法政大学にも立派な学者はいる。衛藤幹子法学部政治学科教授の「学術会議:迷惑な学者の正義の押し売り」というブログが一昨日、言論プラットホーム「アゴラ」にアップされた▼衛藤教授は自ら集団的自衛権に賛成の立場であったことを告白するとともに、法政という「リベラル派の牙城」で沈黙を強いられたことを告白している。「署名や集会には一切参加しない」という消極的抵抗をするのが精一杯であったようだ。2017年3月に学術会議が「軍事的安全保障研究に関する声明」を出したときにも、即座に法政も声明を支持したが、それにも衛藤教授は違和感を覚えた。どのような研究をするかは、あくまでも「研究者自身の良心や倫理観の問題」であり、「学術団体で一律に決める」というのには抵抗があったからだ▼衛藤教授はジェンダーの研究家として知られているが、杓子定規な「女性の権利の主張という正義」には与しない。「男女という性別二元論」に含まれない性的マイノリティにこそ目を向けるのである。衛藤教授のように「暴走する正義ほど怖いものはない」と説く識者が出てくるというのは、時代が変わりつるあることを教えてくれる。教条的な左翼の時代はとっくの昔に終わっているのだ。気付かないのは教条的な活動家の学者たちだけなのである。
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