いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

鎌倉近代美術館(神奈川県立近代美術館 鎌倉)再訪

2015年11月04日 21時31分02秒 | 東京・横浜

鎌倉に行った。鎌倉近代美術館(神奈川県立近代美術館 鎌倉)を見物するためだ。16年ぶりに行った。

■ 1999年11月13(土)

おいらが前回、鎌倉近代美術館に行ったのは16年前だ。まだポスドクをしていた頃だ。その頃のポスドクには"希望"があった。

つくば山麓=関東に来て3年目のおいらは、鎌倉見物に行こうとおもった。せっかく関東に住んでいるのだから、ということだ。朝5:30に家を出た。7:30に常磐線・取手駅からある列車に乗った。その列車は取手から鎌倉に直通する非定常の列車なのであった。記録をみると、「観光用特別列車」と書いてある。9:30に鎌倉に着いている。今ネットで調べると、この列車は、ホリデー快速ときわ鎌倉(wiki)、だと思われる。池袋・新宿など山手線の「あっち側」を走っていたと記憶している。

この日の鎌倉訪問で覚えているのは鎌倉近代美術館でレメディオス・バロ展を見たこと。これが強烈だったため、あとのことは覚えていない。そして、このレメディオス・バロ展は偶然に遭遇し、観たのだ。今思えば、鎌倉近代美術館は、事実上、鶴岡八幡宮の境内にある。鶴岡八幡宮に行って、レメディオス・バロ展は偶然に遭遇したのだ。この経緯は最近、気づいた。

この頃はスペイン絵画への関心もなかったが、レメディオス・バロが大好きになった。そして、今思えば、レメディオス・バロはスペイン絵画とモダン・アートの系譜である。もちろん、この時プラドにも行ったことがなかったし、ヒエロニムス・ボスだってなじみがなかった。


1999年 レメディオス バロ展 図録


Google画像 Remedios Varo

■ 昨日


池の水面からの反射光が天井に写る仕掛け。波打つ漣の動きが生生しく感じることができる。
これを16年前に見た記憶がない。見たはずなのに。
バロの強烈さにアタマがしびれ、こっちの方は記憶できなかったのだろう。

 ↓ YouTubeで見つけた動画;


鶴岡八幡宮への参拝本道を行くと、左に鎌倉近代美術館の看板が目に入る。
16年前おいらはこの看板にバロを見て、左折し、バロ展を見ることができたのだ。

鎌倉近代美術館は閉館。建物は残るらしいです。

Google [鎌倉近代美術館 閉館]

展示作品から4点;

 
野見山暁治、ノルマンディーの子供 [1955]      和達智男、 眼鏡をかけた自画像 [1922]

 
村山知義、美しき少女等に捧ぐ[1923]          萬鉄五郎、 裸婦 [1918]



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