つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

羽田壽恵子さんの「暁嶽」を鑑賞

2012年05月29日 | 芸術
                   羽田壽恵子さんの日本画「暁嶽」(120号)

社団法人日本画府主催の「第59回日府展」へ行きました。
会場は上野公園内の東京都美術館でした。

羽田壽恵子さんの日本画作品「暁嶽」(120号)を鑑賞しました。

大正9年3月生まれの羽田壽恵子さんは本年92歳です。
30代から山登りを始め、40歳からスキーに挑戦し、60歳でご主人からプレゼントされたゴルフセットを機会にゴルフを始めるなど、とてもエネルギッシュな人です。

絵はもう50年以上前に、市の墨絵教室がきっかけで始め、それから日本画を描くようになっていきました。
今回出展した120号の日本画「暁嶽」は、38年前に剣岳の登頂に挑みましたが台風で足止めになり、御前(前剣)からスケッチしたものです。
しかし、ずっといつかは大きな絵にしたいと思い、昨年やっと同じ場所からのスケッチが実現しました。
そして120号に墨で線描きをしている内に、38年前、台風一過の澄んだ空気の中、一瞬真っ赤な朝焼けになったことが甦り、今回の紅色が閃いたようです。
それも5ヶ月で描き上げたとのことです。

この「暁嶽」を鑑賞していて、92歳の女性が描いたことを考えると凄いものであると驚嘆するとともになんと素晴らしい作品であるのかと感動をしてしまいました。

(5月29日記)
コメント (4)
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