いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

なぜ、旧幕臣は洋画を

2008年12月23日 18時59分35秒 | 筑波山麓


高橋由一の『鮭図』(東京芸大所蔵)が今、茨城県笠間の日動美術館に来ているので、見に行きました。 
展覧会は洋画黎明期の作品を集めたもの。
巨匠たちの足跡から、今、あらためて時代の潮流をふり返る 1st. 「日本近代洋画への道」 平成20年12月3日(水)~平成21年1月12日(月・祝)

鮭図は「極端に縦長」で有名です。正面壁の真ん中に見えます。



公開時には、こんな感じだったらしいのですが;

東京藝術大学大学美術館がオープンしたのは確か1999年秋。その12月に、高橋由一の「鮭」を見るために、2時間並んでやっと入場できたことが、今でも鮮明に心に残っています。 ブログ・遊歩道、 高橋由一 『鮭』

今日はほとんど人がおらず、のんびり見物できました。お茶も飲めました。

近くで見ると、やけに鮭がのっている板の木目が生々しく異常に写実的で驚くも、そもそもこの絵は布キャンバスに描かれたものではなく、板の上に描かれたものと初めて知る。

■上に書いたように、展覧会は洋画黎明期の作品を集めたものですが、なんと慶喜の作品もありました。やや小さいサイズの油絵風景画でした。写真は趣味だと知っていましたが、油絵も描いていたとは知りませんでした。

書き忘れていましたが、高橋由一さんは徳川幕府の譜代の堀田家の分家の佐野藩(現在、栃木県の一部)の藩士でした。

▼鮭絵
この前オランダに行ったとき、鮭の絵を見ました。深紅の色合いが絵になりやすいのでしょうか。