ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.1.23 有難き哉、普通の暮らし

2013-01-23 21:41:16 | 読書
 週半ばになった。フルタイムで5日間働いていると、水曜日か木曜日の朝起きるのが一番辛いかもしれない。とりわけこんな寒い時期は・・・。
 木曜日、エイヤ!と起きてしまえば、あと1日頑張れば、となるけれど。
 週1度通院していた期間が長かったから、5日ベタで出勤すると長いな~と思ってしまう。5日間、普通に働けるほど体調が良いという証拠なのに、なんとも贅沢な話である。4日で5日分の仕事の帳尻を合わせる術を身につけてしまったからかどうか。

 早くも1月は後1週間を残すだけとなった。
 昨年11月22日のEC4回目治療を最後に、5回目以降の治療は中止になった。先週、フェソロデックス治療が変わってから、何と体が楽なことだろう。
 本当に私は病気を抱えていたのだろうか、と思ってしまうくらいだ。
 もちろんこの寒い時期なので、胸部の圧痛・鈍痛は常時ある。症状が全く何もないから病気のことを忘れるというわけではない。けれど、これはもう慣れてしまった部類の痛み。「痛い」がデフォルトで「痛くない」のは凄いラッキーだというレベルになっている。

 そんなわけで、来月あたりから土日にまた色々な予定を入れ始めている。我ながらなんとも現金なことだ。
 この週末は副作用が強いはずだから・・・と、集まりをキャンセルしたり調整したりするほどの不調がなく、とりあえず大丈夫そうかな、と。
 かといって、ついつい調子に乗りすぎて土日全ての予定が真っ黒ということにしないようにしなければ、と自戒している。
 毎朝息子の(たまには自分や夫の)お弁当を作り、仕事から帰って夕食を作るのもまたごく普通のことになった。これまで、土日の食事当番は夫にすっかり甘えていたが、無理にお願いしなくても大丈夫な時は大丈夫。掃除も出来ず、寝たきりの週末が続いていたのが嘘のようだ。

 起きて、朝食を摂って仕事に行って、食事を作って、洗濯をして、好きな本を読んで、映画を観に出かけて、よく眠れて・・・、こうして日々がごく普通に過ごせること。何より有難いことだ。
 そうそう、来月からはヨガも再開の予定である。

 この後どれだけ続くかは神のみぞ知るだけれど、今の至福のインターバルを目一杯愉しみたいと思う。

 さて、今日も先日の通院日に読んだ1冊をご紹介する。
 宗像久男さんと小林英男さんの「ガンは5年以内に日本から消える!」(経済界新書)。
 サブタイトルは「「症状を抑える」と「原因を治す」治療で完治をめざす」だ。帯には“「切る・焼く・殺す」ではなくならない!手術・放射線・抗ガン剤だけには、もう頼らない”とある。
 免疫学者である安保徹先生推薦で、「ガンは不治の病ではありません。この本には勇気と希望がいっぱい詰まっています!」とも。中表紙には「いますぐ医学界の常識は忘れて下さい。」とあり、ガン治療の鉄則は、1免疫力を下げる「対症療法」と「対症療法」は組み合わせない、2根本的な解決を図るため、「対症療法」だけを行ってはいけない、3「栄養」(栄養療法・食事法でガンにならない体を作る)・「温熱」(温熱療法で体温と代謝率を上げる)・「メンタル」(メンタル療法で「心」からガンに勝つ)の三つの原因療法すべてを組み合わせる、のだそうだ。
 現代のがん治療の3本柱である手術も放射線も抗がん剤も全て「対症療法」で、根本的な病気の原因を治療する「原因療法」ではないという事実さえしっかり理解すれば、ガンに対する対策が見えてくるという。ガンに対して最も効果の高い治療法は、現代科学の粋を集めた「対症療法」と、効果的な「原因療法」を組み合わせた「統合医学式ガン治療」であり、それによって治らないと言われたガンは治る、と断言している。
 「おわりに」で、ガンをなくすためには、ガンになってしまった人を治すことも非常に大事だが、ガンにならないように、または再発しないようにすることの方がもっと大事である、と書いてあるから、まぁ、再発患者向けの本ではないけれど、メンタルや生活習慣の部分を、強い決意と覚悟と実行力をもって学べば参考になるだろうか。
 新書なので、タイトルはセンセーショナル、中身はまぁそこそこ、というのは否めないけれど、本当にそうなったらいいな・・・と思いつつ読んだ。
コメント (3)
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