草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

ハイパーレスキュー隊への恫喝は極左崩れ特有のハッタリ

2011年03月22日 | 災害

 戦後民主主義が否定したものに、公のために身を捧げるという行動様式がある。日本では古来からそれが尊ばれてきた。福島第一原発での東京消防庁のハイパーレスキュー隊の消火活動は、そうした使命感がなければ実現しなかっただろう。隊員たちが家族や妻にあてたメールが紹介されていたが、国や国民を思う日本人の心は、時代を超えて変わらないのである。しかし、そうした決死の覚悟で頑張った者たちに向かって、海江田万里経済産業相は「速やかにやらなければ処分する」と恫喝したのだった。隊員の身の安全を守るのは、レスキュー隊の幹部であれば当然のことだ。しかも、最悪の事態を想定しながら、薄氷を踏む思いでその場に臨んだのである。それを考慮することなく、ただ闇雲に突っ込めというのは、海江田が血も涙もない人間だからだろう。本来であるならば、同じ人の子として、身を切られるような思いで見送るべきだろう。海江田はもともとは極左で、緑色のヘルメットをかぶったフロントの指導者だったといわれる。自分だけは安全なところにいるダラ幹で、さっさと逃げ出すくせに、配下の者たちを機動隊と衝突させる。その延長で今回も考えたのだろう。口舌の徒とはよく言ったものである。菅直人首相、海江田、千谷由人副官房長官といい、極左崩れのやることは、たいていそんなものなのである。

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お上の身勝手さに翻弄され続ける避難者と牛乳のメーカー

2011年03月22日 | 災害

 深刻な事態というわりには、テレビも福島第一原発について報道しなくなった。以前の生活のサイクルにもどってきたような気がする。それがひっくり返るような出来事が起きないように、ただただ祈るばかりである。今日の午前中、会津坂下町の知り合いの家で、福島第一原発に近い浪江町から逃げてきた人の話を聞いた。大津波で住む家が流されてしまったので、南相馬の避難所に一時身を寄せていたらば、福島第一原発のトラブルが起きたために、そこも離れることになり、福島市飯坂町にある福島北高校に移った。しかし、多くの人でごった返すようになったので、会津坂下町の親戚を頼ったのだった。そして、5日間ほど滞在して、今から郡山市に借りたアパートに向かうのだとか。まさしく故郷を追われて、流浪の旅を続けているのである。同じく原発で大打撃を受けているのに、会津地方の牛乳メーカーがある。手もとにある商品は市場に出せるが、放射性物質が見つかったことで、福島県内の酪農家から原乳が入ってくる見込みがなくなった。製造をストップするしかないのである。放射能物質の汚染が拡大するにつれて、今後はホウレンソウなどの野菜や、牛乳だけでなく、魚介類にまで監視が強化されることになった。「大丈夫です」という民主党政権の言葉を信用した私たちが、あまりにも愚かだったのである。  

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日本人の楽観主義が通用しない今回の原発事故

2011年03月22日 | 災害

 今後の見通しを示せない民主党政権は、福島第一原発のトラブルを処理するために、真面目に取り組んでいるとは思えない。パフォーマンスは派手だが、対応があまりにも後手に回っている。枝野幸男官房長官の記者会見も、この場に及んでも「まだ大丈夫です」の連発である。会津地方はガソリンを手に入れるのが大変な状態が続いている。県境を越えて新潟県に足を延ばすと、阿賀町の津川では並ばなくても給油が可能である。それなのに、会津地方だけは取り残されたままなのである。その影響を受けて、経済活動も止まってしまっている。車が利用できないと、そもそも商売が成り立たないからだ。民主党政権は、物資順調に運ばれるようになったと自画自賛しているが、実態とはまったくかけ離れた暴論である。もちろん、会津地方への観光客も途絶えており、どうやって暮らしていったらよいのか、皆目検討がつかない。青島幸男が作詞し、植木等が歌っていたのに「黙って俺についてこい」という流行歌があった。そこでは「そのうちなんとかなるだろう」という言葉で締めくくられていた。日本の大衆は、いつもそうした楽観主義によって、自分たちを鼓舞してきたのである。しかし、今度ばかりはそうはいかないようだ。お上があまりにも無能過ぎるからだ。

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