草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

日本保守党や参政党は『民衆なき民主主義』への怒りだ

2024年04月07日 | 日本保守党
 日本保守党と参政党というのは、民衆の怒りの爆発である。日本保守党支持者が過激な言動をするのは、それなりの理由があ。世の中が進歩して社会主義の夢が実現すると信じられた時代には、インテリと民衆との断絶はそれほど大きくはなかった。しかし、進歩を信じなくなった民衆は、より保守的になったことは否めない。物事の変化を恐れるようになった、とくにエリートが積極的に推進したグローバリズムは、自分たちの生活を脅かすことを実感するようになったのである。
 そこで登場するのが大衆迎合主義のポピュリズムであり、過激な言葉で政治を批判する。「民衆なき民主主義」の欠陥を突けばいいのである。民衆が政治に参加する手立てがないことがその根本にはある。
 日本保守党の6万人ともいわれる党員は、官僚や各種団体とは無縁な人たちが大半ではないか。朝8を見て溜飲を下げていた層なのである。参政党が子育てをしている主婦層を候補者にならべているのは、エリートへの挑戦としては一定の効果があり、だからこそ、地方議員の数を増やしてきたのだ。
 エリートたちは反省しなくてはならない。「民衆なき民主主義」に民衆の側が復讐しつつあるのだ。これにどう対処するかは、左右を問わず大問題である。
 とくに自民党はLGBTなどに関して岩盤保守の不安の声に耳を傾けなかった。日本保守党が結党したのは、そうした人たちの声を無視したからである。本当の保守の政治家であれは、批判されようとも、罵倒されようとも説得に努めるべきだった。甘くみたからこんなことになってしまったのである。

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