いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

ススキと秋空

2006年09月20日 19時45分26秒 | 草花野菜


--「もう、女の価値は美にはないわよ。自分の妻は美しいことより、医者であるとか、
金持ちであるとか、有名な画家であるとか。女の価値は変動しました」--


遥洋子が伝書する上野千鶴子の言。 『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』より


■『結婚できない男』で阿部ちゃんはお医者と結婚してしまった。建築家と女医の結婚という、ドラマの設定ではあるが、上記上野の言う意味を感じ取った視聴者はどのくらいいるのかな? それとも、二人は痴話げんかもしあうというキャラで結婚に至ったと思っているのかな?

なぜ、夏川結衣がコンビニの店員や車屋の売り子でなくて女医の設定なのか?なぜ、阿部ちゃんの近所に住むブル所有の若い女性が女医でない設定なのか?あるいは、そんなことはどうでもいいのか。

おいらは、建築家と女医の結婚という社会的意味の方が、痴話げんかをしあう仲というキャラクター的意味より、現実感がある。

ドラマの感想で、このことに言及しないのも、不自然な気がした。

PS;上野「理論」に従うなら、あの女医の役は夏川結衣ではなく、光浦靖子がやって、それでも阿部ちゃんは「女医」を選ぶにすべき。






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