草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「共産主義」イデオロギーは科学の否定だと批判したポッパー!

2020年10月18日 | 思想家

なぜ「共産主義」の国家に身構えなくてはならないのか。自分たちを絶対化し、それを批判する者を許さないからである。1989年の天安門事件や1991年のソビエトの崩壊によって、「共産主義」の歴史的な実験は失敗したにもかかわらず、未だにそれを拠り所とする国家が存在する。科学を認めないのである▼カール・ポッパーは『推測と反駁 科学的知識の発展』(藤本隆志、石垣壽郎、森博訳)の序文において、科学的知識はあくまでも推測でしかないことを主張し、反証することの重要性を説いたのである▼「われわれの推測を批判することが決定的な重大な意味をもつのは、それが、われわれの誤りを指摘することによって、われわれの解決しようとしている諸問題の困難さを理解させてくれるからである。そのことによって、われわれは自分の問題をもっと知るようになり、もっと慎重な解決策を提唱することができる。一つの理論ーすなわち、われわれの問題に対するまじめな暫定的解決案がーの反証そのものが、常にわれわれを真理へ一歩近づけることになる」▼私たちは特定のイデオロギーに引きずられるのではなく、科学的なアプローチを優先させなくてはならない。それこそが本来のリベラルであり、謙虚であることで、他者との建設的なコミュニケーションの成立するのである。ポストモダンのような奇抜な訳の分からないような言説とも、立場を異にするのである。

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1 コメント

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【 「共産主義」だけで無く、「自由主義」、「民主主義」、「個人主義」、「資本主義」にも身構えなくてはならない! 】 (三角四角)
2020-10-18 22:37:07

 『 なぜ「共産主義」の国家に身構えなくてはならないのか。 』

 身構えなくてはならないのは、ソビエト型「共産主義」、支那型「共産主義」であろう。

 「共産主義」が独裁と覇権拡張主義と結び付くのが脅威なのであって、「共産主義」その物が、危険な訳では無い!

 現に、ベトナム社会主義共和国は、ベトナム共産党による一党独裁制であるが、菅総理は、就任後初の外国訪問で最初の訪問先にベトナムを選んだではないか(文献1)。


 (文献1)
 【 産経ニュース
 首相、ベトナムに到着 初外遊、関係強化図る
2020.10.18 21:34政治政策
https://www.sankei.com/politics/news/201018/plt2010180024-n1.html

 【ハノイ=田村龍彦】菅義偉首相は18日午後(日本時間同日夜)、東南アジア歴訪の最初の訪問国であるベトナム・ハノイに政府専用機で到着した。就任後初の外国訪問でインドネシアも訪れる。両国にタイを加えた3カ国は安倍晋三前首相も第2次内閣発足後最初の訪問地に選んだが、米中対立の中、重要性は一層増しており関係強化を図る。

 ベトナムは今年のASEAN議長国を務める。インドネシアはASEAN事務局を置き、東南アジアで唯一の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)メンバー国だ。

 首相は19日にフック首相との会談のほか、外交政策のスピーチを行い「菅外交」の基本方針を示す。20日にインドネシアに移動し、ジョコ大統領と会談し、21日に帰国する。真理子夫人も同行。ファーストレディーとして外交デビューする。

 産経新聞社  ©2020 The Sankei Shimbun All rights reserved. 】

 怖いのは、ソビエト型「共産主義」、支那型「共産主義」だけでは無い!

 アメリカ型「自由主義」、「民主主義」、「個人主義」、「資本主義」に和の国・日本国が毒されない様に身構えなくてはならないのだ!
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