日和大橋から見た石巻市の日和山と北上川河口
東日本大震災で石巻市街はかなり被災したと報道されている。その震災の前の1月に仙台から仙石線を利用して石巻を訪れた。石巻市街はとても静かに落ち着いた街並である。マンガロードなどあり文化的要素を醸し出していた。
石巻市の中央に日和山がある。漁港の街である石巻は海と共に生活をしてきた。海上の様子を見る場所として日和山と名づけられている。日和山に登ってみると、太平洋の海や北上川の河口が良く見える。
石巻には躰道の仲間たちも沢山の人が住んでいます。親しい友人である志摩喜代一さんは石巻漁港に勤務をしています。勤務を終了後、石巻市内の銀行へ所要で車で向っていたときに大地震に遭遇しました。街のビルは大きく揺れており、車のラジオをつけると津波警報が発しられていた。すぐ車を日和山へ向けて登っていきました。
その後、大津波は北上川の河口を逆流して石巻の街を呑み込んでしまった。志摩さんは3日間日和山で車の中で過ごしました。奥さんは津波に遭ったが救助されて間一髪助かった。3日後に再会した夫妻は、岩出山町の親類のところまで行き避難しています。
今思えば、1月には平穏であった石巻の街が一瞬にして大津波にやられてしまった。日和山から市民病院を通り、日和大橋を渡り石巻漁港まで歩いていった。天気の良い日であった。その市民病院も津波にやられた。大地震と大津波は人々の生活を一変させてしまった。(2011年3月22日)