つれづれなるままに

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皇居の二重橋

2024年07月16日 | 名所
 皇居の二重橋

 皇居の二重橋に行くとはとバスの観光客がガイドさんに案内されて説明を聞いている。そして、二重橋をバックに入れて集合記念写真を撮影をしている。

 皇居の入口には皇居前広場側から見て、石で造られた手前の「正門石橋」と、鉄で作られた奥の「正門鉄橋」という二つの橋がある。手前の正門石橋を二重橋と間違われることがあるが、この石橋の奥にある正門鉄橋が本来の「二重橋」である。

 正門(江戸城の西の丸大手門)は普段は閉じられており、天皇の即位大礼、天皇、皇后、皇太后の大葬儀など特別な行事のある時や国賓来訪の際以外は使われない。使用される時は皇居前広場〜正門石橋〜正門〜正門鉄橋〜宮殿というルートをたどる。

 奥の鉄橋は、江戸城の西丸下乗橋のあった位置で、木造橋時代に橋桁が上下二段に架けられていた。そこから、「二重橋」と呼ばれるようになった。現在の鉄橋は昭和39年(1964年)に架け替えられたもので、橋桁は二重ではない。手前の石橋は江戸城の西丸大手橋があった位置で、現在の石橋は明治20年(1887年)の建造である。二重アーチ構造であることから、「この石橋が二重橋である」との誤認が多い。

 正門には皇宮警察の皇宮護衛官の儀仗隊がおり、通常一般人は二重橋を渡ることはできない。ただし、新年や天皇誕生日の皇居一般参賀時には正門が開放され渡ることができる。二重橋を渡る体験をしたければ、この日に皇居に行けば入れます。


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