▲ 今週のみけちゃん
▼ 新しい街でもぶどう記録;第352週
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■ 今週の草木花実
■ 今週の弥縫
今週、立て続けに靴下に穴が開いた。3つの穴を繕った。
■ 今週の発見:改元の痕跡
横浜市立図書館の返却期限指示栞の日付が、令和になって西暦となったと気づく。
■ 今週の「泣きたくなるのか?」
秋に京都に遊びに行くことにした。桂離宮も行く。Google「泣きたくなるほど美しい」
■ 今週の訳あり商品の惹句
■ 今週知ったこと;板垣退助の偉業
最近、福沢諭吉を読んでいる。基本書をまず。
動機は、150年前の日本人はなぜ西洋を「文明」と見なしてありがたがったのか?という疑問。
もっといえば、なぜ今も日本人はなぜ西洋を「文明」と見なしてありがたがっているのか?ということ(下記に例外を記載:■ 今週知った言葉)。
つまり、なぜ奴隷制のある(諭吉訪米当時)のアメリカ、奴隷主が創った国アメリカ、先住民を駆逐・虐殺して創った国アメリカを「文明」なぞと認識していたのか知りたいからだ。そもそも、諭吉がアメリカが、先住民を駆逐・虐殺して創られた国、奴隷主が創った国と認識していたかという基本的事実を確認したいと思った。諭吉がアメリカ以外に行った欧州についても、奴隷貿易、植民地主義をしていたことをどう認識していたか知りたい。
でも、諭吉は、奴隷について言及している。ただし、アメリカのアフリカ系の奴隷ではない。
インド人(Indians)が英国の「奴隷」となったと云っている;
印度の人はこの貴き典籍を守り、この旧き国風を存して、高枕高眠のその間に、政権をば既に西洋人に奪われて、神霊なる一大国も英吉利(イギリス)の庖厨(ほうちゅう=炊事場)と為り、プラザマ・ラジャの子孫も英人の奴隷と為れり。(『文明論之概略』)
さらには、チャイナのアヘン問題も認識しているとわかる;
インドはすでに英国の所領に帰してその人民は英政府の奴隷に異ならず。今のインド人の業はただ阿片を作りてシナ人を毒殺し、ひとり英商をしてその間に毒薬売買の利を得せしむるのみ。(『学問のすすめ』十二編)
ただし、インドが英国の「奴隷」となったのは、古いものにしがみついていて、高枕高眠していたからだと、落ち度はインドにあるという認識である。人さまを「奴隷」にしたり、毒薬を売買するイギリスの鬼畜性を看過している。
北米の「インディアン」についても諭吉は認識している;
今の亜米利加は、元(も)と誰の国なるや。その国の主人たるインヂヤンは、白人のために逐(お)われて、主客処を異にしたるにあらずや。故に今の亜米利加の文明は、白人の文明なり、亜米利加の文明というべからず。(『文明論之概略』)
この文章は次のような要旨の文の後に続いていた。つまり、欧米は日本に来てまだ大きな害を与えてはいないが、国を憂うる人たちはこういう例もあることを知れと。
つまり、こちらに防衛対応責任があるというのだ。もちろん、警戒、防衛すべきだ。事実、諭吉は奴隷にならぬように、独立せよと言っているのだ。
でも、白人の文明とはそういう鬼畜文明だとなぜ断定できなかったのか?
一方、『文明論之概略』では、日本の江戸時代の文明に対しての誹謗中傷が綴られている。儒学ー御殿女中神話など、戦後の「憎日」進歩的知識人の雛形だ。事実、丸山眞男は、御殿女中が大好きだ [google]。諭吉は、幕藩体制で、自分が不遇だったので、怨望を漲らせていたのであろう。でも、無知であった。無知の涙!
もちろん、当時、「学問」がないので、江戸時代の日本社会の美点、すなわち、戦乱がないこと、対外戦争もないこと、社会が200年にわたり継続できていたこと(海外からの収奪なしに)などが全くわかっていない。
慶応の速水融は、福沢をどう思っていたのか? せめて、紙つぶてとして、諭吉にこれをぶつけたい;
▼ そして、板垣退助
福沢諭吉が西洋文明をありがたがっていた頃、日本で西洋をありがたがる知識人の間でスペンサーの社会進化論が流行したとのこと。適者生存、優勝劣敗、もっといえば、弱肉強食。
そのスペンサーに板垣退助が論難したと初めて知った;
板垣退助がスペンサーと会見した時、板垣が「白色人種の語る自由とは、実質としては有色人種を奴隷の如く使役した上に成り立ってる自由であり、これは白人にとって都合の良い欺瞞に満ちた自由である」と発言したことに対して、スペンサーは、「封建制をようやく脱した程度の当時の未だ憲法をも有していない日本が、白人社会と肩を並べて語るには傲慢である」と論を退け、板垣の発言を「空理空論」となじり、尚も反論しようとする板垣の発言を制し「NO、NO、NO…」と席を立ち喧嘩別れのようになる一幕があった。(wiki)
板垣退助は、白人の御都合主義をきちんと見抜いている。「云ってることと、やっていることが違う」という今にいたる白人の欺瞞的挙動だ。
板垣退助は、ただ西洋をありがたがるばかりでなく、ちゃんと批判的に、是々非々で判断し、かつ相手に対峙して反論していると知る。
でも、日本政府は、自国が馬鹿にされ弱いことを悔しく思って、憲法制定、富国強兵の道を進むのだなあ。
■ 今週の焼夷/傷痍知識人
題に「保守」の語が入る本が目立つようになったのは平成になってからだろう。昔は、保守的な人は、自分で「保守」とは云っていなかった。
さて、1963年刊行。巷では傷痍軍人の姿がみえたかもしれない。ネットでは「”新”とあるが、1960年代の本なので、ネオコンなどとは関係ない。要するに、親米保守のハシリについて書いた本」(ソース)と軽口がある。
小泉信三と田中美知太郎の名を見つけた。ふたりとも、焼夷/傷痍知識人だ。いうまでもなく。小泉信三は福沢諭吉の創った学校の戦時中の「長」(塾頭)であった;
小泉自身も1945年(昭和20年)の東京大空襲で、焼夷弾の接触により顔面に大火傷を負う重傷で、一時は高橋誠一郎が塾長代理を務めた。1947年(昭和22年)に塾長を任期満了で退任した。 (wiki)
田中は戦争被害者で焼夷弾で焼かれた顔は恐ろしかった (ソース)
つまりは、ふたりとも、東京ジェノサイドの生き残りだ、
でも、戦後、アメリカのジェノサイド批難はしていない。それが、当時の、新保守だったのだろうか?
なお、wikipedia 小泉信三では、戦時中の小泉の反米言動については記載がない。
https://mobile.twitter.com/ankokunikkibot/status/1407957977873588225
戦後は「米国の奴隷」だったということか?
なぜ、明治維新の時も敗戦の時も、鬼畜さまをありがたるのが不思議だ。
■ 今週知ったこと、米国の白物家電メーカー
関連愚記事;「白物家電」(家事関連電気製品)は、なぜ白い?
ワールプール・コーポレーション (wiki)
日本は三洋電機は消えたし、パナソニックなどの凋落とのこと。今の日本では、輸入品が目立つらしい。でも、米国のメーカーが健在と知る。
■ 今週知った言葉;ブリカス(google)
ブリカスとは、「ブリテン」と「カス」の合成語で、日本国内におけるイギリスに対する蔑称。発祥は2ちゃんねるの軍事板界隈とされる。 (ソース)
■ 今週のインド旗
ものを整理していたら、出て来た。デリーの街頭で、政治的か何かのグループの人に、こちらの許可もなく、服に付けてきた。ピンで。この旗は紙。 今、よく見ると、中央の糸車がインド旗の「ただの輪」とは違うと気づく。
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