自分の命をかけて立ち向かった人たちが日本を救ったのである。「フクシマ50」の映画が昨日、日本テレビの金曜ロードショーで放送された。現場にとどまったプラントエンジニアの多くは、地元の小高工業高校の卒業生であった。原作者の門田隆将氏は「福島の人達が日本を救った」と語っている▼福島第一原発に駆け付けた自衛隊も立派であった。危険が迫っているとして、吉田昌郎所長が協力企業や自衛隊の関係者に避難を呼びかけた。これに対して、自衛隊の隊長は「国を守るのが自衛隊ですから」と述べたのだった▼門田氏のツイートによると、その隊長の役を演じた前川泰之氏は、自衛隊服務宣誓を心の中で復唱してから撮影に臨んだのだという。自衛隊の服務宣誓には「事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います」と書かれており、多くの日本人が平和ボケしている今の世にあっても、彼らは崇高な使命感に支えられているのだ▼「福島の人たち」や自衛隊の決死の覚悟によって、かろうじて日本は危機を脱することができたのである。どこかの国のように、船長が逃げ出すなどということは、日本においては考えられないのである。「フクシマ50」の映画が教えてくれるのは、日本人の核心性格は変わっていないということだ。いざとなれば日本人は、祖国日本を守り抜くためには、命を捧げることも厭わないのである。
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