草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

新型肺炎から国民の命を守るため政治は指導力を発揮すべきだ!

2020年01月27日 | 感染症

日本政府が武漢市にチャーター機を出すことになったのは、ネット民が声を上げたからであり、それを安倍首相も無視することができなかったのである。いくら保守的といわれながらも、是々非々で臨むのがネット民なのである▼現段階では水際で食い止めることができたかどうかは判断ができない。日本でもパンデミックになった場合に、都市を封鎖するといったことが手っ取り早いといわれているが、非常事態を想定した法律は整備されておらず、パニックになることは必至である▼会津松平藩の祖であった保科正之公は、山崎闇斎の協力を得て『伊洛三子伝心録』を世に出した。そこに朱子の師であった李延平の言葉が紹介されている。「李先生教人、大抵令静体認大本未発時気象分明、即事応物、自然中節、此乃亀山門下相伝指訣」▼田尻祐一郎の『山崎闇斎の世界』では「李先生が人に教えるのは、静の中に、感情として表れる以前の気象である『中』を体認してはっきりとさせることであり、そうあってこそ変転して止まないあれこれの事物に応じて、一つひとつぴったりした『節』に当たることである。これが、先生が亀山門下として受け継がれた精髄である」と訳している。政治指導者は物事を決定するにあたって、日頃から冷静な判断ができるように、心を制御しておく必要があるのだ。場当たり的な決断は絶対に許されないのである。


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