最近になっての中国での新型コロナの爆発的な感染の拡大は、「極悪変異株」ではないか、と世界中を不安に陥れましたが、イタリア政府がゲノム解析した結果によれば、イタリアに入国した中国人の陽性者は、全て既知のオミクロン株であることが明らかになりました。
今日本でも流行しているオミクロン株と同じであれば、それほど心配する必要はありません。高齢者にとって厳しい現実は変わりませんが、経済をストップさせるほどの要因にはならないからです。中国で死者数が急増しているのは、あくまでも人口が多いからであって、そのことも考慮されなければなりません。
日本政府は、中国からの入国を規制するために、PCRの検査を実施するという措置は、予定通り行われなければなりません。警戒しながら、経済を回していく必要があるからです。
我が国と中国の間には、東西冷戦の時代には「竹のカーテン」がありました。国交が回復していないときでも、日本は政経分離の原則で中国と付き合ってきたからです。「鉄のカーテン」ではなかったのです。
しかし、中国が東アジアでの覇権を強めることになった現在では、新たな「竹のカーテン」が必要になってきています。関係を全面的にストップしなくても、警戒を怠ってはならないからです。
その一つがスパイ防止法の制定です。中国と対等の関係になるには、日本としても身構えなくてはなりません。それが結果的にお互いのためにもなるのです。
新型コロナの一難は去ったかもしれませんが、これから台湾有事が想定されています。日本の独立と主権を守るためには、それ相応の覚悟が求められるのです。
最新の画像[もっと見る]
- 米中依存から脱却し国家として身構える日本にすべきだ 1週間前
- 令和6年12月 4週間前
- 会越の国境を列車で 1ヶ月前
- 多様性を尊重しない中国とは真の友好関係は築けない 1ヶ月前
- 朔太郎の『乃木坂倶楽部』の詩と令和6年12月 2ヶ月前
- 口重き人の悲しみ雪白し 5句 2ヶ月前
- 三島由紀夫が危惧したのは自衛隊の指揮権が日本にないことだ 2ヶ月前
- わけ入りし山の奥なる滝の音 5句 2ヶ月前
- 憂国忌を前にして不甲斐なき日本の現状を憂う 2ヶ月前
- 磐梯山は秋の色 3ヶ月前