紫陽花・隅田の花火
●妻から夫へ
「オイッ、もう行くぞ!」お土産選びに夢中になってる私の耳に飛び込んできたのは、同じバスツアー仲間の旦那さんが奥さんを呼ぶ声でした。
「千鶴子さん、何かいいもの見つかった?」
これは私の愛しいひとの声! なんと耳に心地良い声なのでしょう・・・
40年間、貴方の声のトーンは変わりません。
貴方は絶対に私のことを、「オイッ」「チョット」は勿論、「おかあさん」ともお呼びになりませんよね。
何があっても「千鶴子さん」、そう千鶴子じゃなくて千鶴子さん。
長い年月、全く不満がなかったといえばウソになるでしょう。
でも貴方にその声で「千鶴子さん」と呼ばれると、「もうすべて帳消し!」って思ってしまう私。
あと何年一緒にいられるでしょう。
あと何回そう呼んでもらえるでしょう。
私も飛び切りのいい声で「ハイッなあに、まさやさん」ってお返事するね。
H.Cさん(和歌山県紀の川市 64歳)
●妻から夫へ
「オイッ、もう行くぞ!」お土産選びに夢中になってる私の耳に飛び込んできたのは、同じバスツアー仲間の旦那さんが奥さんを呼ぶ声でした。
「千鶴子さん、何かいいもの見つかった?」
これは私の愛しいひとの声! なんと耳に心地良い声なのでしょう・・・
40年間、貴方の声のトーンは変わりません。
貴方は絶対に私のことを、「オイッ」「チョット」は勿論、「おかあさん」ともお呼びになりませんよね。
何があっても「千鶴子さん」、そう千鶴子じゃなくて千鶴子さん。
長い年月、全く不満がなかったといえばウソになるでしょう。
でも貴方にその声で「千鶴子さん」と呼ばれると、「もうすべて帳消し!」って思ってしまう私。
あと何年一緒にいられるでしょう。
あと何回そう呼んでもらえるでしょう。
私も飛び切りのいい声で「ハイッなあに、まさやさん」ってお返事するね。
H.Cさん(和歌山県紀の川市 64歳)