中共指導のアジアインフラ投資銀行になぜ参加すべきではないか。それは簡単である。中国共産党が支配する国家は、民衆の人権と自由を抑圧し、経済と軍事を拡大するのに躍起になっているからだ。そんな国とどうして手を組む必要があるだろう。共産主義の名のもとに、民衆から土地を取り上げ、公害をたれ流すような工場をつくるような独裁政治を、わざわざ盛りたてるだけではないか。アジアの民衆との連帯は、日本の民族派にとっての理想であり、その上に世界の平和が築かれるべきである。しかし、中共は自分たちの独裁政治を維持するために、世界に向かって自分の立場を強固にしようとしている。アジアインフラ投資銀行を設立することで、覇権国家として目指しているのである。今の中共の指導部に期待するのは無理だろうが、日本と支那の民衆が心を一つにするには、かつて石原莞爾の東亜連盟が掲げたスローガンに学ぶベきだろう。東亜連盟協会編の『昭和維新論』では「日本は断じて領土的野心を持つべきではなく、独立せる諸国家の連盟加入も一にその自発的意志によるべきである。東亜連盟の指導原理は王道主義であり、東亜諸国の道義的団結である、その結成に当たっても、力をもって強制すべきでなく、東亜各国が真に心より協同し得るごとく、強国日本は自ら抑制し、内省し、謙虚でなければならぬ」と述べている。文面のなかの日本を中共に、東亜連盟をアジアインフラ投資銀行に置き換えればいい。中共にその志なければ、日本は断じて参加すべきではないのである。
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