いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

ハマナス

2009年06月29日 22時44分06秒 | 札幌


余市にて。ハマナスと札がかかっていたが、こんな大きな木になるのかな?

Wiki ハマナス

「皇太子妃雅子のお印でもある。」だそうです。

■近衛文麿

やっぱり日本(帝国日本)を亡ぼした第一責任者は、近衛だとつくづく思う。

筒井 清忠、 近衛文麿―教養主義的ポピュリストの悲劇 (岩波現代文庫) (文庫)

筒井 清忠の指摘する、親英米的エスタブリッシュメントに対する大衆"ナショナリズム"の反逆が"軍国主義"化の駆動力という素描はもっともだと思う。

そして、その「大衆"ナショナリズム"の反逆」の吹きあがりの導管となったのが公爵・近衛という皮肉。

でも、詳細に見るとわからないのが、日中戦争が勃発し、かつ、拡大したこと。盧溝橋事件の収拾を図れなかったことが、近衛の最大の失敗。つまり、中国の挑発に乗って、頭に血が上ったのか、増派、増軍。参謀本部は反対したのに。なぜ、戦争拡大に結果したのか、なぜ内閣は参謀本部を抑えて、戦争に走ったのか?

盧溝橋事件の昭和12年には、尾崎秀実はすでに近衛のそばにいて、翌13年に嘱託として内閣に入っている。

陰謀論とは別に、尾崎秀実は近衛に何を吹きこんでいたんだろう? 素朴な疑問。