草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

欧米と日本が違った価値観で動いているのを認めるべきだ!

2013年03月25日 | 思想家

 欧米人と日本人とは、まったく違った価値体系のなかで生きている。それを教えてくれるのが構造主義であり、ポスト構造主義である。しかし、悲しいかな日本には、それをまともに論じる学者が皆無なのである。構造主義の手ほどきをしてくれる本としては、内田樹の『寝ながら学べる構造主義がある』。内田は構造主義を一言で定義する。「私たちはつねにある時代、ある地域、ある社会集団に属しており、その条件が私たちのものの見方、感じ方、考え方を基本的なところで決定している。だから、私たちは自分が思っているほど、自由に、あるいは主体的にものを見ているわけではない。むしろ私たちは、ほとんど場合、自分の属する社会集団が受け容れたものだけを選択的に『見せられ』『感じさせられ』『考えさせられている』」。一言にしてはかなり回りくどい言い方ではあるが、平成の世に生きる日本人の思考も、あらかじめ決まってしまっているというのだ。それは同時に、欧米人にもあてはまるのではないか。彼らだってそうした制約化にあるのだ。自分たちだけが真理だと思うのは、それこそおこがましい話ではないか。真理は一つという西欧社会にノンを突き付けたのが構造主義であった。それの解説で飯を食べている学者が、日本の社会や土着大衆を馬鹿にするのは、構造主義読みの構造主義知らずだからだろう。それに対して私たち土着大衆の日本人は、日本人であることを断固主張すればいいのである。


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安倍首相への土着大衆の期待は新自由主義にはあらず!

2013年03月25日 | 政局

 安倍内閣の支持率が異常に高過ぎる。それを維持できるわけがないわけだから、かえって不安感がよぎってならない。日本の保守勢力は40%もいればいい方だろう。それが70%を超えるというのは、風が吹き過ぎである。新自由主義の信奉者までが、安倍内閣の支持に回っているのだろう。さらに、野党の民主と日本維新の会への不信感が、国民の判断を迷わせているのだろう。その追い風を受けて安倍晋三首相が主導力を発揮できればよいのだが、新自由主義の政策にシフトすることになれば、前からの支持者を失うことになり、政策的には危険な綱渡りを強いられることにもなる。一見まとまっているようでいて、その実は自主独立派と親米追随派の野合なのである。それを深く分析すると、土着大衆と西洋化されたインテリという色分けになる。西洋化されたインテリは、安倍内閣の誕生に貢献したわけではないのに、その果実だけは手にしたいのである。これに対して、土着大衆は、日本が第一ということで、戦後レジームからの脱却を目指している。葦津珍彦が『昭和史を生きてー神国の民の心』で述べているように、「たしかに大衆を形成する一人一人は、高度の知識人ほどの知もない愚民かもしれないが。しかし、それが数千万となく一致していくところに、片々たる知識人の思い及ばないものが秘められている」のである。当面は安倍内閣支持で共同歩調をとっても、最終的には亀裂が生じ、西洋化されたインテリは排除されるだろう。日本人であることの復権を、一番望んでいるのが土着大衆なのだから。


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