ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.1.2 嬉しいことと、哀しいことと・・・

2011-01-02 22:34:52 | 
 今朝は朝食後、宿泊先が百貨店と直結しているという利点を駆使し、夫も私も開店前から若干並んだだけで各々福袋を購入できた。その後、3人で名古屋駅まで行き、息子のお弁当やお茶等を調達し、再び青春18切符を手に振り向きもせず、駅に吸い込まれていく息子を見送った。

 ホテルに戻り、荷物をまとめてチェックアウト。私たちは、再び初売りで賑わう駅の周りを歩いただけで早くもランチタイム。ホテルの向かいにあったビルの最上階でイタリアンと洒落込んだ。とてもいいお天気で、遠くの山々や名古屋城等名古屋の町を一望でき、豊かな気持ちになった。

 予定通りの新幹線に乗り込み、病院の最寄り駅までわずか1時間半弱。そういえば再発以来、もう3年近くも毎週のようにこの駅を乗り降りしているのに、東海道新幹線に乗ったのは初めてだったということに気づいた。それほど、遠出をしていなかったのだな、としみじみ思った。
 それにしても、今回は3泊して、電車にはずいぶん乗ったけれど、名古屋観光は殆どなし。名古屋では殆ど地下街と駅の往復しかしないという滞在だった。

 夫と私は名古屋から自宅まで、3時間もかからずに到着したが、息子は9時間半かかっての到着。帰宅後、興奮気味にいろいろ話をしてくれ、撮影した写真はスライドショーにして見せてくれたが、さすがに疲れた様子。
 年賀状の仕分けや、片付け物をしてあっという間にこんな時間だ。明日はどっさりと洗濯物が届くのだから、また、あっという間の1日になりそうだ。

 今日は帰宅後、あけぼの会のHPを見て、治療日記を書いていらしたNさんの訃報を知った。ご主人のホームページによると大晦日の夜遅くの旅立ちだったそうだ。今日がお通夜で明日が葬儀、とのこと。48歳の本当に早すぎる死だ。しばし呆けてしまった。

 一方、先ほど予備校時代の友人から本当に何十年ぶりかで電話があった。声は全く変わっていなかった。私は風邪声なのだが、彼女いわく、私も声が全然変わっていない、とのこと。
 彼女は大学を卒業してまもなくの留学中に、ご両親を突然の交通事故で同時に亡くされ、その後1度お会いしたきりだった。年賀状のやりとりだけはずっとあり、結婚し、4人のお嬢さんと坊ちゃんに恵まれていることは知っていた。そして毎年のように、会いたいね、とお互いに言いつつも20年近くが過ぎていた。その彼女からの電話。私の体のこともあり、今年は皆が50歳の大台に乗る、ということで、思い切って集まろう、ということになりそうだ。

 そう、何でも思い切ってやらなければあっという間に月日は過ぎてしまう。彼女からの電話に感謝したい。

 というわけで、新年早々の嬉しい電話と、そして哀しい訃報。
 それでも、今年も前を向いて、亡くなった方に恥じない毎日を過ごしていかなくてならない、と思う。

 


コメント (5)
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