安倍晋三首相は消費税増税を容認することになるのだろう。それをめぐって保守派内部で意見の対立があるようだが、攘夷としての思想運動と位置付けるならば、大騒ぎするほどではない。在野の私たちのような者の意見が通るのは、維新が達成されたときだ。それまでは幾多の挫折を経験しなくてはならない。内需を拡大して日本の経済のパイが大きくなることに対して、アメリカが警戒している。そんなことをされれば、アメリカの金融資本家にとっては、とんでもない痛手になる。民主党であろうと、自民党であろうとも、アメリカの言いなりである。二つの政党の違いは、東京裁判史観を肯定するか、それとも認めないかだけである。それも割合の問題であり、自民党が丸ごとそうだというのではない。「チャンネル桜」の私はファンであるが、水島総社長は、あまりにも人が良過ぎる。ここで消費税増税を阻止できなくても、責任を感じる必要はないのである。自分たちの力不足を反省し、次の目標に向かえばいいのだ。政治を舵取りしている人間が、難しいと思うことでも、あえて問題提起するのが思想運動だ。一歩でも二歩でも前進すれば、インパクトがあったのである。そして、思想運動なわけだから、政治的な力学を無視した攘夷になりがちだ。それでいいのである。かえってそれがアメリカとの交渉をやりやすくする場合だってあるからだ。保守民族派にとっては、これからが本当の意味での闘いなのである。
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