草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

安倍首相を支持するのは国益を守ってくれると思うからだ!

2013年03月19日 | 政局

 安倍晋三首相や自民党を支持することと、全権を委任するのは別問題である。一切の批判ができないのでは、保守の活力は生まれない。かつての自民党には、気骨のある政治家がいた。バックボーンがあったのである。大平正芳の懐刀であった田中六助が『保守本流の直言』という本を残しており、党内抗争の渦中でこの世を去った大平を評価し、保守本流の立場を明確にしている。「大平元総理は保守本流に位置するもっとも典型的な政治家だと言えよう。もちろん、吉田、池田と続く宏池会の領袖として人脈的にもその由緒が正しいということは言うまでもないが、それより何より、つねづねガバナビリティということを頭から離すことがなかったのである。国民に対する政治家としての責任、世界の国々に対する日本の指導者としての責任、そして、21世紀に対する旧世代の責任を果たすことが、自分の使命だと認識していた」。安倍首相の今回の決断もまた、そうであって欲しいと願うのは、私だけであろうか。それにしても、記者会見でTPPのプラス面ばかり強調していたのが、なぜか私には気になってならない。もっと苦渋の選択であるというのを、前面に出すべきだった思う。「ガバナビリティ」の観点からすれば、やむを得ない処置であったのかも知れない。しかし、それならばなおさら、国民に向かってバラ色の夢を描くのではなく、忍耐を説くべきだったのである。戦後レジームを脱却するまでの試練として。


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今もなお深刻な危機が続いている福島第一原発!

2013年03月19日 | 災害

 自民党政権に代わって福島第一原発の収束宣言は撤回されたが、その現状認識は間違ってはいない。まだまだ終わったわけではないのである。東京電力と原子力規制庁によると、昨日午後7時頃停電が発生し、燃料プールの冷却装置が停止している。今の時点で復旧してはいないが、管理上限の65度に達するまでには4日間の余裕があり、すぐに危険な状態にはならないと見られている。それでも最悪の事態に備えて、ヨウ素剤を事前に配布して置くなど、国は抜かりなく手を打って置くべきだろう。最優先されるべきは国民の命なのである。民主党政権のように、事故を小さく見せようとして、情報操作をした愚を繰り返してはならない。今回はテレビ新聞もも一斉に報道しているが、マスコミは真実を隠さず伝えるべきだろう。これまでは福島県内の放射線量は、少しずつは低下してきた。私の住む喜多方市では、一時間あたり0・12マイクロシーベルトあったのが、今では0・19マイクロシーベルトまで落ちてきている。しかし、以前のように、福島第一原発をコントロールすることができない事態になれば、元の木阿弥である。福島県内の除染もようやく目に見える形で進みつつある。何としてでも原発事故の再発を阻止し、国民に安心感を与えるべきだろう。そうでなくても、福島第一原発の抜本的な解決策は先送りされており、これから燃料棒を一本一本取り出す作業が始まるのだ。危険な綱渡りは現在も続いているのである。


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