草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

保守を名乗っているのは政治に期待しないからだ

2025年01月15日 | エッセイ
 政治には期待し過ぎてはならない。その通りだと思う。バラ色の夢など誰も実現してはくれないからだ。耳障りのいいことを主張しても、大半は期待外れに終わるからだ。
 それでも選ぶしかないから、消去法で保守的な政党を選ぶことになる。甘い幻想は抱かずに、リアリストに徹するのである。断じて許せないのは、お上が威張り散らすことであり、私たちを監視し、平気で牢獄にぶち込む体制である。それだけは断じて阻止しなくてはならない。
 代々木の共産党を批判するのは、党官僚の下僕となる根性を軽蔑したからだ。新左翼の諸党派に与しなかったのも、革命ごっこの限界を感じたからである。
 自民党の中枢が、中国に媚びているのは、財界を喜ばすためとか色々あるだろうが、権威主義的全体主義の恐ろしさを知らないからだろう。欧米が絶対であるわけもないが、それよりは益しなのである。そして、虚無主義者の辻潤が「私はこれでも少しばかり自分の同胞や生まれた国のことを心配しているつもりだ」の一言が、今考えている全てなのである。


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