ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.1.19 ブログは誰のもの

2011-01-19 22:26:32 | 日記
 先日、新聞に、既に亡くなった方のブログを家族が引き継いで管理しているという記事があった。一昨年、乳がんで亡くなった川村カオリさんの弟さんだった。

 今ほど簡単に、ごく普通の人が自分の日記等を世界に向けて発信することができるようになることを、かつていったい誰が想像できただろう。私もまさにその恩恵にあずかっている一人なのだが。
 前にも書いたことがあるが、私がお世話になっている会社のブログだけでも日々500近くの新ブログが生まれている。自費出版等はハードルが高くても、こうしてブログを立ち上げれば、あっという間に俄かライターになれるのだ。

 有料のブログは、当然のことながら本人からの支払いが途絶えれば継続されずに消えていくのだろうけれど、私がお世話になっている無料のこうしたブログは、本人しかログインパスワードを知らなければ、他の誰も削除することは出来ないから、そのままネット上にずっと残ることになる。

 私がかつて拝読していたブログで、残念ながら管理人ご本人が亡くなられたもののその後を見ると、現在ではコメントは受け付けていないけれどブログ自体はそのまま残っているものや、ブログそのものがすっかり閉鎖されてしまったものなど、さまざまだ。
 自分が生きた証、として始めたブログであれば、自分が死んでしまった後、すっかり閉鎖されて無かったものにされてしまうのは淋しいだろう。

 私はどうなのだろう。
 現在のところ、夫は第一号読者でコンスタントに見てくれているけれど、息子は見向きもしない。自分の悪口が書かれているといって戦々恐々としていて、間違ってログイン方法を教えれば削除されてしまいそうな勢いだ。
 そもそも私がいなくなった後に、伝え切れなかったことを、いつか息子に読んで欲しい、という思いもあり書いている部分も多いので、彼が大人になってもなお見ることが出来れば嬉しいのだけれど・・・。

 これまでは“私の”ブログ、だと思っていた。そして自分の気持ちを整理する意味で大切に育んできた。
 が、今や“私だけの”ブログではない、と身を引き締める思いである。日々、沢山の方たちが閲覧に来てくださっている。そして胸が熱くなるコメントを寄せてくださっている。

 最初はとてもブログなど・・・と思っていたけれど、今はブログを始めて本当に良かったと思っている。そして今年から思い切ってコメントを頂けるようにして、日々やりとりの出来る方に巡り会えたことを心から嬉しく思っている。
コメント (5)
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