ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.1.17 フェソロデックス翌日雑感

2013-01-17 20:19:29 | 読書
 今日も念のためレインブーツで出勤。近道の裏道を通ったら、やはりまだガチガチジャリジャリのアイスバーンだった。これでまた昨年に続いて“すってんころりん”ではたまらない。

 今年も1月17日、5時46分がやってきた。阪神淡路大震災から18年。その日の夕方に生まれたという少年がテレビのニュースに出ていた。我が家の息子より1歳年上だ。どれほど大変な子育てだったことか、とまじまじとお母様を見て涙ぐんでしまった。
 家族や大切な方たちを喪った悲しみは、どれほど年数が経っても癒えることはないだろう。
 去年も一昨年もこのブログで書いたのだけれど、当日、私は研修の為日本にいなかった。それもあって、どことなく別世界で起こった出来事のように感じていたけれど、改めて、決して忘れてはいけない、きちんと語り継いでいかなければならないと思った。

 さて、昨日打ったフェソロデックス。さすがに針が太いし、薬液が多いので、それなりの痛みだった。特に右のお尻に打った2筒目の方が痛みが強く、帰路、歩きながらも痛みが気になった。帰宅後、何やらこれまで経験したことのないような右の腿がしびれるような痛みもあり、ちょっとドキドキしたがそのまま落ち着いてくれた。

 今朝起きたら、殆ど痛みは気にならなくなっている。腫れているかどうかは場所が場所なので未確認だが、椅子に座った時にあたって痛いという位置でもないので大丈夫そうだ。3日目頃からは、インフルエンザの注射を打った時のように痒みが出てくるようだ。看護師さんからは痒くても掻き過ぎて掻き壊さないように、とのコメントがあった。

 それにしても、ECと違って翌日から4日間寝込むなどということもないし、食欲もしっかりあるし食べ物の味もよくわかるし、便秘も下痢も今のところない。火照りはあるが、この程度の副作用ならないに等しい。本当に有難い。
 手帳を見ながら治療の後の仕事の日程調整をしたり、ということもなく、何より気持ちが伸び伸びしてくる。

 会議が長引いたり後始末があったりで、早速今日は残業をしてしまった。それにしても、会議室の寒いこと寒いこと。鍵を開けると室温10℃。1時間半前から暖房を入れたけれど20度設定なのでなかなか温まらない。結局、3時間半後の会議終了時にようやく20度になった。やれやれ、である。

 息子は今日明日と学校で校内模試、土曜日はセンター同日模試と模試続き。今朝起きると、「昨日の夜から耳の奥が針を刺されたように痛い。」とのたまう。試験前というと、どこかが痛くなったり不調になったりするのはいつものこと。が、何かあったら大変なので、花粉症でお世話になっている耳鼻咽喉科に行くように、と診察券を出してみると木曜日は休診。朝からドタバタとネット検索。隣の駅にあるクリニックが開いていることが分かりほっとした。今日はクリニック経由、塾で自習の予定である。特に連絡もなかったので、大事でないとは思うのだけれど。

 さて、引き続き年末年始に読んだ本のご紹介。
 4冊目は近藤史恵さんの「エデン」(新潮文庫)。
 大藪春彦賞を受賞した前作「サクリファイス」の続編である。今度の舞台はツール・ド・フランス。トリコロールの凱旋門をバックに駆け抜ける選手たちの写真が表紙になっている。
 文芸評論家の北上次郎さんが読売新聞の書評で「男たちの野心と裏切りと迷いと夢、そういう激しい感情が交錯する3000キロのドラマー今回も傑作だ。」と書いておられる。
 裏表紙には「あれから三年―。白石誓は唯一の日本人選手として世界最高峰の舞台、ツール・ド・フランスに挑む。しかし、スポンサー獲得を巡る駆け引きで監督と対立。競合チームの若きエースにまつわる黒い噂には動揺を隠せない。そして、友情が新たな惨劇を招く・・・。目指すゴールは「楽園」なのか?」とある。
 前作では自転車競技など微塵も知らず、全く興味もなかった私が、偶然手に取ったところ興奮しつつ一気読みをしたのが2年前の2月。まだ記憶に新しい。今回も再びあっという間に引き込まれて、読破後はちょっと放心状態。
 “「サクリファイス」と「エデン」を走り抜けた登場人物の知られざる過去と未来。感涙必死のサイドストーリー”が「サヴァイヴ」という単行本で発売されているという。うーん、文庫化されるのを待つか、悩ましい。
コメント (7)
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