ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.1.30 フェソロデックス2回目

2013-01-30 19:43:11 | 治療日記
 今日は息子の誕生日。今日も塾に行くことになっているのだと思っていたら、誕生日なのだから今日は休んで普通の時間に皆と食事がしたいという。ケーキもあるよね、と念押しして出て行った。5年前は息子の17歳の誕生日を一緒に祝うことが出来るのだろうか、と本当に思っていた。
 そんなわけで、朝のうちに本人リクエストのメニューを算段し、病院に向かった。

 今日は診察とフェソロデックス注射だけの日で、予約時間も朝一番ではなかったので、いつも出勤する時間に家を出れば十分だった。
 乗り換え駅で始発の電車に乗り込み、しっかり席を確保して読書タイム。これまた引き込まれて、あっという間に病院最寄駅に着いてしまい、あわや乗り過ごしそうになる。本の紹介についてはまた後日。

 受付でIDカードを通し、腫瘍内科へ。自動血圧測定器の結果は115-57、脈拍は81。気付くとプチ虹のサロンのSさんから息子の誕生日祝いのメールが入っていた。いつもながら気にかけて頂いて本当に有難い。お礼のメールを返信した。
 予約時間になってもなかなか「中待合へどうぞ」の番号ランプが点かず、結局、一時間ほど待ってようやく中に入った。が、その後は早く、10分もしないうちに先生が顔を出された。

 「さて、どうでしたか。」といつもの質問から始まる。「おかげさまで副作用らしいものは殆どありませんでした。当日は右の注射跡が痛み、痺れのようなものがあって帰り道はちょっと心配でしたが、その後は、翌日に火照りがあったこと以外痒みが出ることもなく、硬くなることもなく、本当に楽でした。」とお答えする。その外には、いつもの胸部の鈍痛・圧痛があることをお話ししながら検温。36度4分。
 そして、気になっている左目の痛みのことをお話しする。一昨日に比べれば大分改善しているが、という前置きをしつつ、フェソロデックスの副作用の薬剤性白内障が心配だ、と訴えてみる。先生がおっしゃるには、普通は片目だけでなく仲良く両目に出るとのこと。あまり心配しすぎるのは止めておく。

 さらには、今ハーセプチンをお休みしていることについての確認。先生がおっしゃるには、ハーセプチンの再開は悩ましい所であるそうだ。ホルモン剤+ハーセプチンはホルモン剤が内服の場合は良いと言われているが、フェソロデックスの注射は(新しいので)ハーセプチンと一緒に使うと問題があるかどうかまだ不明だそうだ。また、ハーセプチンは3週に1度だが、フェソロデックスは4週に1度なので、一緒に出来るときは良いが、ずれてしまって通院日が多くなるので大変になる、と心配してくださっている様子。
 もちろん再開することは十分考えられるので、とりあえず今はフェソロデックス+ゾメタで行き、フェソロデックスが効かなくなった段階で、ハーセプチン+内服のホルモン剤にするかどうか考える、とのこと。
 「このままこの治療が出来れば本当に有難いです。」と言ったところ「すべてのホルモン剤を使い尽くした患者さんでも、結構うまくいっているケースがあるので期待しましょう!」と、嬉しいお言葉を頂きつつしっかり納得させて頂く。今日は2回目の注射をし、次回は2週間後に採血、レントゲンの後、フェソロデックス3回目の注射とゾメタを再開しましょう、と予約が入り、診察室を出た。

 化学療法室へ移動し、夫に報告メールを入れると、まもなくベッドに案内される。
 支度をしてうつぶせになって待つと、今日はHさんが準備をして入ってこられた。「前回はどうでしたか。」と問われ、先生にお話ししたとおりの回答をする。注射跡が硬くなっていないことなども確認して頂き、まず左のお尻から注射。前回はなんとなく(ちょっと怖くて)見そびれたのだが、今日はしっかと太くて大きい注射針を見てしまった。まぁ、お尻だからこんな針が使えるのだそうだ。やはり針を刺される瞬間より、薬液がじわじわと注入されている時間が2分ずつと長いので、その分痛みとだるい重さが長く続く。
 今日も2本目の右側の方が痛みが酷いように感じた。2本目だから予測性の痛みだろうか。とりあえず無事終了。時計を見るとまだ午前中というのが嬉しいことだ。
 次回2週間後からゾメタ開始ですが、11月22日以来ポートを使っていないので、と言うと「あら、そんなに空いていたのですね。お水流していませんでしたっけ・・・」と、先生に確認に行ってくださった。

 その後、針刺し名人のOさんが来て下さって、ポートに生理食塩水を流し、詰りがないか確認して頂いた。「無事、問題なく流れます。大丈夫ですよ。」ということでほっとした。折角これまでポートの調子が良かったのに、次回の治療までだと3カ月近く空いてしまい、そこでまたトラブル発生というのは避けたかったので。
 「フェソロデックス注射は、今までのEC治療に比べてその時だけの痛みを我慢すればよいので、極楽です。」と言ったところ、Oさんがおっしゃるには、この注射を打つのにはうつぶせになって10分ほどじっとしていないといけないので、高齢の方や、浮腫みがある方はその姿勢になってじっとしているのが大変なんですよ、とのこと。
 何のこれしき、全く問題ありません、という感じで御礼を言って化学療法室を後にした。

 会計もそれほど待つことなく、お昼前に病院を出ることが出来た。本日の病院滞在時間は2時間半ほど。これなら午後からお仕事だってOKですか、という感じだけれど、今日は無理せずゆっくりランチを楽しんでのんびりと家路に付いた。帰途に、息子の好きなジェラートやらケーキやらを調達しながら明るいうちに帰宅した。

コメント (3)
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