しむしかないですよ」。 全日本から世界選手権へ、きっと着実に上がっていってくれると信じられるフリーだった。
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:110.38(1) FS:224.92(1) 合計:335.30(1)
「Goodbye Yellow Brick Road」「Rocket Man」「Bennie ant the Jets」エルトン・ジョン🎵 黄色に白い雲のような模様。冒頭の4フリップ+3トウから、4ルッツは下りてすぐイーグル。4トウ+オイラー+3サルコウ、3アクセルもミスなし。4サルコウ、4トウと余裕。
全てのジャンプを完璧に跳びきった上で、いつものように生き生きと踊るコレオ。終わってガッツポーズ
脱帽するしかない演技。世界最高得点を叩き出した
(ただ、北米での大会ほど会場は盛り上がってなかった気がするのは私だけ?)
(キャメルスピンでお腹が見えるのは、やっぱりあんまりカッコよくない気がする)
結果、優勝はネイサン・チェン、2位羽生結弦、3位にフランス人として13年ぶりというエイモズ。4位サマリン、5位金博洋、6位アリエフ。
優勝インタビューはペアのイタリア代表だったオンドレイ・ホタレックが英語でしていた。
このあとはジュニアペアFS、ジュニア男子FSと続く。鍵山優真、佐藤駿、頑張れ~~~
フィギュアスケート・グランプリファイナル&ジュニアグランプリファイナル2019、初日最後の男子ショートプログラムを見てショックを受けつつ仕事に行った 2日目は仮眠を取ってから徹夜の予定だったが、疲れて寝てしまい
女子ショートプログラムはテレビ放送もあるし、ゆっくり見ることにしよう。YouTubeでジュニアも見ておきたい
さて3日目の今夜は? 最初のカテゴリが男子フリー。これは明らかに日本の視聴者を念頭に入れたスケジュール 同時にアメリカの視聴者は早起きすれば見やすい時間帯でもあるかな
テレビ朝日の放送は19:54~21:54。競技開始が21:00(日本時間)だから、ちょうど生中継ができそうだ。ただ、6番滑走のネイサン・チェン終了予定が日本時間で21:54:30になる。放送時間中に終わる???
滑走自体は放送して、得点・結果発表を次の番組の「サタデーステーション」でやったりするのかも
・・・ひたすら羽生結弦を応援しながら見よう
グランプリファイナル&ジュニアグランプリファイナル2019、まもなく開幕
このあと23:30から、ジュニア男子ショートプログラムが始まる。鍵山優真、佐藤駿、楽しみ
会場がイタリア・トリノなので、時差が8時間。日本時間では深夜に始まって早朝に終わる 明日も仕事だから、ジュニア男子SPを見たら寝て、早く起きられたら男子SPを見ることにしよう
日曜の早朝まで競技が続くが、その間にさりげなくレギュラー番組も放送されるわけで BSフジ「フィギュアスケートTV!」12月の放送は明日6日(金)23:00~23:55。
“今回は、東日本・西日本選手権のカップル競技。先月詳しくお届けできなかった西日本選手権シングルの戦い。さらに、ハイレベルな戦いとなった全日本ジュニア選手権の模様をお送りする! ”
カップル競技、待ってました 深瀬理香子/張睿中、枝村優花/嶋崎大暉なんかが見られるかな
録画するためにHDDの容量空けなくちゃ
昨夜のNHK・BS1で放送された「スポーツ酒場“語り亭”」、今回は「フィギュア新時代 羽生&紀平」。
佐野稔、本田武史、鈴木明子、スポーツライターの野口美恵が集って語った。羽生の今季の調子の良さはみんなが認めるところだが、NHK杯のフリーで位置についたところで、「少しずつ足が動いていた。止めようとしても止まらなかった感じ」「緊張していたかも」という話で、ちょっとびっくり。
Number991号の記事の中でも触れられていたが、「怪我をしたくない」という恐怖心と戦っていたとか。そこまで昨年・一昨年の怪我がトラウマになっていたのかと、少し驚いた。
しかし、乗り越えて、ミスも見事にリカバリーしていく。トリプルアクセルは前後にツイズルを入れて完璧に跳ぶ。あとは、いつ4回転アクセルを見せるか 「いきなり試合でじゃなくて、エキシビションでは」と推察するミッツ・マングローブ。さてさて
紀平梨花はロシア3人娘との戦いが大変なことに。ミッツは「急に出てきて名前覚えられない」というが、、、遅い 昨年のロシア選手権でシニア勢を表彰台に乗せなかった3人、その時点で認識してなくちゃ。
「シニアに上がって体型が変わって崩れることもあるかと思ったら、そのまんまだった」3人、体の軽さよりしっかり筋肉をつけているようだ。体操選手のように管理しているなら、これは簡単に崩れないだろう。
今のところ、4回転サルコウを入れる可能性がある紀平しか、日本勢では対抗できなさそうだが、、、紀平に続く女子が出てきてくれるかな
再放送は3日(火)午後9時&7日(土)午前10時