安倍首相の「コアな支持者」が離れようとしている。今の段階ではまだとどまっているが、それなりの受け皿ができたならば、背を向けることになるのではないか。期待した分だけ裏切られた反動が大きいのである。虎ノ門ニュースの百田尚樹氏、有本香氏らの発言はその典型である。憲法改正が進まないことについては「安倍首相のおれおれ詐欺」と批判している▼ネット保守イコール安倍信者ではない。百田氏らは習近平の国賓待遇での訪日にも反対しているばかりでなく、コロナウイルスの新型肺炎の対応をめぐって、後手後手に回っていることでも怒っているのだ▼ネット保守が反安倍に回ることは、ある意味では予想されたことであった。「コアな支持者」が怒り心頭に発しているというのは、日本の政治が変わる前兆ではないだろうか。今の段階では跳ね上がりに思えるかも知れないが、いつの時代にあっても、変革者として登場するのは、高杉晋作や吉田松陰のように、已むに已まれぬ思いから決起した者たちなのである▼すでに自称左翼はシーラカンスでしかなく、大衆の情念をつかむことができない。百田氏らのような暴れん坊は常軌を逸しているかもしれないが、危機に対処できない我が国を立て直すには、まともなやり方ではもう通用しないのである。
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