【001】前振り1: ― 太陽系開闢以来一度も溶けたことない物を求めて ―
我々は一度溶けた物に囲まれている。海。その主構成物質である水が現に溶けている。
今、手元で溶けてない物。石。
でも、溶けたものが固まった物だ。溶岩・マグマが固まった火山。
例えば、富士山。マグマが噴出し、地表で形成された。
我らが筑波山は火山ではない。でもマグマからできた岩の塊だ。地中深いところで冷えて固まった。
畑の土、田んぼの泥。今は粒となっているが、元もとはマグマが固まった岩が削れてできたものだ。
【002】前振り2:太陽系は45億年前にできた。塵からできた。
地球も塵からできた。今、我らが百姓が、ぢかに触っている、土も泥も水も、そして、植物を構成する水の、炭素も、窒素もみんなこの塵の中にあった。
【003】失われた塵: しかしながら、この塵は我々の周りにない。
我々の周りに、母源材料物質であるこの塵がない。
なぜか? すべて、溶けてしまったからだ。
なぜ溶けたか? 我々のこの地球が塵の融点より高温になったからだ。
溶鉱炉としての惑星地球。
溶鉱炉といっても、あの溶鉱炉とちょっと違うだろう。
なぜなら、塵の成分である水などの融点は低いからだ。0℃だ。
あるいは、石も鉄も水があると融点は低くなる。1000℃もあれば溶ける。
言い忘れたが、塵の主成分は金属と石だ。
【004】塵が集積した地球:
塵と地球の話に戻すと、地球はこの太陽系をつくった母源物質である塵が集積してできた。
集積のエネルギーで地球は溶けた。
地球全体が溶けなくとも高温高圧の状態で塵は変成した。
なお、外核は今も溶けている。
失われた母源物質の塵。
人類は手元に母源物質たる塵がない。
【005】母源物質たる塵を採りに行こう;
無い物は採りに行こう。母源物質たる塵がある。
惑星になりそこなった母源物質たる塵が残っている。
太陽系のある地域にはある。
惑星になりそこなった理由は、大きな集塊に集積しなかったからだ。
集りそこねたのだ。
45億年前の原料がそのまま、
あるいは、程度の低い集積物質として残されている可能性。
程度の低い集積のメリットは何か? 溶けないことだ。
溶けてしまえば、すべては変質してしまう。
金属と石は分離する。
水はとんでいく。
しかしながら、原初的な、あるいは程度の低い集積の塵がある。小惑星。
母源物質たる塵が少しだけ固まった物質がある。
そのひとつが、イトカワだ。
【006】『はやぶさ』の使命
『はやぶさ』の使命は、そのイトカワの構成物質、つまりは、程度の低い集積物質を地球に採って帰ることである。
目的は?
太陽系の起源とその後の惑星進化を明らかにする試料を採取することである。
その目的のために必要な重量は?
何グラムなのか? 何ミリグラムなのか?
おいらが調べた限り、この目標値を見つけることができなかった。
たぶん、おいらの調査不足と信じる。
当局にはきちんと、目標採取試料Xグラムとあるに違いない。
さもなければ1000億円以上の予算を発動できるはずがないからだ。
そして、何より、採取試料重量を予め決めないと、装置設計ができないはずだ。
【007】『はやぶさ』の使命2
『はやぶさ』の使命は、ただ、行って還ってくることではない。
『はやぶさ』の使命は、ただ、カプセルを持っていて、還ってくることではない。
これらは必要条件ではあっても、決して、十分条件ではない。
『はやぶさ』の使命は、目標採取試料Xグラムのイトカワの物質を持って還ってくることである。
そして、その目標採取試料Xグラムが分析されて、
太陽系の起源とその後の惑星進化を明らかにすることである。
【008】ソラ恐ろしい当局(JAXA)の情報操作といたいけな庶民の祭り
おいらは、どうみても、
目標採取試料Xグラムが分析されて、太陽系の起源とその後の惑星進化を明らかにされるという目標に対し、
残念であった、としか思えない。
それが、どういうわけだろう?
マスコミを中心に世間では、『はやぶさ』成功、という認識である。
唖然とする。
報道において、試料採取のための「弾丸」が発射されませんでした、と書いてあるのを見たことがない。
おいらの見落としだと信じたい。
カプセル回収! カプセル回収! イトカワの物質が入っている可能性のあるカプセル回収! の大合唱。
唖然とする。
【009】平成の大本営発表と無辜たち
目標採取試料Xグラムが分析されて、太陽系の起源とその後の惑星進化を明らかにされるという目標なぞなかったかのように、還ってきたカプセルに数万の人が見物に訪れたそうだ。
これも、基本的には当局の情報操作である。
かわいそうな、当局を疑うことなぞ思いもしない、善男善女の日本庶民たち!
残念! 残念! 残念! 残念! 残念! 残念! 残念! 残念!
【010】 目標未達成
目標採取試料Xグラムが分析されて、太陽系の起源とその後の惑星進化を明らかにされるという目標に対し、今回は残念なことに、わずかの物質しか採取できませんでした。
至りませんでした。
至らなかった技術的理由は、これこれこうです。
もし、機会をいただけるのであれば、この至らなかった技術的課題を、こうこうこういうふうに善処して、再挑戦したいです、というわけでもない。
あたかも、成功したしたような振る舞いだ。
誠に残念である。 イトカワの物質が十分採取できなったという目標未達成より、
傍から見ていて、当事者であるプロジェクト・マニジャーの「どうしてこんなに自己満足しているのだろう!」という態度や、
NHKをはじめ大手新聞社などを情報操作で"大本営発表"を垂れ流しさせる当局、
そして、ご同伴の幇間"ジャーナリズム"が、である。
そして何より、日本人の主流派?が、科学や技術を当事者のエピソードなど"浪花節"という枠組みでしか認識できないことが残念だ。
今回の『はやぶさ』をNHKのプロジェクトXのごときに物語化して報道していた。
あげくのはてが、根性!だ。
唖然とする。
【011】残念だ。
まずは、目標に対して至らなかったことという認識を共有できていないことが残念だ。
⇒google; はやぶさの成功 ←JAXAの情報操作の大成功事例、あるいは、成功した"大本営発表"
我々は一度溶けた物に囲まれている。海。その主構成物質である水が現に溶けている。
今、手元で溶けてない物。石。
でも、溶けたものが固まった物だ。溶岩・マグマが固まった火山。
例えば、富士山。マグマが噴出し、地表で形成された。
我らが筑波山は火山ではない。でもマグマからできた岩の塊だ。地中深いところで冷えて固まった。
畑の土、田んぼの泥。今は粒となっているが、元もとはマグマが固まった岩が削れてできたものだ。
【002】前振り2:太陽系は45億年前にできた。塵からできた。
地球も塵からできた。今、我らが百姓が、ぢかに触っている、土も泥も水も、そして、植物を構成する水の、炭素も、窒素もみんなこの塵の中にあった。
【003】失われた塵: しかしながら、この塵は我々の周りにない。
我々の周りに、母源材料物質であるこの塵がない。
なぜか? すべて、溶けてしまったからだ。
なぜ溶けたか? 我々のこの地球が塵の融点より高温になったからだ。
溶鉱炉としての惑星地球。
溶鉱炉といっても、あの溶鉱炉とちょっと違うだろう。
なぜなら、塵の成分である水などの融点は低いからだ。0℃だ。
あるいは、石も鉄も水があると融点は低くなる。1000℃もあれば溶ける。
言い忘れたが、塵の主成分は金属と石だ。
【004】塵が集積した地球:
塵と地球の話に戻すと、地球はこの太陽系をつくった母源物質である塵が集積してできた。
集積のエネルギーで地球は溶けた。
地球全体が溶けなくとも高温高圧の状態で塵は変成した。
なお、外核は今も溶けている。
失われた母源物質の塵。
人類は手元に母源物質たる塵がない。
【005】母源物質たる塵を採りに行こう;
無い物は採りに行こう。母源物質たる塵がある。
惑星になりそこなった母源物質たる塵が残っている。
太陽系のある地域にはある。
惑星になりそこなった理由は、大きな集塊に集積しなかったからだ。
集りそこねたのだ。
45億年前の原料がそのまま、
あるいは、程度の低い集積物質として残されている可能性。
程度の低い集積のメリットは何か? 溶けないことだ。
溶けてしまえば、すべては変質してしまう。
金属と石は分離する。
水はとんでいく。
しかしながら、原初的な、あるいは程度の低い集積の塵がある。小惑星。
母源物質たる塵が少しだけ固まった物質がある。
そのひとつが、イトカワだ。
【006】『はやぶさ』の使命
『はやぶさ』の使命は、そのイトカワの構成物質、つまりは、程度の低い集積物質を地球に採って帰ることである。
目的は?
太陽系の起源とその後の惑星進化を明らかにする試料を採取することである。
その目的のために必要な重量は?
何グラムなのか? 何ミリグラムなのか?
おいらが調べた限り、この目標値を見つけることができなかった。
たぶん、おいらの調査不足と信じる。
当局にはきちんと、目標採取試料Xグラムとあるに違いない。
さもなければ1000億円以上の予算を発動できるはずがないからだ。
そして、何より、採取試料重量を予め決めないと、装置設計ができないはずだ。
【007】『はやぶさ』の使命2
『はやぶさ』の使命は、ただ、行って還ってくることではない。
『はやぶさ』の使命は、ただ、カプセルを持っていて、還ってくることではない。
これらは必要条件ではあっても、決して、十分条件ではない。
『はやぶさ』の使命は、目標採取試料Xグラムのイトカワの物質を持って還ってくることである。
そして、その目標採取試料Xグラムが分析されて、
太陽系の起源とその後の惑星進化を明らかにすることである。
【008】ソラ恐ろしい当局(JAXA)の情報操作といたいけな庶民の祭り
おいらは、どうみても、
目標採取試料Xグラムが分析されて、太陽系の起源とその後の惑星進化を明らかにされるという目標に対し、
残念であった、としか思えない。
それが、どういうわけだろう?
マスコミを中心に世間では、『はやぶさ』成功、という認識である。
唖然とする。
報道において、試料採取のための「弾丸」が発射されませんでした、と書いてあるのを見たことがない。
おいらの見落としだと信じたい。
カプセル回収! カプセル回収! イトカワの物質が入っている可能性のあるカプセル回収! の大合唱。
唖然とする。
【009】平成の大本営発表と無辜たち
目標採取試料Xグラムが分析されて、太陽系の起源とその後の惑星進化を明らかにされるという目標なぞなかったかのように、還ってきたカプセルに数万の人が見物に訪れたそうだ。
これも、基本的には当局の情報操作である。
かわいそうな、当局を疑うことなぞ思いもしない、善男善女の日本庶民たち!
残念! 残念! 残念! 残念! 残念! 残念! 残念! 残念!
【010】 目標未達成
目標採取試料Xグラムが分析されて、太陽系の起源とその後の惑星進化を明らかにされるという目標に対し、今回は残念なことに、わずかの物質しか採取できませんでした。
至りませんでした。
至らなかった技術的理由は、これこれこうです。
もし、機会をいただけるのであれば、この至らなかった技術的課題を、こうこうこういうふうに善処して、再挑戦したいです、というわけでもない。
あたかも、成功したしたような振る舞いだ。
誠に残念である。 イトカワの物質が十分採取できなったという目標未達成より、
傍から見ていて、当事者であるプロジェクト・マニジャーの「どうしてこんなに自己満足しているのだろう!」という態度や、
NHKをはじめ大手新聞社などを情報操作で"大本営発表"を垂れ流しさせる当局、
そして、ご同伴の幇間"ジャーナリズム"が、である。
そして何より、日本人の主流派?が、科学や技術を当事者のエピソードなど"浪花節"という枠組みでしか認識できないことが残念だ。
今回の『はやぶさ』をNHKのプロジェクトXのごときに物語化して報道していた。
あげくのはてが、根性!だ。
唖然とする。
【011】残念だ。
まずは、目標に対して至らなかったことという認識を共有できていないことが残念だ。
⇒google; はやぶさの成功 ←JAXAの情報操作の大成功事例、あるいは、成功した"大本営発表"