つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

東京国際大学サッカー部の活躍(2)

2010年09月09日 | スポーツ
    さいたま市浦和駒場スタジアムで応援する東京国際大学関係者(足立尚陽氏撮影)

天皇杯サッカー全日本選手権大会第二回戦(東京国際大学対浦和レッズ)
金子勝名誉教授観戦記

(その2)
私が感じたJ1の壁の厚さと高さは、
第一に、身体の大きさが圧倒的に違いました。学生は1~2年生のチームということもありましたが、骨格が全く違います。
第二に、スピードが違います。並行して走っていても圧倒されてゴール前にボールを送られます。
第三に、選手たちの位置取りが違います。浦和レッズの選手はそれぞれのポジションをきちんと守ってボールを回していました。学生たちは走り負けないように動くのが精一杯で(小塚さんは、よく動いているよとなぐさめてくれましたが)、なかなかボールを支配できませんでした。
第四に、7点のうち前半の4点はすべて外国で活躍している選手の得点であったことに現れているように、体力と技能に優れた外国人選手の存在を挙げないわけにはゆきません。学生界でも外国人留学生の存在はないわけではありませんが、生活を賭けてプレーするプロの外国人選手の存在は戦力に大きく影響しています。
第五に、今回の試合に限ってですが、一昨日の栃木ウーヴァFC戦から中1日でJ1の強豪と対戦するという日程上の不利を小塚さんは指摘していました(一昨日の試合も観戦した小塚さんによると、栃木戦の方が動きがよかったそうです)。
18~19歳という若さであっても、中1日の試合日程では疲労が重なります。
因みに浦和レッズは前の試合から中7日の日程だったそうです。
最後に、東京国際大学坂戸サッカーグランドの良好な芝の上で練習している学生にとって、浦和駒場スタジアムの荒れた不良芝が障碍になっていたようにも想われました(これは双方ともに互角なのですが、悪条件での経験の差が出ます)。

結果はともかく、ピッチの上でJ1の猛者たちと戦ったという体験は、学生諸君にとっては貴重な体験となったはずです。
それは、東京国際大学サッカー部の今後の戦績に現れてくるに違いありません。
また、選手たちにとっては得難い思い出となり、今後の彼らの人生に活かされていくことでしょう。

真夏の夢は、さわやかに、ちょっぴり残念な思いを遺して終了しました。
以上、天皇杯2回戦の観戦記でした。

グラウンドに応援に駆けつけた学生諸君、OBの皆さん、職員の皆さん、猛暑の中、たいへんご苦労様でした。
また、テレビの前で応援してくださった皆さんもありがとうございました。
NHKの電波を2時間も占有できたことは大学にとっては得難い宣伝効果があったと想われます。
ここまで漕ぎ着けた前田秀樹監督以下の指導陣の力量に敬服します。
今後のさらなる健闘と躍進を期待します。(完)
コメント
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