ネットで組織的に活動しているのは、サヨクの方が多いのではないか。保守派は一人一党的でまとまりがない。それぞれが常識的な意見を述べているだけだ。それでも目立っているのは保守派の方である。観念論でお花畑のサヨクの足を引っ張るからだろう。一時期、週刊新潮が飛ぶように売れたのと似ている。偉そうなことをマスコミが口にしても、その実がこんな裏があると暴露すれば、国民の多くが拍手喝さいをするからだ。それほど爽快なことはないのである。反権力だとか、反体制だとか威勢のいいことを口にしながら、戦後言論の既得権益に胡坐をかいているのがマスコミや評論家である。反日を国是とする国からの依頼を受けてせっせと安倍批判を繰り広げており、通り一遍の議論しかできない。陳腐化して使い物にならない「戦争法案」と騒ぎたてたのがいい例である。で安保法案が通過すれば、すぐにでも戦争ができる国になる。そんな詭弁はまったくのデマでしかなかった。花田清輝が『花田清輝評論集』(岩波文庫)のなかで「生活のためには共産主義者にも、ファシストにもなれる」と書いていたように思う。花田は自分自身のことを語っているのではない。生きるためには何でもやりかねない物書きを皮肉っているのだ。保守派の大半は仕事として自分の意見を発表しているのではない。勝手なことを口にできるのは、金を貰っていないからだ。まさしく一般庶民の声なき声なのである。今のところ日本人が政治的な判断において失敗をしないのは、商売のためのマスコミではなく、そうした保守派のネット言論が頑張っているからなのである。
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