ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.1.29  通院日に読もうと買って、待ちきれずに読んだ1冊

2013-01-29 20:45:24 | 読書
 昨夕から左目が痛く、何やら眩しいし、目を開けているのが疲れる。かすむとか見えにくいというわけではない。早く寝たかったのだが、夫もイマイチの体調で、息子が帰ってくる前に2人で寝てしまうわけにもいかず、とりあえず撮りためたビデオを見ながらリビングでうつらうつらと待つ。
 一晩眠れば治るかしらと思ったが、さにあらず。今日も一日何となく鬱陶しく痛む。とりあえず目薬をさしてみたけれどすっきりしない。
 まさかフェソロデックス一回の注射で薬剤性白内障になるわけでもないだろうし、明日は通院日。まだ不調なら相談してみようと思う。

 さて、読書の話は宋美玄さんの「内診台から覗いた 高齢出産の真実」(中公新書ラクレ)。
 新書という性格から、標題は“内診台”などという結構ショッキングな言葉が躍っているが、これは愛読している読売新聞の医療サイト・ヨミドクターに連載されていたブログ「宋美玄のママライフ実況中継」の1年目を一冊の本にしたものだ。
 ブログの初回は2011年11月30日。“そろそろ臨月”でスタートし、2012年1月1日に無事第一子の女の赤ちゃんを出産された、彼女自身の体験談。

 この本の紹介記事には、「テレビや雑誌でも活躍する産婦人科医の宋美玄さんが、“高齢出産”と位置づけられる34歳にして初めて体験した妊娠と出産を、医師らしい分析を加えながらつづっています。今回の本にはこうした体験談のほか、“卵子老化”などセンセーショナルに取り上げられがちな高齢出産について、医学的知識に基づいて解説する記事が採録されています。さらに、卵子提供、出生前診断、カンガルーケアなど、妊娠と出産をめぐる様々な話題も幅広く取り上げています。ブログで大きな反響のあった“私らしい出産”“豊かな出産”などメディアをにぎわす“キーワード”について宋さんが率直に意見を述べた回も入っています。 」とある。

 既に出産から17年が経過している私も、高齢出産ギリギリの33歳妊娠、34歳出産だった。当時を懐かしく思い出しつつ、まだまだ変わっていないのだな、と思うことと、随分変わったんだな、と思うことと、毎週いろいろ感じながら楽しみに読んでいたものだ。

 ネットの記事には毎週、お嬢さんの可愛い写真が掲載されていて、どんどん人間らしく可愛らしくなっていく様子に微笑ましく暖かい気持ちになっていた。が、さすがにこちらは写真抜きの字ばかり。同じ文章とはいえ、随分雰囲気が違うことに驚いてしまう。
 もちろん、ブログをそのままもってきただけではなく、「このブログの記事にネットには書けなかったこと(本音)を加筆して一冊の本にしていただきました。」というご本人のコメントがあるとおり、記事の後に一言ずつコメントが追加されている。
 記事をアップする前に同業者からいろいろな意見等があったとも書いてあったが、確かにこれだけのことを書くのは勇気がいっただろうな、という部分も結構ある。

 女性のドクターだからこそ、内診台の“あちら側”と“こちら側”の両方を経験することが出来る。男性のドクターなら“あちら側”にいることしかあり得ないし、医師ではない私たちは“あちら側”に行くことは出来ない。あのカーテンで仕切られた内診台の“こちら側”・・・、いくつになっても何度行っても冷や汗滲むいや~なものなのだけれど。

 おまけの話。
 息子が「クラスに同じ誕生日があと2人いたんだよ!」と教えてくれた。これまで彼は、自分と同じ誕生日の人に会ったことがなかったそうだが、何とも灯台もと暗しだ。クラスメートの一人が「明日、誕生日なんだよね~」と言うので「え?1月30日?俺と同じだ!」と言ったら、それを聞いていたもう一人が「えーっ、俺もだぜ~」だったそうだ。1年365分の1の確率の誕生日。クラス40人の中で3人もいるというのは凄いことだ。

 私が全く同じ誕生日の方と出会ったのは息子の保育園だった。ゼロ歳の時の副担任の先生。小中高から大学を経て就職しても、同じ誕生日の人にはお目にかかったことがなかったのに、本当に生年月日全てドンピシャ。同い年で同じお誕生日だった。お互いにびっくりしたものだ。
 アメリカの俳優と日本の芸能人に、全く同じという人はいるのだけれど、当方は知っていても先方は全く知らないわけだから、これはもう、どうでもいい話になってしまう。
コメント (2)
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