ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.1.20 センター試験終了の大寒の日に

2013-01-20 20:55:13 | 読書
 昨日に続くセンター試験2日目。大寒でもある。
 受験生にとっても大学職員にとっても、あの大雪が1週間ずれていなくて本当に良かったと思う。
 今回は2日間とも動員がかからず、お休みすることが出来た。昨日は穏やかないいお天気だったが、何もする気が起こらず、家事らしい家事は何も出来なかった。
 息子は夕方から、センター同日模試で文系科目をこなし、昨夜は遅くに帰宅した。今日の理系科目はパスだという。
 今朝早く、昨日の記事を読んで私のことを案じてくださったプチ虹のサロンのKさんからメールを頂いた。ご心配をおかけして申し訳ないと思いつつ、やはり心は晴れない。

 今日は午前中、予約していたリフレクソロジーに出かけ、少し気分がリラックス出来た。エッセンシャルオイルはジュニパーとベルガモットからの選択だった。気力を奮い立たせてくれ、解毒作用のあるジュニパーにしてみた。
 相変わらず目、耳、肩、腰の反射区がかなり張っており、右の鼠蹊部のリンパや左腕のリンパの流れが滞っているとのこと。それに加え、今回は腎臓の反射区も痛みがあった。ここ数年間殆ど休むことなくいろいろな薬を入れているから、腎臓には負担がかかっているのだろうな、と思う。
 とりあえずすっかりほぐして頂いた後、冬季限定のぽかぽかブレンドハーブティでほっとした。

 さて、年末年始に読んだ本の5冊目は、平山瑞穂さんの「あの日の僕らにさよなら」(新潮文庫)。
 帯には「会えないからこそ燃えるのが、大人の恋。昔の恋人に電話したくなる本№1!」とある。主人公の男女の出会いは17歳。あれから11年・・・再会を果たした2人の交錯する運命は痛々しいほど。文字通りの恋愛小説だ。「冥王星パーティ」が文庫化に際して改題されているという。平山さんの作品を読んだのはこれが初めて。
 うーん、若い頃の痛い思い出―恋愛―は語ることは辛いことだろう。10年以上経過しているとはいえ、かさぶたからはまだ血が滲み出しそうだ。
 ライターの瀧井朝世さんが解説を書いているとおり「思春期の負の遺産からの卒業は、著者にとって重要なモチーフなのである。今現在の行動のモチベーションが、過去に生じたコンプレックスやマイナス感情に起因しているとしたら、それは不幸なことではないだろうか。記憶に刻まれた、自分を苛む苦い経験を乗り越えて、建設的な今を築いていくためにはどうしたらいいのか。タイトルは傷を抱えた人生を歩む人の背中を押す言葉。」である。
 そう、この小説を読んで元気をもらって一歩踏み出す人はきっと沢山いるのだろう。

 明日からまた新しい1週間が始まる。今月唯一病院に行かずにすむ週だ。5日間のフルタイム勤務。無理せず乗り切らなくては。
コメント
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