▲ 今週の看猫
▼ 新しい街でもぶどう記録;第272週
■ 今週の「太子党」@チャイナ
中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」に、「夫の祖父」が共産党の元老だという女性が北京の紫禁城(故宮博物院)に高級車を乗り入れて見物する写真を投稿し、猛烈な批判を浴びている。車両の乗り入れは禁止されている上に、当日は休館日。「権力者の家族は何でも許されるのか」と「特権階級」への反発が強まっている。(ソース)
「夫の祖父」が共産党の元老とは、何長工だと報道されている [1]。
(抗日戦争中の何長工) wiki [中国語]、[日本語翻訳]
何長工の本は岩波新書に翻訳されている。
Amazon [フランス勤工倹学の回想―中国共産党の一源流 (1976年) (岩波新書) ]
チャイナは10世紀の宋の時代から「デモクラシー」社会であるといわれる。ここで「デモクラシー」とはアリストクラシー(世襲貴族制)ではないという視点からの定義。チャイナでは宋の時代から「貴族」=世襲でその身分が保証される集団(日本での武士もこの定義での「貴族」に相当)がなかったとのこと。では誰が統治者であったかというと科挙で選ばれた宮廷官僚と皇帝。一君万民。科挙による(一代限り)身分取得は、実力勝負=メリトクラシーの結果。
問題は、今のチャイナでは「科挙」がないことが問題と指摘されることがある。そして、今の貴族が「太子党」。「太子党」という当事者が自覚している組織はないとのことだが、中国共産党設立メンバーの子弟が共産党政権の要職(習近平が典型例)やビジネス社会で権勢の一端を占めているらしい。
今回の問題は、特権集団となった「太子党」の態度が炎上した事件。
■ 今週の太子党@日本
小泉進次郎 第1子誕生 (google)
一方、日本ではアリストクラシー(世襲制)&選挙。
■ 今週の未達の果てに
日米安全保障条約60周年記念レセプション [google] (2020/1/19)
世界の平和と国家の独立及び国民の自由を保護するため、集団安全保障体制の下、国力と国情に相応した自衛軍備を整え、駐留外国軍隊の撤退に備える。
安保の問題は非対称性。つまり、米国は日本防衛ための軍事行動の義務があり、日本は基地提供の義務があること。日本の米軍への軍事的貢献が限られているため基地提供をしなければいけない。すなわち、駐兵権を米国に差し出している。しかし、駐兵権割譲は国家主権にかかわること。このことで、日本が対米従属、あるいは、属国、保護国といわれる。
上記の引用は、自由民主党の党の政綱(web site)、昭和三十年十一月十五日の6項目の一部。駐留外国軍隊の撤退を想定=当然視、準備せよと云っている。そのためには、自国軍隊(日本軍)による役割交代をしなければいけない。
これが昭和三十年(1955年)以来、ずーっとできていない。なので、自国の安全を保障するため在日米軍にすがり続けている。
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